はじめに
こんにちは。
普段はLaravelでWeb開発などをしているエンジニアです。
今回は、Googleの生成AI「Gemini」を使って、手持ちの2Dキャラクター画像をクリスマス仕様にアレンジしようとしたら、予想以上にハイクオリティな3D風イラストが生成されたので、そのプロセスとプロンプトのコツを共有します。
「自分のサービスのロゴやキャラを、イベントごとにアレンジしたい」という方の参考になれば幸いです。
完成した画像
まず、今回生成された画像がこちらです。
元の2Dイラストの面影(緑色、丸いフォルム、猫っぽい耳)を残しつつ、ふわふわの毛並みやライティングまで完璧なクリスマス仕様になりました。
使用したツール
-
Google Gemini (画像生成対応モデル)
- 今回はWebブラウザ版(チャットインターフェース)を使用しました。
生成プロセス
特別なプロンプトエンジニアリング技術を使ったわけではなく、**マルチモーダル(画像+テキスト)**の対話機能を活用しました。
STEP 1: 元画像をアップロード
まず、ベースとなるキャラクターの画像(2Dのベクター風イラスト)をGeminiにアップロードします。
インプット画像
(ここに緑色の元のQiitan風画像のイメージが入ります)
STEP 2: 最初の指示出し
画像と一緒に、以下のプロンプトを入力しました。
プロンプト:
トナカイのような可愛い癒し系のクリスマス仕様にして
これだけでも十分可愛い画像が出力されましたが、まだ少し「元の2Dイラスト」の雰囲気に引っ張られている感じがありました。
STEP 3: 「他のバリエーション」で飛躍させる
ここがポイントです。最初に出力された画像に対して、さらにこう指示しました。
プロンプト:
他のバリエーション
具体的な指示(「3Dにして」「リアルにして」など)はあえて入れず、単純にバリエーションを求めたところ、Geminiが**「表現の幅」を広げて解釈し、今回のような3Dレンダリング風、かつ毛並みの質感があるスタイル**を提案してきました。
なぜうまくいったのか?(考察)
Gemini(Imagen 3モデル)の画像生成における面白い特性が見えました。
-
概念の抽出能力が高い
元画像から「緑色」「猫のような耳」「丸い体」「顔のパーツ配置」という**キャラクターの構成要素(アイデンティティ)**だけを正確に抽出し、画風(スタイル)だけを大胆に入れ替えています。 -
「バリエーション」によるスタイルの拡張
具体的に画風を指定しないことで、AIが持つ「クリスマス」「癒やし系」というワードに関連度の高い学習データ(この場合はPixar風や3Dアート風のスタイル)が適用されたと考えられます。
もしテキストだけで生成するなら?
今回のような画像を、元画像なしのテキストプロンプト(Text-to-Image)だけで一発で出そうとすると、以下のような詳細な指定が必要になるはずです。
Text-to-Image プロンプト例:
A cute, fluffy, round green cat-like creature sitting in a cozy Christmas setting.
The creature is wearing a Santa hat and reindeer antlers with red bows and bells.
It has a red collar with a golden bell.
Soft cinematic lighting, bokeh background with Christmas tree and lights.
3D render style, high quality, adorable, festive atmosphere.
これを考える手間を省き、**「画像を見せて、あとはお任せ」**でここまでのクオリティが出せるのが、マルチモーダルAIの真骨頂だと感じました。
まとめ
- Geminiは「元画像のキャラ設定」を守りつつ「画風」を変えるのが得意。
- あえて具体的な画風を指定せず「バリエーションを出して」と頼むと、予想外の良作が出ることがある。
- 「ペーパードライバー」ならぬ「ペーパーデザイナー」でも、AIと対話するだけで素材が作れる時代すごい。
今年のクリスマス素材作成に、ぜひGeminiを活用してみてください!
