はじめに
Power BIのレポートにて、「ドリルダウン」、「ドリルアップ」、「ドリルスルー」の機能を実装することで、レポート閲覧者の分析方法の幅を広げることができます。
本記事では、それぞれの違いと役割を初心者向けにわかりやすく解説し、具体的な実装手順をご紹介します。
目次
・ドリルダウン / ドリルアップ / ドリルスルーとは
・実装手順
・操作手順
・まとめ
・最後に
ドリルダウン / ドリルアップ / ドリルスルーとは
▼ドリルダウン
ドリルダウンとは、ビジュアルの表示階層を下る機能です。
具体的には、「年ごとの売上」から「月ごとの売上」へと掘り下げて表示する操作です。
ドリルダウンすることで、より詳細なデータから分析することができます。

▼ドリルアップ
ドリルアップとは、ビジュアルの表示階層を上る機能です。
具体的には、「月ごとの売上」➡「年ごとの売上」で表示する操作が該当します。
ドリルアップすることで、俯瞰したデータの分析をすることができます。

▼ドリルスルー
ドリルスルーとは、選択したデータポイントに対応する値を使って、あらかじめ用意した詳細ページをフィルターした状態で表示する機能です。
どの項目でドリルスルーできるかは、詳細ページ側の「ドリルスルー」領域に設定したフィールドによって決まります。
具体的には、「売上月が2021年4月」かつ「カテゴリーが食品」となるデータの詳細を
表示させる操作が該当します。
ドリルスルーすることで、概要ページと詳細ページを分けることができ、
より注目したいデータの詳細な情報を分析することができます。

実装手順
ここからは、以下機能の実装手順をご紹介します。
※以下手順は、機能の実装をピックアップしてご紹介し、ビジュアルの実装は除きます。
▼実装例となる機能
・「月ごとの売上」➡「年ごとの売上」のドリルアップ
・「年ごとの売上」➡「月ごとの売上」のドリルダウン
・「売上月が2021年4月」かつ「カテゴリーが食品」となるデータの詳細を
表示させるドリルスルー
▼前提
以下のデータを用意します。
※ドリルダウンとドリルアップを利用するためには、分析対象となる項目を階層として定義する必要があります。
例えば、年→月→日のように時間のデータを階層とすることで、時系列を細分化した
分析をすることができます。
●Dateテーブル
Date = ADDCOLUMNS(
CALENDARAUTO(),
"年_数値", YEAR ( [Date] ),
"月_数値", MONTH ([Date]),
"月_MM月", FORMAT ([Date], "MM月" ),
"日_数値", DAY ([Date]),
"日_DD日", FORMAT([Date],"DD日"),
"年月_数値", VALUE(FORMAT([Date], "yyyyMM" )),
"年月_yy/MM", FORMAT ( [Date], "yy/MM" )
)
●テーブル間のリレーションシップ
Salesテーブルの売上日時とDateテーブルのDateにてリレーションシップを作成します。
カーディナリティはSalesテーブルから多対一、クロスフィルターは単一とします。

▼実装手順
●ドリルアップ / ドリルダウンの実装
①モデル ビュー>Dateテーブル>年_数値にて、階層を作成します。
※この階層が、ドリルアップ/ドリルダウンの軸になります。

| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| X軸 | 年_数値 階層 |
| Y軸 | 売上の合計 |
| 凡例 | 商品 |
●ドリルスルーの実装
①レポート ビューにて新しいページを作成します。
※以下例では、既定のページを「概要」ページ、新しいページを「詳細」ページと
命名しています。

②「詳細」ページにてレポート ビュー>新しいページ>テーブルを新規作成します。

詳細設定は以下の通りです。

| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| 列 | 売上月、商品、売上の合計 |
| ドリルスルー | 商品、年_数値、年月_yy/MM |
実装手順は以上となります。
上記の手順より、ドリルアップ / ドリルダウン / ドリルスルーを実行できる機能を
実装することができます。
操作手順
それぞれの機能の操作手順は以下の通りです。
▼ドリルダウン
ドリルダウンしたいビジュアル上で、右クリックし、ドリルダウンをクリックすることで、ビジュアルの表示階層を下ることができます。

または、ビジュアル右上のアイコンをクリックし、ドリルダウンしたい棒グラフをクリックすることで、ドリルダウンすることも可能です。

▼ドリルアップ
ドリルアップしたいビジュアル上で、右クリックし、ドリルアップをクリックすることで、ビジュアルの表示階層を上ることができます。

または、ビジュアル右上のアイコンをクリックすることでドリルアップすることも可能です。

▼ドリルスルー
詳細情報を分析したい箇所で右クリックし、ドリルスルーをクリックすることで、詳細情報を表示させることができます。

まとめ
本記事では、「ドリルダウン」「ドリルアップ」「ドリルスルー」の機能を解説し、具体的な実装例をご紹介しました。
ドリル操作を活用することで、Power BIの分析力を大幅に向上させることができます。
まずは「ドリルダウン」と「ドリルアップ」で階層の概念に慣れ、次に「ドリルスルー」で応用的な分析に挑戦するのがおすすめです。
最後に
テンダでは、「こんなプロジェクトに挑戦したい」「こんなチームで働きたい」「理想のチームを創りたい」と願う仲間を求めています。
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