ブログ記事を書いたあと、「タイトルどうしよう…」と手が止まること、ありませんか?
タイトルは内容の要約でもあり、読み手にとっての入り口。だからこそ、しっくりくるものを考えるのに時間がかかってしまいがちです。
そこで本記事では、ChatGPT(GPT-4o)を活用して、短時間で効果的なタイトル案を生成できるプロンプトを紹介します。実際の出力例や、運用上の注意点も交えながら解説していきますので、コンテンツ制作の効率を高めたい方、SEOに強いタイトル設計を自動化したい方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2024年10月30日時点の仕様をもとに執筆しています。
※使用モデル:ChatGPT(GPT-4o)
プロンプトの概要
本記事で紹介するプロンプトは、ブログ記事の内容をもとにタイトル案をいくつか提案し、その中から最適なものを選ぶ という流れを、ChatGPTに任せられる仕組みになっています。
それぞれのタイトルに「どういう意図でこの案になったのか」というポイントも添えてもらうことで、後から見直すときや他の人と共有するときにも判断しやすくしています。
さらに、提案された5つの中からChatGPTが「これが一番良さそう」と思うものを1つ選び、理由と一緒に提示してくれます。
「案を出す→それぞれの意図を知る→最適な1案に絞る」までを一気にできる、アイデア出しの補助ツールとして使えるプロンプトとなっています。
プロンプトと出力結果の紹介
使用したプロンプト
実際にChatGPTに使ったプロンプトは以下のとおりです。
1. まず最初に、記事の情報を私が提供します。
2. 受け取った情報に基づいて、上位表示されるようなタイトルを 30字から35字 で5つ作成して下さい
3. 提案した中で、最適だと考えるタイトルを1つピックアップしてください。理由も添えてください
#補足
・記事本文を提供された場合は、本文の内容に沿っているかも確認して下さい。
・出力時は各タイトルごとにSEOのポイントも添えてください。
実行結果
上記で紹介したプロンプトと、ブログ記事の本文情報を入力したところ、下図のような出力が得られました。
- 記事内容に基づいて、30〜35文字の範囲を意識したタイトル案を5つ提案
- 各案に対して、SEOの視点からのポイント解説
- 最終的に、ChatGPTが「最適だと考える1つのタイトル」を選び、その選定理由を提示
生成結果の見た目も整っており、出力内容は一見すると十分に使えそうなものでした。
実行結果で見えてきた問題点
出力結果を確認していく中で、1つの明確な問題が判明しました。それは 文字数制限の精度 です。
プロンプトでは明確に、
2. 受け取った情報に基づいて、上位表示されるようなタイトルを 30字から35字 で5つ作成して下さい
と指定していたにもかかわらず、実際に生成されたタイトルの中には、制限を大きく超えるものが含まれていました。
生成したタイトルの文字数をカウントしてもらうと、次の通りでした。
実際に文字数をカウントしてみると、
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このタイトルの場合、48文字(スペースなし46文字)と、指定範囲(30〜35文字)を大幅に上回っています。さらに、ChatGPT自身が提示した文字数カウントは誤っており、正確にカウントできていないことが分かりました。
ChatGPTでは、トークン(単語の単位)をベースにした処理が行われるため、日本語のようなマルチバイト文字列では、文字数とトークン数が一致しない という構造的な問題があるようです。
そのため、日本語では正確な文字数の制御が難しくなる という課題があります。
詳しい仕組みについては、以下の記事で解説しています。合わせてご覧ください!
まとめ
本記事で紹介したプロンプトは、タイトル作成の初期段階でのたたき台としては十分に活用できます。
一方で、「文字数を正確に守らせる」という点ではまだ課題があるため、最終的には人間側での確認と微調整の必要があると感じました。
最後に
テンダでは、「こんなプロジェクトに挑戦したい」「こんなチームで働きたい」「理想のチームを創りたい」と願う仲間を求めています。
カジュアル面談も随時受付中です。ぜひ一度お話ししましょう!