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2025年、生成AIを使ってみてどうだった? 〜「速くなった」だけじゃない、開発現場のリアル振り返り

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はじめに

2025年、生成AIは「便利な道具」から「一緒に作る相棒」に変わっていった一年でした。
2024年までの私は、生成AIを 困ったときの検索代替 くらいに捉えていて、使い方も「とりあえず聞く」止まり。

でも2025年は違った。
設計、実装、レビュー、ドキュメント、運用、学習まで、開発の流れの中にAIを組み込むようになりました。

この記事では、2025年の私の生成AI体験を「良かったこと」「ハマったこと」「チーム導入の学び」「2026年への抱負」まで、まるっと振り返ります。
同じように試行錯誤している人の参考になればうれしいです。

2025年の生成AI体験、まるっとシェアしよう!

結論から言うと、2025年は「生産性が上がった」以上に、仕事の“やり方”が変わった年でした。

  • コーディングは速くなった(これは事実)
  • でも本当に効いたのは「思考の摩擦」が減ったこと
  • 一方で、AIを増やすほど「確認コスト」「品質の責任範囲」が浮き彫りになった

「AIでラクになった!」だけで終わらない、いろんな副作用も含めてリアルに書きます。

2025年に使った生成AI(ざっくり)

ツール名を挙げるのが目的ではないですが、体験の前提として。

  • ChatGPT系:設計相談、実装の叩き台、レビュー観点の洗い出し、ログ解析の壁打ち
  • GitHub Copilot系:実装の加速、既存コードの補完、テスト生成の初速
  • Claude/Gemini系:長文読解や仕様書・議事録の要約、複数案の比較検討

体感としては、「IDE内(実装)」と「チャット(思考・整理)」の二刀流が一番うまく回りました。

個人の活用:2025年、私の開発効率を変えたAI活用術

1) 「実装」より「設計の迷い」を減らすのが効いた

AIにコードを書かせると確かに速い。でも、2025年に一番効いたのはここでした。

  • 責務分割(どこまでをモジュールにする?)
  • データ構造の選び方(JSONの形、DB設計、境界)
  • 例外設計(どこで握りつぶす?どこで返す?)
  • リトライやタイムアウトなど運用前提の設計

AIは「候補を並べる」のが得意なので、私はよくこう聞いてました。

  • A案/B案/C案で、それぞれの利点・欠点・失敗パターンを挙げて
  • 運用で詰みやすい点を先に指摘して
  • レビューで突っ込まれそうな点を列挙して

結果として、手戻りが減って、スプリントの「最後のバタバタ」が明らかに減りました。

2) テストは“生成”より“観点の補完”が価値

テストコード自体を生成するのも便利なんですが、事故が減ったのはむしろこっち。

  • 境界値
  • 例外系
  • 依存先が落ちたとき
  • 並行実行や競合
  • 権限・認可の穴
  • 仕様の解釈違いが出やすいところ

AIに「この仕様で落とし穴になりそうな観点を出して」と頼むと、
自分の思考の癖(いつも見落とす部分)が浮き彫りになるのが良かったです。

3) “読む”作業が速くなった:ログ・差分・仕様書

2025年は「読む量」が増えました。生成AIはそこに効きます。

  • PR差分の要点整理(何が変わった?リスクは?)
  • エラーログの解釈と仮説出し(まず何を見る?)
  • 仕様書の要約と抜け漏れ探し(ここ曖昧では?)

ポイントは、AIに丸投げしないこと。
「自分が判断するための材料を、短時間で揃える」 使い方に寄せると、精度のブレがあっても価値が残ります。

AIペアプログラミングで感動した瞬間

2025年のハイライトは、ある障害対応の夜でした。

原因が複合的で、ログも散らばっていて、最初は「どこから見ればいいか」すら分からない。
そこでAIに以下を渡しました。

  • 直近のデプロイ差分の要点
  • エラーの代表ログ
  • システムの前提(DB、キャッシュ、外部API)

お願いしたのはたった一つ。

「可能性の高い原因を3つに絞って、それぞれ“検証の順番”を提案して」

返ってきたのは、「調査の道筋」 でした。
その順番で確認したら、2手目で当たりを引けた。

あの時感じたのは、「正解をくれる」よりも、
焦ってる時に“次の一歩”を作ってくれるのが強い ということでした。

チーム・組織:開発チームに生成AIを導入してみた結果

2025年は、個人利用から一歩進んで、チームでの活用をちゃんと進めた年でもあります。

1) いきなり全員導入は失敗しやすい

最初は「全員にアカウント配って、さあ使おう!」みたいなノリで進めたくなる。
でも実際は、

  • 何に使うべきか分からない
  • どこまで信用していいか分からない
  • “使った感”だけ出て品質が下がる

という壁にぶつかります。

うまくいったのは、ユースケースを3つに絞って小さく始めたことでした。

  • PRレビュー補助(観点チェック)
  • テスト観点洗い出し
  • 仕様の不明点の整理(質問文の生成)

「何でもAI」じゃなくて、「ここだけAI」が最初は効きました。

2) ルールは“禁止”より“責任の置き方”を明確に

生成AI導入で揉めやすいのは、たいていここです。

  • 生成物の著作権・ライセンス
  • 機密情報の扱い
  • 誤情報による事故
  • 最終責任は誰が持つのか

2025年に学んだのは、禁止事項を並べるほど現場は止まるということ。
それよりも、

  • 何を入れて良い/悪い(データ分類)
  • 生成コードのチェックポイント(レビュー観点)
  • 「最終的に責任を持つのは人」という原則

を短く明文化して、回しながら更新する方が現実的でした。

3) チームで効果が出たのは「共通プロンプト」と「共有ナレッジ」

個人がうまく使えても、チームだと再現性が課題です。
そこで効いたのは2つ。

  • よくある作業のプロンプトテンプレ
  • うまくいった例・失敗した例のナレッジ共有

たとえばレビュー補助なら、

  • 目的(何を守りたい?)
  • 前提(アーキテクチャ、制約)
  • 出してほしい形式(箇条書き、重大度、根拠)

をテンプレ化すると、使う人が変わっても品質が安定します。

思ったより難しかったこと/意外なエピソード

1) “速さ”が上がるほど、レビューと検証がボトルネックになる

生成AIで実装が速くなると、PRの量が増えます。
すると当然、

  • レビューが追いつかない
  • テストが追いつかない
  • 仕様確認が追いつかない

という別の詰まりが出ます。

2025年は、「AIで速くした分を、どこに再配分するか」が大事でした。
速く作るより、速く“確かめる” がテーマになった感じがあります。

2) AIが“自信満々に間違える”とき、チームが疲弊する

「それっぽい説明」「それっぽい修正」を出してくるのが一番やっかいです。
特に初学者や新メンバーほど、AIを信じて沼ります。

対策として効いたのは、

  • 出力に必ず根拠(参照箇所、前提)を付けるようにする
  • 「この回答の不確かな点は?」をセットで聞く
  • 小さな検証(PoC)を前提にする

AIに“答え”を求めるより、“疑い方”を教える方向に寄せるのが良かったです。

2025年に試してよかったツール・手法まとめ

箇条書きで、再現性が高かったものだけ。

  • 設計相談は「比較表」を作らせる(A/B/C案、利点欠点、採用条件)
  • テストは「観点」を出させる(境界値、例外、運用)
  • PRレビューは「リスク列挙」をさせる(変更点、影響範囲、最悪ケース)
  • 調査は「検証手順」を作らせる(何をどの順番で見るか)
  • チーム導入は「ユースケース限定」で始める(レビュー・テスト・質問整理)

2026年はここを深掘りしたい!私のAI活用宣言

2026年にやりたいのは、「AIを使う」から「AIと共に運用する」へ進むことです。

  • 品質の作法:AI生成物のレビュー観点をより体系化する
  • チームの再現性:テンプレ・ナレッジの継続運用(属人化しない)
  • 運用・障害対応の強化:ログ解析や切り分けの手順をAIと一緒に磨く
  • ドキュメントの鮮度:仕様と実装の差分を検知しやすい流れを作る

2025年は“爆速化”の年でした。
2026年は“安定して速い”を目指したい。

おわりに

2025年、生成AIは間違いなく開発現場を変えました。
でもその変化は「ラクになる」だけじゃなくて、責任の置き方、チームの作法、品質の守り方まで含めての変化でした。

個人的には、生成AIは「置き換え」ではなく「拡張」だと思っています。
自分の思考の弱点を補い、チームの学びを加速し、迷いを減らす。

2026年も、試行錯誤しながら、ちゃんと“共創”していきます。

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