この記事は?
もう使わないかな?って思っているパソコンにChromium OSをインストールして,Web見るには十分使えるよ!ってなるためのメモ書き程度のもので,役に立てばいいなと思ったやつです.2015年くらいに流行りまして,その時やったのをもう一回再燃してやっている感じです.
というのは,ついでのNode.jsをインストールしてしまえば簡単な開発環境を作れるし,軽い処理のサーバーなら十分作れるのでECHONET Liteでスマートハウス化してしまったらどうかという提案記事を書きたいのです.
記事の条件
実施日 : 2016.06.22
Croudready : ver. 46.1.20
Chromium OSをインストールする.
参考文献[1]を参照してやりました.
使用したのはCroudready[2]のver. 46.1.20です.
Terminalを使う
Terminalを出す手段には2種類あります.
(方法1) Webブラウザ上で__Alt + Ctrl + t__
利点:複数のTerminalを出せる.ブラウザ見ながら作業ができる.
(方法2) Alt + Ctrl + F2
利点:root権限を簡単にとれる.フルスクリーンで作業しやすい.
ちなみに戻ってくるのは__Alt + Ctrl + F1__
rootになる方法
(方法1) WebブラウザのTerminalならX terminal($TERM = xterm)です.
crosh > shell
chronos@localhost / $ sudo su
passwordは下記のどれかだと思います.私はchromeでした.
- password
- chrome
- chromeos
- chronos
- facepunch
localhost / #
(方法2) Alt + Ctrl + F2の画面ならコンソール($TERM = linux)です.
localhost login: root
localhost ~ #
コンソール画面で日本語入力とJISキーボード認識ができない.どうやるんだろう?
Driveの書き込み権限,実行権限
Chromium OSのハードディスクは基本的にRead-only file systemになっているので,書き込み可能にする.
これはマウントしなおすことで何とかする.
localhost ~ # mount -o remount, rw /
下記のほうが実行可能にもなって良いのかな?configure, make等をやりたいときには実行権限がないとPermission deniedくらいます.
chronos@localhost ? $ mount -i -o remount,exec /home/chronos/user
Linuxで利用する基本的なコマンド(ツール群)のインストール
Chromium OSには基本的なツールすら無いので,まずはそこからインストールする.
これはchromebrewという素敵なツールが公開されているのでそれを利用しよう.
Webブラウザで にアクセスし,ダウンロードフォルダにダウンロードする.
user状態で下記コマンドを入力する.
chronos@localhost ? $ cd
chronos@localhost ~ $ wget -q -O - https://raw.github.com/skycocker/chromebrew/master/install.sh | bash
残念ながら,みんなの大好きなaptは入らない.
Chromebrewが入ればかなりのことができるようになる.
Rubyをインストールした.バージョンは2.0.0p247
chronos@localhost ? $ crew install ruby
Node.jsをインストールしたらPython2.7系も一緒にはいりました.Nodeのバージョンは4.3.0,npmのバージョンは2.14.12で,Pythonのバージョンは2.7.10でした.
chronos@localhost ? $ crew install node
Emacsも入りました.入れたらついでにPerlも入っちゃいました.
chronos@localhost ? $ crew install emacs
ただ,nanoエディタが入りません.どうやるんだろう?コンパイルでエラーが出ます.
ECHONET Liteを使ってみる.
ここまで来たら,下記の記事に従ってスクリプトを作って実行します.
https://www.npmjs.com/package/echonet-lite
受信しません・・・と思ったらポート開放設定でした.
chronos@localhost ? $ sudo iptables -I INPUT -p udp --dport 3610 -j ACCEPT
完璧!
chronos@localhost ~/Download/node $ npm i echonet-lite
chronos@localhost ~/Download/node $ node test.js
おまけ (aptを使いたい) ChromiumOSにUbuntuをインストールする方法
世の中では「apt-getを動作させる」というのは「UbuntuをインストールしてX上で動作させる」ということと等価になってるみたいい.
やってみてわかりましたがWindows上にCygwinを入れるような感じです.Ubuntu on ChromiumOSという感じ.
自分としてはChromiumOS上で作りたいので他の方法を模索したいですが,とりあえずまとめておきます.
まずはインストール可能なUbuntuのバージョンを確認する.ここで*がついているものはダメだそうです.
chronos@localhost ? $ sudo sh ~/Downloads/crouton -r list
Ubuntuのバージョンはとりあえずpreciseでやります.下記に記述してますが,Ubuntuのバージョンはおしゃれに名称がついているらしいです.
chronos@localhost ? $ sudo sh ~/Downloads/crouton -r precise -t kde,keyboard,audio,extension,chrome
下記が必要かどうかわかりませんでした.また,X windowがうまく動きませんでした.インストールに2時間程度かかりました.
,keyboard,audio,extension,chrome
Ubuntu用のuserとpasswordを聞いてきますので,例えば下記みたいな感じで書いてみました.
ex.
Please new specify a username for the primary user: chronos
Enter UNIX password: chrome
Retype UNIX password: chrome
Ubuntu on ChromiumOSの起動
さて起動してみます.
chronos@localhost ? $ sudo enter-chroot -n precise
user名とpasswordを入力して,下記のコマンドラインが出てくれば成功ですね.
(precise)chronos@localhost: ~ $
後はたぶん好き放題.
(precise)chronos@localhost: ~ $ sudo apt-get update
(precise)chronos@localhost: ~ $ sudo apt-get upgrade
(precise)chronos@localhost: ~ $ sudo apt-get install tcpdump
(precise)chronos@localhost: ~ $ sudo apt-get install ruby
Ubuntuのバージョン
Wikipediaに,Ubuntuのバージョンと名前の対応表があります.
なんでこんなに分かりにくい方法でやるんだろう?かっこいいとでも思ってるんだろうか?
MacOSも意味不明なネーミングつけて喜んでるから何か意味でもあるんだろうか?
ver | name |
---|---|
12.04 LTS | Precise Pangolin[80] |
14.04 LTS | Trusty Tahr[86] |
16.04 LTS | Xenial Xerus |
Chromium OSの小技もまとめています.
参考文献
すみません,そこらじゅうを参考にさせてもらってますので下記では全然足りません.
参考文献もきちんとまとめたい・・・
[1] Croudreadyのインストール記事,
http://cloud-work.net/chromium-os/cloudready/
[2] Neverware
http://www.neverware.com/
[3] Chromebookに開発環境を実装する方法2 ― Chromebrew編,
http://chromesoku.com/chromebrew/