はじめに
一関高専機械技術部ではJLCPCBのスポンサーシップに参加させて頂きました。
JLCPCB様は、基盤制作、部品実装、3Dプリントなどのサービスを提供している会社です。
JLCPCBホームページ
https://jlcpcb.com/jp
スポンサーシップ
https://jlcpcb.com/help/article/152-how-to-apply-for-free-pcb
また、この記事ではKicadを使っている前提で書かれています。
安く発注するために気を付けていること
具体的には下記のリンク先に書いてあります。
JLCPCB Help Center > Know Before Ordering > In what cases will there be charged extra?
一度発注する前に上記のリンク先をしっかりと読むことをお勧めしますが、今回は一関高専機械技術部で基板を発注する際に行っている方法について紹介いたします。
基板のサイズは100x100mm以内にしよう
KiCadでは右側にあるのレイヤーのEdge.Cutsが基板の外形になります。これを使い外形を決め、100x100mm以内におさまるように部品を配置しましょう。
配置し終わったらファイル>プロットの順にKiCad内で選択し、出力ディレクトリ―を選択した後製造ファイル、ドリルファイル、マップファイルを出力し、そのファイルをZip化した後、JLCPCBのOrder nowに渡します。ここから先の発注の方法については下記のリンクを参考にしてください。
ここで基板サイズが100x100mmを超えた時と越えなかったときの発注の画面を比較してみましょう。
上の写真が超えた時の注文する前の画面になります。下の越えなかったときと比較すると、Special Offerが消えEngineering feeと変わり、金額が増えているのが分かります。
詳しくは安く発注するために気を付けていることのリンクの6.に書いています。
基板サイズについては、KiCadからでも確認できますが、Dimensionsと書いてあるところにも記載しています。たまにNightly Development BuildsのKiCadを使っているとKiCadのバグとして外形が定まっておらずDimensionsが大きくなっていることがあるので注意してください。
50x50mm以内の基板はVカットでくっつけよう
50x50mm以内の基板を設計した場合は4枚接続して注文することが出来ます。基板一枚一枚をKiCadのEdge.cutsで囲み、隣接させることでVカット加工して制作していただけます。具体的にはこんな感じです。写真では7つ隣接させていますが100x100mm以内であれば行けるみたいです。
Kicadではこの状態で表示>3Dビュアーを起動すると外形が定まっていないとエラーを吐かれますが気にしないでください。どうしても基板の確認をしたい場合は並べずに1枚の状態で外形を確認した後に増やしてください。
別の基板の写真となるのですが、下記が4つ並べてみた時のJLCPCBの画面です。下の方の写真が4つ隣接させているが100x100mmを超えてしまった際の画面です。
下の方の写真はサイズを超えているのでしっかりと金額が増えていますね。
詳しくは安く発注するために気を付けていることのリンクの2.に書いています。
また、分からなかったことなのですが、下に書いてある
"For sample order( The order quantity is less or equal to 50pcs), if it is made with panel(panelised by v-cut lines or millings), as long as the size for single PCB is smaller than 15 mm per side(or equal to 15mm), then it will be charged $15.2 for per design."
に100x100mmを超えていなくても隣接させている基板デザインのサイズが15x15以内だった場合、追加料金が発生するように書いてあると思います。適当に15mm以内の基板を隣接させてみたのですが金額が増えていませんでした。私はあまり英語が得意ではないのでどういうことをした際に金額が増えるのかわかる方はコメントをお願いします。
最後に
上に記載したことを意識して常に基板を制作しているのですが、「ビアやマウンティングホールを開けすぎる」「フィレットのかかっている基板をたくさん注文する」ような際にも追加料金が増えるようです。普段基板を制作する際にはあまり気にしなくてもいいと思います。また、先ほど発見したのですが、ここを見るとわかるようにVカット基板にも最大最小サイズがあるらしく、70x70mmが最小、400x400mmが最大のようです。
このように調べるといろいろと安くするためのコツがあるようで詳しく項目ごとに書かれているJLCPCBを皆さんも使いましょう。
ステンシルもJLCPCBでは発注できるようですが、私は使わないので今回は書きませんでした。いずれ誰かが書いてくれると思います。
JLCPCBさんには毎度、作成した基板の代金を割り引いていただいております。この場を借りてお礼申し上げます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。