Claude Codeは手元のターミナルで使うものだと思われがちですが、GitHub Actions に組み込んで CI の中で動かすこともできます。これができると、こんなことが自動化できます。
- プルリクエストに
@claudeとコメントすると、Claudeが対応してくれる - PRが作られるたびに、自動でコードレビューが走る
- 毎朝決まった時刻に、前日のコミットや課題のサマリを生成する
この記事では、公式の claude-code-action を使った組み込み方を、最小構成から実用例までまとめます。
注意: GitHub Actions連携のアクション名・入力パラメータは変わることがあります。本記事は執筆時点(2026年6月)の公式ドキュメントを参照していますが、導入時は手元の最新ドキュメントで確認してください。また、CI上でClaudeを動かすとAPIの利用料金が発生します。トリガー条件・実行回数・モデルはコストを意識して設計してください。
仕組み: 公式アクション anthropics/claude-code-action を使う
GitHub ActionsでClaude Codeを動かすには、公式の anthropics/claude-code-action@v1 をワークフローに追加します。APIキーはGitHubのSecretとして渡します。
基本形は次のとおりです。
- uses: anthropics/claude-code-action@v1
with:
anthropic_api_key: ${{ secrets.ANTHROPIC_API_KEY }}
prompt: "Your instructions here" # 任意
claude_args: "--max-turns 5" # 任意(CLI引数)
-
anthropic_api_key: APIキー。リポジトリのSecretにANTHROPIC_API_KEYとして登録して渡す -
prompt: Claudeへの指示(省略可。コメント駆動の場合は無くてもよい) -
claude_args: Claude CodeのCLI引数(--max-turnsや--modelなど)
事前準備: APIキーを Secret に登録する
ワークフローからAPIキーを直接書くのは厳禁です。GitHubリポジトリの Settings → Secrets and variables → Actions で ANTHROPIC_API_KEY を登録し、ワークフローからは ${{ secrets.ANTHROPIC_API_KEY }} で参照します。
注意: APIキーをワークフローファイルやログに平文で出さないこと。Secret経由でのみ渡してください。
例1: コメントで @claude を呼ぶ
一番シンプルなのが、Issueコメントやレビューコメントで @claude とメンションしたら反応する構成です。公式ドキュメントの最小例です。
name: Claude Code
on:
issue_comment:
types: [created]
pull_request_review_comment:
types: [created]
jobs:
claude:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: anthropics/claude-code-action@v1
with:
anthropic_api_key: ${{ secrets.ANTHROPIC_API_KEY }}
# コメント内の @claude メンションに反応する
これを入れておくと、PRやIssueのコメントで「@claude このバグの原因を調べて」のように声をかけるだけで、CI上のClaudeが動きます。手元を離れていてもブラウザから指示できるのが利点です。
例2: PRが作られたら自動でレビューする
プルリクエストのオープン・更新をトリガーにして、自動レビューを走らせる構成です。公式ドキュメントには、プラグインのスキルを呼ぶ例があります。
name: Code Review
on:
pull_request:
types: [opened, synchronize]
jobs:
review:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: anthropics/claude-code-action@v1
with:
anthropic_api_key: ${{ secrets.ANTHROPIC_API_KEY }}
plugin_marketplaces: "https://github.com/anthropics/claude-code.git"
plugins: "code-review@claude-code-plugins"
prompt: "/code-review:code-review ${{ github.repository }}/pull/${{ github.event.pull_request.number }}"
-
on: pull_requestのopened/synchronize: PR作成時とコミット追加時に発火 -
plugins: レビュー用スキルを読み込む -
prompt: そのスキルをPR番号付きで呼び出す
PRごとに自動でレビューコメントが付く運用になります。ただし全PRで毎回走るとコストが積み上がるので、対象ブランチやラベルで絞ることを検討してください。
例3: 毎朝サマリを生成する(スケジュール実行)
schedule トリガーを使うと、cronで定期実行できます。公式ドキュメントの例です。
name: Daily Report
on:
schedule:
- cron: "0 9 * * *"
jobs:
report:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: anthropics/claude-code-action@v1
with:
anthropic_api_key: ${{ secrets.ANTHROPIC_API_KEY }}
prompt: "Generate a summary of yesterday's commits and open issues"
claude_args: "--model opus"
cron: "0 9 * * *" で毎日特定時刻に実行されます(GitHub ActionsのcronはUTC基準なので、日本時間で動かしたい時刻に合わせてずらす点に注意)。「前日のコミットとオープンIssueのサマリを作る」といった定型レポートに向きます。
設計のコツ: コストとトリガーを意識する
CI上でClaudeを動かすと、実行のたびにAPI利用料が発生します。気持ちよく自動化するほど料金も積み上がるので、最初から線引きを決めておくと安心です。
| 観点 | 考え方 |
|---|---|
| トリガーを絞る | 全PR/全コミットで走らせず、ラベルや対象ブランチで限定する |
| ターン数を制限 |
claude_args: "--max-turns N" で暴走を防ぐ |
| モデルを使い分ける | 軽い定型作業は軽量モデル、重い作業だけ高性能モデルに |
| まず手動で検証 | 自動トリガーにする前に、workflow_dispatch 等で手動実行して挙動を確認 |
特にターン数の上限は安全弁として有効です。想定外に長く動いて料金とCI時間を食う事故を防げます。
まとめ
- 公式アクション
anthropics/claude-code-action@v1でGitHub Actionsに組み込める - APIキーは必ずSecret(
ANTHROPIC_API_KEY)経由で渡す - 主な使い方は ①コメントで
@claude②PR自動レビュー ③スケジュールでの定期レポート - CIで動かすとAPI料金が発生する。トリガー・ターン数・モデルでコストを管理する
まずは**「コメントで @claude を呼べる」最小構成**から入れて、挙動と料金感をつかんでから、自動レビューやスケジュール実行に広げるのが安全です。
補足: 自動化の前提を整える無料リポジトリ
CIに任せる作業ほど、CLAUDE.md でルールを明文化し、レビュー観点や進め方を型にしておくと、自動実行でも一貫した品質を保ちやすくなります。私が使っているスキルを無料で公開しています。
無料スターター(GitHub・CC BY 4.0):
https://github.com/noguso245-jpg/claude-code-skills-starter
CLAUDE.md設計・計画ファースト開発(PIV)・AIコミット戦略・アジャイルなプロンプト設計の4本のスキルが日本語・英語で入っています。CI連携の前に、人間がレビューする運用で型を固めておくとスムーズです。まずは無料リポジトリから試してみてください。
最新のTipsはXでも発信しています: @k___n___t_1125