就業先では、RPAツールのBizRobo!を使用しています。BizRobo!開発で悩み、BizRobo!ナレッジベースで日々検索しています。
Webシステムから毎日ファイルをダウンロードすることは、RPAではよくあるケースです。
もし該当データが存在しない場合に、画面上で【データがありません】のようなポップアップが表示されるWebシステムがあります。そのようなポップアップ画面が発生した場合でも、エラーにせず処理を進める方法を調べる必要がありました。
今回はWebページ上のポップアップ画面から処理を分岐させる方法について、共有いたします。
※時間が経過して変わってしまった箇所や間違っている箇所、不適切な表現があるかもしれませんが、その時は都度修正いたしますので、ご指摘いただけると幸いです。
BizRobo!のDSで行うには
株式会社TBOは、企業情報や株価情報、競合店の商品情報など様々なレポートをダウンロードしている。毎日ダウンロードし、年月日ごとにフォルダを用意し、分析のデータとして活用している。
レポートをダウンロードするWebシステムの中には、データが存在しない場合に、画面上で【データがありません】のようなポップアップが表示されるものがある。
上記のようにWebシステムからレポートをダウンロードする際、ポップアップ画面が表示されたとしても、RPAがエラーにならないようにする。
上記のようなケースを想定しています。BizRobo!のDSでどうやって対処するのか調べました。
まずBizRobo! eラーニングサイトで学んだことを思い出しました。
eラーニングサイトで、BizRobo! GYMの「ファイルのダウンロード」というページからPDFファイルをダウンロードし、ファイルに記載された「BizRobo GYM!」という文字列を取得するという演習があるため、役に立つと考えました。
※BizRobo! GYMとは、eラーニングサイトの演習のために用意されたサイトです。
BizRobo! GYM
しかしこの演習の場合、PDFボタンを押下すると、別タブでPDFを開くため、ポップアップ画面は出ません。この演習問題のロジックは使えませんでした。
そのため、別の方法を探す必要がありました。色々と調べたりした結果、下記ポイントで作るのがいいと考えました。
ポイントは、下記3点です。
・トライステップ(エラーのときの分岐用ステップ)
・ポップアップ画面上にあるテキストを変数に格納
・該当のテキストが抽出されているか変数判定
ポップアップ画面とは、あるボタンをクリックすると自動的に起動される、メイン画面とは別の画面を指します。
※Googleの設定を変えると、下記のような「名前を付けて保存」という画面を出すことができます。下記は正確にはポップアップ画面と違いますが、イメージは一緒のため例として取り上げてました。
上記の画面をBizRobo!でクリックすることができませんでしたが、Webサイトの中にはポップアップ画面をクリックすることができる時もあります。その時は、ポップアップ画面からテキストを抽出し、変数に格納できます。変数に格納できれば、テストステップで判定できるので、エラー処理を組み込むことができます。
BizRobo!のDAで行うには
私の就業先では、DAを用いた開発は行っていないため、DAでのやり方がわかりませんでした。
しかし、調べてみたところ、下記サイトが参考になると思うため、共有します。
【Bizrobo !】GuardedChoiceの利用方法を知ろう
Guarded Choice(ガードチョイス)の特徴
ポイントは、GuardedChoiceを利用して、ウィンドウが消えるのを確認することや何秒か待機することを設定することだと推測しています。
最後に
BizRobo!でWebページ上のポップアップ画面から処理を分岐させる方法について、ご紹介しました。
BizRobo!でWebページからファイルをダウンロードすることがあるならば、ポップアップ画面の処理で悩むケースもあると思います。今回調べたことを活かしていきたいと考えています。
今回のことをBizRobo! LAND Communityで調べた際、とても有意義な情報が見つかりました。こういう時にBizRobo! LAND Communityは役立つなと実感しました。
今回の記事が、RPA開発で悩んでいる人の為になれば幸いです。