Last Update 2024-06-13
警告
この記事はあくまで筆者自身のメモ用であり、このメモを応用しもたらされた損害責任は一切負いかねます
はじめに
業務中に予期せぬタスクが割り当てられた際、本番環境への適用前にその検証を依頼されました。その過程で予想外の問題に直面し、その解決策を共有することで、私自身の解決への取り組みを振り返るとともに、後に同様の課題に取り組む方々への参考になればと考え、この記事を執筆しました。お役に立てれば幸いです。
環境紹介
サーバー: HPE ProLiant DL380 Gen10
ストレージ: HPE MSA 2062
仮想化環境: VMware vSphere 7.0
※詳しいバージョンまでは事情により伏せておきます
※インターネット接続環境にて資材入手・オフライン作業前提
※操作用端末はWindows 10/11と想定
やりたいこと
ストレージのファームウェアを更新してくれとある日頼まれたので、じゃHBA側のファームウェアもOS側のドライバーもそれに伴い更新しないとねと判明。ステップを分解してみると以下の感じです。
↓
-
ストレージのファームウェア更新
- .sfwファイルの入手
- SMUにログイン、更新実施
-
サーバ側のHBAファームウェア更新
- 最新のSmart Update Manager (SUM)をダウンロードし実行
- サーバのiLO接続情報を入力し更新を実行
-
OS側のドライバー更新
- ドライバーパッケージを入手
- TeraTerm等でESXiホストにログインし更新を実行
詳細手順
ストレージのファームウェア更新
- 最新のファームウェアを入手してきます
https://h41111.www4.hpe.com/storage/msafirmware.html
機種は2062なので、所定のリンクを押下しダウンロード先ページに遷移する
「Download Software」を押下
厳密に行う場合はダウンロードしたファイルのハッシュ値チェックまでやりますが、今回は割愛します。exeを選択し、「ダウンロード」ボタンを押下
さて、ここからが正念場だ
絶対に!!exeを実行しないでください!(のち解凍して利用する為です)
exeファイルをダウンロードしたら、まずは、圧縮解凍ソフトを使って、一旦解凍します。
そうすると、以下のように、{Firmwareバージョン名}_hpe_enc.sfwのファイルが出てきます。もしデータセンター等に入室して作業する必要があれば、これを持っていくことをお忘れなく。
次に、ブラウザでStorage Management Utility(SMU)にアクセスして、管理者アカウントでログインしましょう。
ログインしたら、次に、左側のサイドメニューから、「メンテナンス→ファームウェア→システム」順にページを遷移し、下記の画面から、「ファイルの参照」ボタンを押下
ファイルアップロードダイアログから、前述の{Firmwareバージョン名}_hpe_enc.sfwのファイルを選択した状態で「開く」を押下
これで、ファームウェアの更新処理が開始されます。
ファームウェアの更新中にマネージャーコントローラーが再起動することが予想されます。これによるデータ交換への影響はないとされていますが、リスクを最小限に抑えるためには、ストレージ上で稼働しているシステムを一時停止してから更新作業を行うことをお勧めします。
今回のファームウェア更新に関する情報は以上ですが、新しい情報が入り次第、この場で追ってお知らせいたします。ご不明な点やご意見がございましたら、遠慮なくコメント欄にてお寄せください。