前書き
知り合いにmacでデュアルブートする方法を教えてくれと言われて書いたものです。せっかくなので記事にしました。
手順1:rEFInd のダウンロード
rEFInd をダウンロードし、任意のディレクトリに配置します。
※ここでは~/Downloads/refind-bin-0.11.4/
とします。
手順2:rEFInd のインストール
rEFInd をインストールするためにまずは、mac をリカバリーモードで起動します(cmd+R を押しながら起動)
リカバリーモードで起動したら、ターミナルを開き、csrutil disable
を実行します。
- Tips: sudo 権限でできることは制限されており、その制限をなくすコマンドです。
実行すると、Succesfully disabled System Intergrity Protection.
と表示されます。
その後、mac を起動して rEFInd をダウンロードしたディレクトリに移動します。
tikuwa@tikuwanoMacBook-Air ~/Downloads/refind-bin-0.11.4 $ ls -al ~/Downloads/refind-bin-0.11.4
total 472
drwxrwxr-x@ 17 tikuwa staff 544 11 12 2018 ./
drwx------+ 53 tikuwa staff 1696 2 21 12:13 ../
-rw-rw-r--@ 1 tikuwa staff 35147 11 29 2015 COPYING.txt
-rw-rw-r--@ 1 tikuwa staff 4891 8 7 2017 CREDITS.txt
-rw-rw-r--@ 1 tikuwa staff 2204 11 29 2015 LICENSE.txt
-rw-rw-r--@ 1 tikuwa staff 99811 11 12 2018 NEWS.txt
-rw-rw-r--@ 1 tikuwa staff 4010 5 25 2017 README.txt
drwxr-xr-x@ 5 tikuwa staff 160 11 29 2015 banners/
drwxr-xr-x@ 5 tikuwa staff 160 10 22 2018 docs/
drwxr-xr-x@ 18 tikuwa staff 576 7 22 2018 fonts/
drwxr-xr-x@ 22 tikuwa staff 704 1 20 2016 keys/
-rwxrwxr-x@ 1 tikuwa staff 2436 7 22 2018 mkrlconf*
-rwxrwxr-x@ 1 tikuwa staff 2564 8 24 2018 mountesp*
-rwxrwxr-x@ 1 tikuwa staff 10362 10 23 2018 mvrEFInd*
drwxrwxr-x@ 13 tikuwa staff 416 11 12 2018 rEFInd/
-rwxrwxr-x@ 1 tikuwa staff 56558 11 12 2018 rEFInd-install*
-rwxrwxr-x@ 1 tikuwa staff 7173 4 23 2016 rEFInd-mkdefault*
そのディレクトリでsudo ./rEFInd-install
を実行し、再起動します。rEFInd が起動すれば成功です。
tikuwa@tikuwanoMacBook-Air ~/Downloads/refind-bin-0.11.4 $ sudo ./refind-install [ruby-2.6.3p62]
Password:
ShimSource is none
Installing rEFInd on OS X....
Installing rEFInd to the partition mounted at /Volumes/ESP
Found rEFInd installation in /Volumes/ESP/EFI/rEFInd; upgrading it.
Found suspected Linux partition(s); installing ext4fs driver.
Installing driver for ext4 (ext4_x64.efi)
Copied rEFInd binary files
Notice: Backed up existing icons directory as icons-backup.
Existing rEFInd.conf file found; copying sample file as rEFInd.conf-sample
to avoid overwriting your customizations.
手順3:Linux のインストールメディア作成
USB フラッシュメモリを用意してください。インストールする OS にもよりますが、8GB 以上あるものが理想です。
今回は、Ubuntuをインストールします。
Ubuntu の DVD イメージをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、わかりやすいところに配置してください。
※ここでは~/Downloads/
に配置します。
次に、balenaetcher をダウンロードします。
brew cask install balenaetcher
でインストールできます。
balenaetcher を起動し、Select image
でイメージを選択します。その後、Select target
でインストール先メディアを選択します。最後にFlash!
を選択するとインストールが開始されます。
手順4:Linux 用のパーティション作成
Linux をインストールするには、/
に割り当てるものと Swap 領域に割り当てるものの2つのパーティションが必要です。
/
に使うパーティションの要領は 10GB 以上あれば動きますが、せっかくインストールするので 100GB 以上にしておくのがいいでしょう。
Swap 領域は、RAM の 2 倍ほどあれば問題ありません。
手順5:Linux のインストール
手順3で作成したメディアを刺したまま mac を再起動し、rEFInd を起動します。
rEFInd が起動すると、インストールメディアが選択できます。
あとは画面の指示に従ってインストールします。
手順6:rEFIndが起動するように設定する
Linuxのインストールが終わると、使用されるブートローダーがLinuxのGRUBに変更されてしまいます。なので、もう一度refind-install
を実行します。
それができたら、リカバリーモードで再起動したあとcsrutil enable
を実行し mac を起動します。
- Tips: このコマンドは実行しなくても問題なく使用することができますが、セキュリティ上の関係で実行しておいた方がよいです。
手順7:GRUBを削除する
この手順はスキップしても問題なく使用できるので、気にならなければ飛ばしてください。
まず、/Volume
に移動し、sudo mkdir efi
を実行します。
次に、sudo mount -t msdos /dev/disk0s1 ./efi
を実行します。
※このとき、Resource busy
と表示される場合はdiskutil unmount /dev/disk0s1
を実行したあと、もう一度sudo mount -t msdos /dev/disk0s1 ./efi
を実行してください。
マウントしたら、efi
の中にあるEFI
に移動して、UBUNTU
を削除します。
その後、再起動して削除されていることを確認してください。
おまけ:rEFIndの見た目をかっこよくする
"rEFInd themes"で検索して好みのテーマをダウンロードしてください。今回は、"rEFInd minimal"を使用します。
/Volumes/efi/EFI/refind
に移動して、themes
というディレクトリを作成してください。その中にダウンロードしたテーマを入れ、rEFInd-minimal
という名前にします。
次に、/Volumes/efi/EFI/refind
の中にあるrefind.conf
をテキストエディタで開き、include themes/rEFInd-minimal/theme.conf
を追記します。
完了したら、再起動して反映されていることを確認してください。
参考文献
ブートローダrEFIndをmacに導入する
El capitanにrEFIndを導入するとき
ブートローダー「rEFInd」のテーマを変える方法