今日は、翻訳本のお知らせです。
「Microservice in Action」を翻訳しました。
多くのマイクロサービスプロジェクトに関わる中、適切なサービスの粒度設計について、我流ではなく、世の中で広く使われている考え方を理解したい、という思いで始めました。
当初は、サービスの設計に特化した本を考えておりましたが、マイクロサービスアプリケーションを一通り説明している当書と出会い、この本に決めました。マイクロサービスは設計に注目が集まりますが、稼働後の運用や監視もこれまでと違う難しさがあります。
こちらの本では、サービスの粒度に関する考え方はもちろん、マイクロサービスアプリケーションを正しく設計、デプロイ、監視するための考え方や具体的な方法を記載しております。難しい内容ではなく、すぐに使えるノウハウがしっかり入っておりますので、これからマイクロサービスアプリケーションを構築し運用する方々には、ちょうどいい内容です。サンプルコードも公開しておりますので、触れながら理解を深めることもできます。
簡単に本で解説している内容をご紹介します。
【設計】
マイクロサービスは、分散した細かなサービスを連携しながら稼働するアプリケーションです。このサービスの境界、スコープをどのように決定するのか?サービスが相互に通信する方法、サービスのレジリエンスを高める方法などについて解説します。
【デプロイ】
アプリケーションに影響を与えず、サービスを本番環境へデプロイする確かな、いくつかの方法について、解説します。デプロイメントアーティファクトの標準化やデリバリーパイプラインの構築について説明します。
【監視】
マイクロサービスアプリケーションでは、1つのトランザクションが複数のサービスに跨がります。このような複雑な環境にあってもその状況をしっかり監視できていれば、変更を行うことも難しくありません。クラウド(AWS)における監視環境の構築や監視の考え方について解説します。
今後もこちらのブログで本の解説をご紹介していきたいと思いますが、ぜひ実際の本も手に取って頂ければ幸いです。
今回、始めて翻訳を行うに当たり、非常に多くの方にご協力頂きました。心より感謝したいと思います。
2020年11月24日発売
ISBN978-4-434-2810-4
定価(本体5,000円+税)
amazonはこちら
大西