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IBM Cloud Advent Calendar 2022

Day 24

IBM Cloud PaaS ベストテン 2022年版

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これは、IBM Cloud Advent Calendar 2022 24日目の記事です。

IBM Cloud PaaS ベストテンの2022年版

年末の風物詩とも言うべき人気ベストテン。やってきました。なんとこの一年はランキングに大きな動きがあったようです。その辺のにおいを感じてか、いつぞやの同僚からslackでDMがきましたw

同僚:「ベストテンってできてます?Qiitaに投稿されますよね?」
わたし:「いや、、、そこまでまだ手が回ってないです」
同僚:「ちょっとお客さんとの会話のネタにしたいんだけど、なる早で頂けると助かります」

丁寧な言い回しながらも見事に依頼を捻じ込んできました。やはり何かのスキルなんでしょう。リモートなのにおそるべし(笑)

IBM Cloud で利用できるサービスの変遷

お手軽にコンテナアプリ開発にも使える注目の新サービス「Code Engine」がリリースされてから1年が経ち、使いやすい機能が次々と実装されてきました。分散クラウド業界でもっとも高い注目を集めた「IBM Cloud Satellite」も国内初の事例が公開され、対応サービスも充実してきました。
一方、IaaS領域では、AIX/IBMiの最新OSが利用可能となり、z/OSの開発テスト環境に便利なWazi as a Serviceも始まりました。RISE with SAPもPremium Supplierオプション付きで利用ができるようになるなど、ミッションクリティカルなシステムでの利用が多いIBM Cloudならではのサービスが充実した一年だったと思います。

お待ちかね IBM Cloud PaaS 人気ベストテン 2022

集計単位は、対象のサービスの「売上」です。これまではユーザー数だけを見てきました。ですが「売り上げで見てみたい」という声を多数いただきましたので、今年は売上ランキング、です。実際、ユーザー数ランキングとあまり変わりはないので、何とも言えませんが。
もちろん今年も日本のユーザーに絞って集計しています!
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昨年と比べてランキングの大半が入れ替わるという激動のベストテンとなりました。

昨年は圏外へ転落してしまった「Discovery」が不死鳥のように舞い戻り、堂々の一位。「Speech To Text」とワンツーフィニッシュでした。Watson系サービスばかりがランクインした年もありましたが、今年は8位の「Assistant」と合わせて3つとなりました。やはり、売り上げでみてもWatsonサービスの人気は根強いですね。

「Kubernetes Cluster」も着実に順位を上げてきました。昨年の5位から今年は表彰台の3位!コンテナ環境の利用が徐々に広まっている、というのがよくわかりますね。Kubernetesをシンプルに使い倒したいユーザー向けの「IBM Kubernetes Service(IKS)」とOpenShiftが利用できる「IBM Cloud Red Hat Openshift Kubernetes Service(ROKS)」の二択から選択できるサービスです。

4位にランクインした「dashDB」は、データウェアハウス基盤と分析エンジンをご利用いただけるPaaSです。

そして5位に堂々のランクインを果たした「Dizzion Managed DaaS」。今年の注目はなんと言ってもこの新人。東京リージョンでのサービス開始が大きな決め手となったDesktop as a Serviceです。

6位はみんな大好き「Cloud Internet Services」。数年前にもうすぐベストテンで取り上げられたサービスですね。Internetと皆さんのシステムの間にDDoS防御とかWAFとかをマネージドサービスとして利用できるオールインワンタイプの超便利サービスです。セキュリティとパフォーマンスの両方を重要視するサービスにはピッタリ、です。

7位の「Power Systems Virtual Server」も数年前にもうすぐベストテンで取り上げたサービスです。東京リージョンと大阪リージョンで利用できるようになって、災対環境も含めてクラウドで完結できるようになって便利に、かつお得に利用できるようになった、というのがランクインの大きな理由でしょうか。IaaSぢゃないの?という鋭いツッコミ、ありがとうございます。集計上、こちらPaaSのグループに入っております。

ユーザー数では断トツの1位の「Cloud Object Storage」は売上ランキングだと昨年の2位から9位に順位を落としています。数年前までは、売上ランキングでも1位だったこともありましたが、利用頻度に応じて最適なプランに切り替えてくれる「Smart Tier」が利用できるようになってさらに使い勝手が向上し、費用もお得になったのが順位を落とした理由でしょうか。東京リージョン、大阪リージョンで利用できるのも便利ですよね。

最後に注目しないといけないのは、10位の「Virtual Server for VPC」ですね。Xenベースの第一世代(いわゆるSoftLayer)から、KVMベースの第二世代(VPC)となり利用できるインスタンスのサイズやNIC帯域の拡大、デプロイ時間の短縮だけでなく、システムそのものの安定性が向上したというのも人気の理由の一つでしょう。
何より、OSS系のOSだけではなく、Red HatやWindows Serverも選択できます。それに加えて、なんとzLinuxも選択できる、というのもIBM Cloudならでは、ですね。エミュレーターではなくLinuxONE上のzLinuxなので、LinuxONEのベアメタルサービスもご利用いただくことができます。

もうすぐベストテンから見る来年の傾向

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ベストテン圏外だったけど、年間で上昇トレンドだったサービスをご紹介します。

ログ系サービス「IBM Cloud Log Analysis(旧名称: IBM Cloud Log Analysis with LogDNA)」や、モニタリング系サービス「IBM Cloud Monitoring(旧名称:IBM Cloud Monitoring with Sysdig)」は地味ながらもクラウド上のサービスには欠かせないものです。これまでのベストテンでもなかなかランクインしないまま圏外にいます。注目は、「IBM Cloud Monitoring」です。オプションを追加購入していただくと、セキュリティ系のメニューが増えます。イメージスキャン、脆弱性管理、コンプライアンス適合評価、ランタイムセキュリティ、そしてフォレンジック、、、と特にコンテナ環境では威力を発揮します。きっと来年ではランクインしてくるのではないでしょうか。

2TB以上のBlock Storageとしてマウントできるのは当然として、動的に容量を変更したり、IOPSを変更したりできる至れり尽くせりのStorageサービスが「Block Storage for VPC」です。Snapshotをとれるのはもちろん、Imageとして利用してこのStorageからVPCの仮想サーバーを立ち上げるということもできる便利なサービスです。Classic Infrastructureをご存じの皆様であれば、Endurance StorageとかPerformance Storage、と表現したほうがわかりやすいかもしれません。それらのサービスのVPC版、がこちらのサービスです。

最後の注目は、インフラ管理・クラスタ管理なしにアプリをコンテナとして実行可能なフルマネージド・ランタイム「Code Engine」です。東京リージョン、大阪リージョンが選べるので、より近いリージョンを選択してサクサクご利用いただけます。コンテナアプリだけではなく、HTTPベースのアプリケーション、バッチジョブやイベント駆動型のサーバーレスアプリなどでもご利用いただけます。

いかがでしたでしょうか?
ご利用いただいているサービスはランクインしていましたか?

来年は、業界向けクラウドも日本での実装が進むようです。それに関連したセキュリティ関連のサービスも拡充されています。IBM Cloud、来年も目が離せません。

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