はじめに
実質?人生初NOCとして、クラウドネイティブ会議に参戦してきました〜!!!
現地参加されたみなさんも、オンラインで参加されたみなさんもお疲れ様でした!!
今回レポートとして何を書こうか迷ったのですが、せっかくなので
「ネットワークよわよわ初心者がNOCとして参加して、しっかりやらかした話」
を書いていこうと思います。
4回生とはいえ、普段は大学でネットワークやセキュリティを少し触っている程度。
実運用の現場はほぼ初めてだったので、学びも反省もかなり多い2日間でした。
まず、クラウドネイティブ会議とは
2026年 5月14日-5月15日、名古屋で開催されたイベントです。
CloudNative、Platform Engineering、SRE──
三つの技術が交差し、若手からベテラン、製造業からIT企業まで、すべての学びと挑戦が“線”でつながる場所。
分野の壁を越え、立場を越え、“生きた知識”が三色のように重なり、新しい技術の景色が名古屋で立ち上がる。
1000人が集い、未来を描く二日間。
3つのカンファレンスが合同開催されたこともあり、現地参加者はなんと1,000人規模。
かなり大きなイベントだったので、最初は「本当に自分が混ざって大丈夫なんか……?」という気持ちもありました。
とはいえ、大学で少しネットワークやセキュリティを触っていたおかげで、懇親会でもなんとか会話に混ざることができました。
知らない技術や単語も多かったですが、それ以上に学びの多いイベントでした。
NOCで何したの〜?
4月上旬に顔合わせMTがあり、実際に動き始めたのは4月中旬頃でした。
準備期間自体は約1ヶ月あったのですが、機材設定やケーブル準備などの実作業は本番前1週間ほどのホットステージ期間に集中していたので、体感的には「実質1週間」みたいな感じでした。
リーダー陣、本当にすごかったです…。
NOC内では主に
- 論理
- サーバ
- AP
- ケーブル
の4チームに分かれていました。
とはいえ、実際はかなりゆるめの分担で、「困ってそうならみんなで助ける」みたいな空気感だった気がします。
僕は論理チームとケーブルチームに所属していて、
- ホットステージ期間中は遠隔でスイッチ設定(論理チーム)
- 本番中はAP配置(APチームのお手伝い)
- ケーブル養生確認(ケーブルチーム)
- 会場巡回(なんでも屋)
などをやっていました。
思っていた以上に、“物理”との戦いが多かったです。
例えば、床がカーペットになっている場所では養生テープが全然くっつかず、かなり頭を抱えていました…。
最終的には、ベルクロテープを細かく切ってカーペットに貼り付け、その上から養生テープを被せることで対応しました。
完全にL1トラブルシュートです。
他にも、当日に設営上の都合でレイアウト変更が発生し、当初予定していたAP配置を急遽変更することになりました。
設営チームの方々と相談し、
「とりあえずAP位置を固定しよう!」
ということになり、楽譜台の周囲にトラテープで結界を張っていたのですが……
やはりAPが導線上で邪魔になってしまった結果、L1/L8のたたかいが発生しました。
画像: トラテープ決壊

(トラテープ結界だけが取り残されている)
後に改めて書きますが、ここでケーブル長をピッタリにしてしまっていた場合、設営チーム側でAPを動かしたくても動かせず、結果としてかなりご迷惑をおかけすることになります。
そのため、
- ケーブル側
- スイッチ側
の両方に、1〜2m程度(2〜3巻きくらい)の余長を持たせておくことがかなり重要でした。
実際、「綺麗にピッタリ敷設する」よりも、「後から変更できる余裕を残しておく」方がイベント会場では大事なんだなと実感しました。
こういった、
- 「設計通りにはいかない」
- 「現地で急に状況が変わる」
- 「他チームとの調整が必要になる」
みたいな場面もかなり多く、NOC以外のチームとも連携を取りながら柔軟に対応する力が求められるんだなと感じました。
結果的に、かなり良い学びになりました!
やらかした話、3選〜
実際はもうちょっと細々としたミスはあったのですが、特にあるあるっぽいやらかしを3つだけ挙げようと思います!
1. SSHぶち壊し事件
論理チームの作業として、設計書に従ったスイッチ設定の投入がありました。
会場にはCiscoのスイッチが10数台と、Allied Telesisのスイッチが2台(lobby-sw01 / lobby-sw02)あり、僕はそのうちAllied Telesis側を担当させてもらいました。
ホットステージ期間中、僕は大学の授業があったため大阪におり、名古屋の現地メンバーにSSH設定だけ投入していただいて、遠隔で作業していました。
最初の1台(lobby-sw01)はなんとか設定でき、レビューも通ったので、
「IPだけ変えて、もう1台も同じように設定すればいけるやろ!」
となりました。
ここでやらかしました。
Configを一度ローカルに落として、VSCodeで比較しながら編集していたのですが、
lobby-sw01 の Config を lobby-sw02 にそのまま投入してしまいました。
つまり、IPアドレス重複です。
投入した瞬間、SSHセッションが切断。
「あれ…?」と思いながら元のスイッチにも繋ごうとしたのですが、両方応答しません。
ちょうどその頃、会場で電圧低下が起きていたので、
「たぶん電源落としたんやろな〜」
とか思いながら、おやつ食べに行ってました。
現実逃避です。
その後Slackで確認していただいた結果、原因は普通に自分のコピペミスでした。
「あるあるだから気にしなくていいよ〜」と言っていただけましたが、
- Configコピペは慎重にやる
- IPだけは声出し確認する(重要)
- 差分確認を雑にしない
の大切さを痛感しました...
2. AP疎通できない事件
本番前日、AP配置のお手伝いをしていました。
途中からエリアごとの分担になり、僕はホワイエ側を担当。
配置作業自体は問題なく終わった…と思っていたのですが、NOC部屋に戻ってdeadmanで疎通確認をしたところ、ホワイエ側のAPの一部が見えていませんでした。
設定ミスっぽくもなく、原因が分からなかったので現地確認へ。
結果、
LANケーブルが半挿しでした。
AP、そもそも起動してませんでした。
完全にL1でした。
RJ45のツメ、大事。
「設定は正しいのに動かない」ときほど、まず物理層を見るべきなんだな…という学びを得ました。
3. APのクライアント接続数が偏りすぎ事件
懇親会会場でもあったホールで、APごとのクライアント接続数を見ていたところ、
- めちゃくちゃ接続されているAP
- ほとんど接続されていないAP
が存在していました。
設定ミスかと思い現地調査をしてみたところ、接続数が少ないAPが企業ブースのディスプレイ裏に隠れていました。
結果として、
- 電波が遮られる
- 存在が見えにくい
- 接続が偏る
という状態になっていました。
企業ブース側としても少し邪魔になってしまっていたため、AP位置を調整したところ、接続数がかなり均等に分散されるようになりました。
APは「とりあえず置けば終わり」ではなく、
- 人の流れ
- 展示物
- 実際の会場完成後の景色
まで含めて考える必要があるんだな…と実感しました。
失敗から学んだこと
1. SSHぶち壊し事件では、Configファイルのコピペの危険さを痛感しました。
特にJuniperなどではcommit管理がありますが、Cisco系機器では設定が即時反映されるため、コピペミスがそのまま障害につながります。
今回はIPアドレス重複という初歩的なミスでしたが、
- Config投入前の差分確認
- IPアドレスの再確認
- 安易にコピペしない
といった基本の大切さを学びました。
また、リモート作業中にやらかすと、最悪の場合はコンソールケーブルを握りしめて現地対応するしかなくなる、ということも実感しました。
2. AP疎通できない事件では、RJ45端子のツメの重要性を学びました。
設定ばかり見てしまいがちですが、実際には「ケーブルがしっかり刺さっていない」という物理的な問題でした。
特にイベント会場では、
- ケーブルを引き回す
- 人が行き交う
- 機材を移動する
といった状況が多く、L1のトラブルが想像以上に発生しやすいことを実感しました。
ケーブル作成や養生を含めて、「まず物理を見る」の大切さを学べたと思います。
3. APのクライアントアクセス数極端に低い事件では、L1とL8(人間)の両方を考える必要があることを学びました。
今回は企業ブースの展示物によってAPが隠れてしまい、クライアント接続数に大きな偏りが発生していました。
ネットワーク機器は「置けば終わり」ではなく、
- 人の流れ
- 展示物
- 機材移動
- ケーブル導線
まで含めて考える必要があります。
特にイベント会場では、人に踏まれたり躓かれたりする可能性もあるため、ケーブルには十分な余長を持たせることや、配置変更を考慮した設計が重要なのだと学びました。
ここまで読んだね? ってことはNOC参加できるね?
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
イベントNOCというと、
- ネットワーク強者しかいない
- Cisco CLIを爆速で叩けないとダメ
- Wireshark片手に生きてる人しか無理
みたいなイメージがあったのですが、実際にはそんなことはありませんでした。
もちろん、知識や経験があるに越したことはないです。
でも、それ以上に
- 「やってみたい」(チャレンジ精神)
- 「学びたい」(ハングリー精神)
- 「困ってたらとりあえず動く」(当事者精神)
みたいな気持ちの方が大事なんだなと感じました。
あと個人的には、
「とりあえずやる気があって、会場内を走り回れる胆力があればなんとかなる」
ということも知りました。
元々イベントNOCは、「若手エンジニアを現場で鍛える」という側面もあって始まったらしく(諸説あり)、実際、僕みたいな“よわよわ初心者”でもかなり多くのことを学べました。
特に今回のNOCチームは、本当に優しくて面白い方ばかりでした。
わからないことを1つ聞くと、5000億くらいの知識と経験が返ってきます。
しかも、
- 「それ昔やったことあるわ〜」
- 「完ッ全にあるあるやね」
- 「こうすると楽だよ(経験則)」
みたいな、“現場でしか得られない知見”をたくさん教えていただけました。
正直、やらかした瞬間はかなり焦りました。
でも、怒られるというよりは、
「大丈夫大丈夫、あるある」
「じゃあ次からこうしようか」
という空気感でフォローしていただけて、本当にありがたかったです。
あと、リーダー陣の方々が冗談混じりに
「天下のG●●gleさんも言ってたんだしユーザーが気づいてない障害は障害じゃないから!w」
みたいなことを言っていて、めちゃくちゃ笑ってました。
今回SRE系の文脈も強いイベントだったので、
- 「ユーザー影響なければヨシ!」
- 「まだ誰も気づいてないからセーフ!」
みたいなノリで盛り上がっていました。
もちろん実際はちゃんと直していただきました。ありがとうございます。
他のイベントNOCの雰囲気はまだ知らないので、「今回だけ奇跡的に優しくて面白い人たちが集まっていた説」もありますが、
- NOCちょっと気になる
- イベントネットワーク楽しそう
- 実運用に触ってみたい
と思っている人は、ぜひ一度飛び込んでみてほしいです。
正直、自分でも参加前は
「いや、自分みたいなのが行って大丈夫なんか…?」
と思っていました。
でも実際は、
- Configミスで自爆したり
- L1で殴られたり
- LANケーブル半挿ししたり
しながらも、めちゃくちゃ多くのことを学べました。
なので、
「こんなガキでもやれてるなら、自分でもいけるやろ」
くらいの気持ちで、ぜひ挑戦してみてほしいです!!!
本イベントには、一般社団法人クラウドネイティブイノベーターズ協会(https://www.cnia.io/ )の学生支援を受けて参加しました。
このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!
関係者のみなさま、NOCメンバーのみなさま、改めてありがとうございました! m(_ _)m

