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【IBM Cloud】Direct Link Connectの接続形式を変更する流れ

Last updated at Posted at 2025-04-28

はじめに

今回はIBM Cloudで提供する専用線サービスであるDirect Link Connectにおいて、既存の接続方式を変更する流れについて整理しています(Direct Resource方式 → Transit Gateway方式)。
今回の内容にはIBM Cloudのアカウント(無料利用可能)も前提となっており、またすでにDirect Linkが作成されていることを前提にしています。もしまだの方は過去の記事をご参考ください。

Direct Linkの接続方式

Direct Linkの接続方式は大きく以下の2つの方法が挙げられます。

1. Direct Resource方式
アカウント内の複数VPCおよびClassic Infrastructure、別アカウントの複数VPCなどに直接接続してアクセスする方式です。
お客様側のルーターであるCERとIBM Cloud側のルーターであるXCRの間をDirect Linkで接続し、XCRから各リソース環境のバッグエンドルーターに接続する形です。
スクリーンショット 2025-04-25 14.04.08.png

2. Transit Gateway方式
XCRからバッグエンドルーターの間にTransit Gatewayが入りこみ、Transit Gateway経由で上記の複数環境にアクセスする方式です。
スクリーンショット 2025-04-25 14.04.14.png

Transit Gatewayを経由してアクセスすることによって、Transit Gateway固有の機能(BGP reports, prefix filteringなど)を利用ができるため、要件によってメリットの高い方式となります。

作業の流れ

Transit Gatewayの作成

まずはTransit Gatewayインスタンスを作成します。
左上のナビゲーション・メニューからインフラストラクチャーネットワークTransit Gatewayに進みます。
スクリーンショット 2025-04-24 13.50.20.png
Transit Gatewayの画面が表示されたら、右側のトランジット・ゲートウェイの作成をクリックします。
スクリーンショット 2025-04-24 13.50.44.png
作成画面が表示されたら、Transit Gateway名やリソース・グループなどを適宜設定します。
また、ルーティング方式も必要に応じて選択し(今回はデフォルトはローカル・ルーティングを選択しました)、ロケーションを選択します。
スクリーンショット 2025-04-24 13.58.14.png
またオプションとして接続設定もここで作成することが可能です。
今回は既存のVPC接続していたDirect LinkをTransit Gateway経由に変更する想定なので、VPCを選択して今作成しているTransit GatewayをVPCにルーティングするようにします。
またリージョンは同様に東京(jp-tok)を選択し、東京リージョンにある接続したいVPCを選択します(この作業はTransit Gateway作成後に別途行うことも可能です)。
スクリーンショット 2025-04-24 13.58.26.png
設定が完了したら、右側の作成をクリックします。

Direct LinkとTransit Gatewayの接続

次は作成したTransit Gatewayと既存のDirect Linkを接続します。
上記で作成したTransit Gatewayの詳細画面に入り、右側の接続の追加をクリックします。
スクリーンショット 2025-04-24 15.45.31.png
接続追加の画面が表示されたら、項目の中でDirect Linkを選択し、該当Direct Linkを選択します。設定が終わったら下端の作成をクリックして接続します。
スクリーンショット 2025-04-24 15.47.45.png
スクリーンショット 2025-04-24 15.48.36.png

接続方式の変更

上記の準備が完了したら、最後に既存のDirect Resource方式からTransit Gatewayに切り替える変更を行います。
Direct Linkの右上のアクションゲートウェイの編集をクリックします。
スクリーンショット 2025-04-25 14.32.17.png
下端の接続カテゴリーを確認すると、現在Direct Resource方式になっていることがわかります。これをTransit Gatewayに変更する必要がありますが、現時点ではチェックができなくグレーアウトされているはずです。これは記載の通り、既存の接続を削除する必要があります。
スクリーンショット 2025-04-25 14.32.32.png
既存の接続を削除するには、Direct Linkのページの下端に表示されている仮想接続のをクリックし、削除を行います。
FireShot Capture 085 - Direct Link - [cloud.ibm.com].png
削除後に再度アクションゲートウェイの編集をクリックし、接続カテゴリーを確認するとTransit Gatewayをチェックできるようになっているので、チェック後送信ボタンにて接続を切り替えます。
スクリーンショット 2025-04-25 14.40.50.png

なお、ゲートウェイの編集には接続方式以外にもDirect Linkの速度や課金形式などの変更も可能です。
詳しくは過去の記事に記載されていますので、ご参考ください。

最後に

今回の内容はアカウントの制限上Transit Gateway方式に切り替わった後の通信可否まで確認することができませんでした。もし確認できる状況になりましたら改めて更新したいと思います。

また、今回は設定の手順のみ記載しており通信確認ができていないですが、実施通信されている環境で接続方式を変更する際の影響や注意点を以下まとめます。

  1. Connectionを全て削除するため、その間は通信断が発生する
  2. 上記の理由によって、監視ツールを利用している場合には一時的に関しアラートが上がる可能性がある
  3. 環境によって異なるが、Transit Gateway方式の接続で新たにConnectionを作成することになり、その際には作成まで数分の時間がかかる
  4. Transit Gateway方式に変更することで複数環境に接続したい時にはルーティング設定(ex.VPCルート)が必要な場合がある
  5. 新たにTransit Gatewayの料金が発生する

参考

IBM Cloud Docs - IBM Cloud Transit Gatewayの注文

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