はじめに
IBM CloudのFile SotrageをVPC上で運用できるFile Storage for VPCが日本でGA(2023年8月)されたことをきっかけに、自分の学習のため少しいじってみました。その流れを整理したいと思います。
今回の内容にはIBM Cloudのアカウント(無料利用可能)が前提となっています。
また、File Storage for VPCを利用するためには、当然ですがVPCを用意する必要があります。
過去の記事を参考に事前にVPCを作成ください。
File Storage for VPCの作成
まずIBM Cloudコンソールにアクセスし、左上のナビゲーション・メニュー
をクリックします。
VPCインストラクチャー
→ファイル・シェア
をクリックします。
VPC用のファイル・ストレージ共有という画面が表示されると、右側の作成
ボタンをクリックします。
作成画面が表示されると、ロケーションに日本リージョン(東京/大阪)が選択できるようになっていることがわかります。今回は東京リージョン(東京1)で作成します。
そのほかインスタンス名やリソース・グループ、プロファイルなどを設定します。今回ストレージサイズは最小構成で設定していますが、必要に応じてカスタマイズすることも可能です。
マウントターゲットはこの画面でも作成可能ですが、後でも作成できますでの後ほど記載します。
設定が終わったら右側のファイル共有の作成
ボタンをクリックします。
File Storage for VPCの作成は数秒で完了されますので、作成されたらインスタンスをクリックします。
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次はマウント・ターゲットを設定します。マウント・ターゲットとは、VPCからファイルストレージに接続する際の接続ポイントのことです。VPCごとに1つのマウント・ターゲットを作成できます。
概要欄に設定した内容が表示されますが、その下のマウント・ターゲットの作成
ボタンをクリックします。
マウント・ターゲットの作成画面で予め作成したVPCとサブネットを選択します。また、予約IPやセキュリティー・グループの設定も行います。設定が完了できたら作成
ボタンをクリックします。
レプリカ・インスタンスの作成
その次はレプリカ・インスタンスを作成します。
ソース・インスタンスの下端にスクロールし、レプリカの作成
をクリックします。
ファイル・ストレージ共有の作成とほぼ同様ですが、詳細とプロファイルを選択し、同期頻度も設定します。
今回はレプリカに関しても最小構成で作成し、同期頻度は「毎時00分」で設定しています。
レプリカにもマウント・ターゲットは上記と同じ流れで作成することができますが、こちらは割愛します。
ファイル・ストレージのレプリカ・インスタンスが作成され、元のソース・インスタンスとマウントされていることがわかります。
その他
IBM CloudのVPCの削除には順序があり、例えば、マウントされた「VPNゲートウェイ」→「ロードバランサー」→「ネットワーク・インターフェース」→「サブネット」順で切り離しや削除をした後にVPCを削除できます。
同様にファイル・ストレージやレプリカを削除するためには、削除の順序がありますが、「マウント・ターゲット」→「レプリカ・インスタンス」→「ソース・インスタンス」順で削除する必要があります。