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Spring Boot解説第6回(開発環境編:Gradleトラブルについて)

Last updated at Posted at 2016-04-15

こんにちは!
情創 技術開発局の@TEBASAKIです。
なぜストローは先が曲がるものと曲がらないものがあるのでしょうか?
気になって手羽先が喉を通りません。

今回はGradleトラブルについての解説です。

Gradleのトラブル

build.gradleをきちんと記述したにも関わらず、
ビルドや実行時にエラーとなってしまうことがあります。
今回はそのようなトラブルの対処法を紹介します。

gradle-x.x-bin.zipが見つからない

以下のようなエラーメッセージが出て、
操作が中止されてしまうことがあります。

image

このような状況になった場合、次の操作を行います。

1.gradle-wrapper.propertiesの確認

パッケージ・エクスプローラーの、
プロジェクトフォルダ→gradle→wrapper→gradle-wrapper.propertiesを開きます。
distributionUrlに設定されているGradleのバージョンが、
想定しているバージョンか確認します。
image

もし異なっていたら、distributionUrlを想定のバージョンに修正します。
その後、プロジェクトを右クリック→Gradle→すべてリフレッシュを行います。

2.プロジェクト直下の.gradleフォルダの確認

パッケージ・エクスプローラーの、
プロジェクトフォルダ→.gradle(gradleではない)下のフォルダに、
想定しているバージョンの名前のフォルダが存在するか確認します。
image
もし異なっていたら、そのフォルダを削除します。
その後、プロジェクトのGradleリフレッシュを行います。

3.Gradleユーザー・ホームの確認

Gradleの共通フォルダの中身を確認します。
デフォルトではC:\Users\{ユーザー名}\.gradleになっています。
.gradle→wrapper→distsの下に,
想定しているバージョンのフォルダが存在するか確認します。
image

存在しなかったときは、.gradleフォルダそのものを削除します。
削除方法については後述の「Gradleのキャッシュフォルダ削除方法」を参照してください。
その後、プロジェクトのGradleリフレッシュを行います。

4.GradleのURI設定

ここまでの操作で解決しなかった場合、
Gradleのバージョンを直接設定します。
ウィンドウ→設定→GradleのGradleディストリビューションを、
URIに設定し、そこに想定のバージョンのURIを設定します。
image

その後、プロジェクトのGradleリフレッシュを行います。

5.コンソールの確認

以上の操作を行っても解決しない場合、
Gradleのエラーが原因でない可能性があります。
エラー発生時のコンソール画面を確認し、
エラーメッセージを確認してください。

ちなみに私の場合は、
すでにTomcatを起動していたがために、
組み込みTomcatが起動できずエラーとなっていました。
同じポートを使用していることが原因だったのですが、
エラーメッセージを鵜呑みにしたため、
解決するのにとても苦労しました。

Gradleをリフレッシュしてもjarがダウンロードされない

build.gradleのdependenciesに依存関係を追加し、
Gradleをリフレッシュしてもjarファイルがダウンロードされないことがあります。
このときはGradleのキャッシュが悪さをしていることが多いので、
キャッシュフォルダを削除します。
削除方法については後述の「Gradleのキャッシュフォルダ削除方法」を参照してください。

その後、プロジェクトに対して、
右クリック→Gradle→すべてリフレッシュを行います。

それでもjarファイルがダウンロードされない場合は、
eclipseの設定でユーザーホームを設定します。
ウィンドウ→設定→Gradleの、Gradleユーザー・ホームのディレクトリに、
出力先のパスを指定します。
image

その後、先ほどと同様にプロジェクトをリフレッシュします。

以上の操作を行っても改善されない場合は、
eclipseを再起動して確認してみましょう。

Gradleのキャッシュフォルダ削除方法

Gradleのキャッシュフォルダはデフォルトでは、
C:\Users\{ユーザー名}\.gradleです。

これをそのまま削除しようとすると、
削除できないという旨のエラーメッセージが出ることがあります。
java.exeが起動したままになっていることが原因です。

そこでタスクマネージャーを開き、
プロセスからjava.exeを探してプロパティを確認します。
image

java.exeの場所が問題なければ、
プロセスの終了でjava.exeを終了します。
image

その後、.gradleフォルダを削除します。
これでGradleのキャッシュを削除できます。

今回はここまでです。
それではまたお会いしましょう!

参考ページ

Gradleを使ったWebアプリケーションのさくさく開発(トラブルシューティング編) - Splash of waters - 2nd. Season

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