いい感じの図
「ここに棚があったら嬉しいよね」
「そうですね」
「あと、ここにフローチャート図とか欲しいよね」
「えー、そこはあえて余白の詫びさびを感じていただいて……。
だめですか……そうですか…」
アクティビティ図みたいな図をChatGPTに手っ取り早く作成してもらおうという試みです。
アクティビティ図ってなんだっけ?
アクティビティ図は、UML(統一モデリング言語)の一種です。
いわゆるフローチャート図とよく似ていますが、フローチャートとはちょっと違います。
見た目も少し違います(始点と終点の形だとか)。
ことばの上ではフローチャート図を所望されたとはいえ、厳密にフローチャート図が欲しいというわけでもない場合、さっと炒めたアクティビティ図でも用足りることがあります。
PlantUMLってなんだっけ
PlantUMLは、UMLをテキストで作図してくれる便利なコンポーネントです。
ユースケース図やクラス図なんかがあって、アクティビティ図はβ番ですね。
ChatGPTにサクッと書いてもらう
ChatGPTはPlantUMLを理解しているので、簡単な分岐処理程度ならささっと書いてくれます。
PlantUMLは、VS Codeで拡張機能が提供されています。
Visual Studio Code
拡張機能(PlantUML)の追加
新しいファイルを作って、拡張子.pumlで保存します。
ChatGPTに書いてもらったコードを貼り付けて、コマンドパレットを開いてプレビューすると図が書けます。
メリット○:気軽に図が書ける
ChatGPTはテキストの出力は上手なので、ちゃちゃっと書いてくれます。
デメリット×:微調整がきかない
融通は利かないので、「こうしてほしい」という詳細な要望がありそうな場合は向きません。
身内向け簡単資料におすすめです。
なお、複雑すぎるとかなり取り回しが悪くなってきて、自分で描いた方が楽だな、となってくると思います。
自力で描くなら、doraw.ioをお勧めしておきます。
所感
GPT-4は画像認識を獲得しましたが、それもまだ「クッションに寝転んだ猫の写真」程度で作図はできません。
一方で、ChatGPTとテキスト表現は非常に相性が良いです。
ほか、ChatGPT+PlantUMLでは、たとえば、マインドマップをつくっていらっしゃる方がいました。
マインドマップでしたらルールも複雑ではないので、かなりそのまま使えそうな印象を受けます。
AIの発展はすさまじいもので、いずれはこの画像での入力&出力という点も克服していきそうですが(あるいは
Copilot for Microsoft 365などではすでに近いことができるのかもしれませんが)。
例えば、ノベルゲームだと、ティラノスタジオ/ティラノスクリプトなんてツールがあるわけですが、高機能なエディタよりも、いっそUIをとっぱらってコードをテキストで記述させるようなスクリプトのほうが単なるコードなので、ChatGPTには頼りやすくなる……のかもしれない。