UbuntuでGoogle Chromeの「プロファイルが他のプロセスで使用されています」エラーの対処法
Ubuntu上でGoogle Chromeを開こうとした際、「プロファイルが別のプロセスで使用されています」というエラーメッセージが表示され、Chromeが起動できない場合の対処法について解説します。
前提
$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Ubuntu 22.04.5 LTS"
NAME="Ubuntu"
VERSION_ID="22.04"
VERSION="22.04.5 LTS (Jammy Jellyfish)"
VERSION_CODENAME=jammy
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
UBUNTU_CODENAME=jammy
$ cat /home/user-ubuntu/.config/google-chrome/Last\ Version
130.0.6723.91
エラーの詳細
このエラーは、Google Chromeのプロファイルが別のChromeプロセスで使用中と認識され、Chromeがプロファイルをロックしている際に発生します。具体的なエラーメッセージは以下のようなものです。
$ cat grep -i error /var/log/syslog
Nov 1 05:37:16 user-ubuntu google-chrome.desktop[4271]:[4264:4264:1101/053716.973363:ERROR:process_singleton_posix.cc (358)]プロファイル
は、別のコンピュータ(user-ubuntu)の別のGoogle Chrome プロセス(62289)で使用されているようです。Chrome はプロファイルが破損しないようにプロファイルをロックしています。他のプロセスがこのプロファイルを使用していないことが確実であれば、プロファイルのロックを解除してChromeを再起動できます。
プロセスは無さそう
$ ps aux | grep 62289 #syslogにあったプロセスID
(何も表示されない)
psでプロセスが確認できればkillコマンドでプロセスをkillしてください。
今回は表示されなかったので次へ。
対処法
以下のファイルを削除し、chromeを再起動させました。
$ ls -l /home/user-ubuntu/.config/google-chrome/Singleton*
SingletonLock
SingletonSocket
SingletonCookie
原因
Chromeのプロファイルが異常終了やクラッシュなどによって適切に終了できなかった場合、以下の一時ファイルが残ることがあります。
SingletonLock
SingletonSocket
SingletonCookie
これらのファイルは一時的なロックファイルのため、削除しても問題ありません。ただし、削除前にChromeが完全に終了していることを確認してください。