はじめに
AzureのMicrosoftサポートでリクエストを作成すると、アクティビティログが出力されるのはご存知でしょうか?
今回は、その問合せ方法によってログの出力や、やり取りの履歴を取得する際のAPIが変わることについてご紹介します。
サポートへの問合せ方法
1. メール
個人的には、こちらを良く使います。
(内容についてはほとんど黒塗りです。。すみません。)
2 . Portal上の[ヘルプとサポート]
こちらはPortalの[ヘルプとサポート] > [すべてのサポート リクエスト] > [タイトル]からやり取りする方法です。
何が違うのか
アクティビティログに出力される内容が違う
メールの場合は 「Write Support Ticket」 、Portalの場合は 「Write Support Ticket Communication」 が表示されます。
こちらは単に表示が違うというわけではなく、リソースタイプがメールの場合はSupport Ticket、Portalの場合はCommunicationsとしてログが出力されているということのようです。
実際にログを見てみると、リソースタイプは以下のようになります。
/SUBSCRIPTIONS/{サブスクリプションID}/PROVIDERS/MICROSOFT.SUPPORT/SUPPORTTICKETS/{チケットName(ID)}
/subscriptions/{サブスクリプションID}/providers/microsoft.support/supporttickets/{チケットName(ID)}/communications/{コミュニケーションName(ID)}
補足
「Support Ticket」はチケット単位、「Communications」はチケットに紐づくやり取り単位のイメージです。
活用シーンを考えてみる
媒体の特性から使い分けるのはもちろんですが、ナレッジ活用の観点からすると、チケット単位で見るか、やり取り一つ一つに焦点を当てるかというところで違いがあるかと思います。
例えば、Javaではチケットとコミュニケーションを取得する場合では、次のように異なるインターフェースを実装し、getあるいはgetByIdで取得する必要があります。
public interface SupportTickets{
public abstract SupportTicketDetails get(String supportTicketName)
}
public interface Communications{
public abstract CommunicationDetails get(String supportTicketName, String communicationName)
}
上述の通り、メールで連絡を取っている場合は、「communicationName」がログ上に表示されていないため、やり取り一つ一つを管理したい場合はPortal上で連絡を取るのが良いかもしれません。
※なお、「communicationName」がない場合も以下のメソッドを利用して、やり取りの一覧を取得することができます。
public interface SupportTickets{
ppublic abstract PagedIterable list()
}
まとめ
今回は、MSサポートの問合せ方法について、メールとPortalを利用した場合の違いについて紹介しました。
参考記事