基本のダイナミックルーティング

前提

Packet Tracer で学習しています。

構成

やること

• R1からR3へのダイナミックルーティングを追加する

使用するコマンド

OSPF起動

(config)#router ospf <プロセスID>
プロセスIDは任意の数字(1~65,535を割り当てる。ネイバーと一致させる必要はない。

OSPFを有効にするインターフェースを指定する

(config-router)#network <ワイルドカードマスク> area <エリアID>
IPアドレスとワイルドカードマスクによって有効にするインターフェースを指定する。
エリアIDは有効にするインターフェースが所属するエリア番号を指定する。

注意

network 0.0.0.0 255.255.255.255 area 0 にすると
どのIPアドレスの値でも含まれるため全てのインターフェースでOSPFが有効になる。
そのため予定外のインターフェースでもOSPFがゆうこいうになってしまう。

変更前 R1 ルーティングテーブル

R1自身のFastEthernet0/0と0/1しか存在しない。

R1#show ip route
(省略)
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
C    192.168.4.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1

R1 OSPFを起動する

R1#configure terminal 
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
R1(config)#router ospf 1
R1(config-router)#network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
R1(config-router)#network 192.168.4.0 0.0.0.255 area 0
R1(config-router)#exit
R1(config)#exit
R1#

変更後 R1 ルーティングテーブル

この時点では変化は見られない
理由は、隣接しているルータ(ネイバー)のOSPFが起動しておらず、情報のやり取りが行われていないため

R1#show ip route
(省略)
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
C    192.168.4.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1

変更後 R1 running-config

running-configにrouter ospf が追加されている

R1#show running-config 
(省略)
router ospf 1
 log-adjacency-changes
 network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
 network 192.168.4.0 0.0.0.255 area 0

ネイバーであるR2のOSPFを有効化する

R2(config)#router ospf 1
R2(config-router)#network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
R2(config-router)#network 192.168.2.0 0.0.0.255 area 0

変更後 R2 ルーティングテーブル

R2#show ip route 
(省略)
C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1
C    192.168.2.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
O    192.168.4.0/24 [110/2] via 192.168.1.1, 00:00:33, FastEthernet0/1

変更後 R2 running-config

R1#show running-config 
(省略)
router ospf 1
 log-adjacency-changes
 network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
 network 192.168.2.0 0.0.0.255 area 0

R2 OSPF有効後のR1 ルーティングテーブル

R1#show ip route 

C    192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
O    192.168.2.0/24 [110/2] via 192.168.1.2, 00:03:53, FastEthernet0/0
C    192.168.4.0/24 is directly connected, FastEthernet0/1

R1から見て、192.168.2.0/24はR2の先にあるセグメントが登録された。
これでR1→R3(192.168.2.2)へ疎通が可能と思ったが、できなかった。

双方向でルーティングを設定しないと通信はできない！
同じ要領でR3、R4へルーティングを設定してようやく疎通できた。