概要
モバイルアプリのリリースをした際に、「最新のリリースが結果としてユーザーに良い体験を提供できているのか?」、「逆にリリースによってパフォーマンスや体験の悪化が発生していないか?」 など、リリース後に気になることは沢山あります。
New Relicの9月のアップデートで、モバイルアプリのバージョン視点で柔軟な傾向分析ができるようになったので画面を確認していきたいと思います。
最新のアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2023年9月)
公式ガイドはこちらです。
リリースバージョンごとの一覧画面を確認
New Relicにログインして、[Mobile] > [Release versions]を開きます。
すると、画面の右側上のタイムピッカーで指定されている期間にNew Relicに取り込まれたデータをもとに、各リリースバージョンごとの Overall performance score、Cash-free user、User adoption が表示されます。
各項目の意味合いは次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
Overall performance score | 全体的なパフォーマンススコア |
Cash-free user | クラッシュが発生していないユーザーの割合 |
User adoption | ユーザーが利用している割合 |
各バージョンの詳細画面を確認
さらに、各バージョンの View summary や View details をクリックすると、
そのバージョンの詳細画面が表示されます。
下記の項目毎に 数値 と 前回リリースからの変化率(%) を確認することができます。
項目 | 内容 |
---|---|
App Launches | アプリの起動回数 |
Average Interaction Time | 平均インタラクション時間 |
Average Memory Used | 平均メモリ使用量 |
Average Response Time | 平均応答時間 |
Crash Rate | クラッシュ率 |
Error Rate | エラー率 |
HTTP Error Rate | HTTPエラー率 |
Install Count | インストール数 |
Network Failure Rate | ネットワーク失敗率 |
Request Count | リクエストの数 |
Total Users | 操作したユーザーの数 |
Upgrade Count | アップグレードしたユーザーの数 |
例えば、クラッシュ率やエラー率で変化を確認することで、最新リリースによってユーザー体験に悪影響を与えていないか把握することができますし、平均応答時間を見ることでアプリがサクサク動いているか客観的な数値で判断することができます。
まとめ
New RelicのMobileエージェントを使ってデータを取り込むとバージョン情報も合わせて取得しているため、バージョンごとでの情報を可視化して、その変化を捉えることが可能です。
最新リリースと過去のリリースを継続的に比較して、よりよりユーザー体験を提供するための指標としていただけると幸いです。
最新のアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2023年9月)
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