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人に伝えるための話し方

Last updated at Posted at 2022-03-22

はじめに

皆さんは人に物事を伝えることが得意でしょうか?

私たち人間は、コミュニケーションによって文明を築き発展させてきた種です。すなわち、私たちの社会生活において話すことは、何よりも大事であることを意味しています。
ましてやコミュ力が大事だと叫ばれている現代においては、話し方やメッセージの伝達の仕方の重要度が増し、各人の成功に直結していると言っても過言ではありません。

本記事では、MITであった講義 「How to speak」 から、効果が大きいけど簡単に実践できるテクニックをいくつか抜粋し、説明しています。
そして、皆さんのプレゼン能力であったり、物事を説明する能力を引き上げる手助けをしようと思います。

また、声量やトーンのコントロールなどのように、よくネットに上がっているような小手先の技術で意外に難しいものではなく、全体の流れをどのように組むべきなのかについてフォーカスを当てていきます。

1. 約束をする

この話/プレゼンによって何を得ることができるかを約束する
✖️ ジョークから入る

話を聞いてもらう上で、雰囲気作りをすることはとても大事です。
例えば、いきなり本題に入ってしまうと、聴衆がトークテーマについてぼんやりとしかイメージできていない状態で先に進んでしまうことになり、「分からない」を引き起こしがちです。

逆に、上記のような約束をしてしまうことの利点はなんでしょうか?
これは、聴衆にこの話の価値を認識させられるところにあります。
この話を聞けばこんなことができるようになるんだ、と具体的にイメージを持たせることで話に引き込むことができるのです。

「結論から先に言うと話が分かりやすい」ことと似てはいますが、話の結論(=事実の羅列)を言うのではなくて、あくまでも「話を聞いた先に得られるもの」(=事実から成せること)を明言してしまうことが大事です。

またジョークから入るのは悪手だと考えられます。これは話し始めたばかりのスピーカーの話す速度やトーンに対して、聴衆側の準備が整っていないことが挙げられます。
滑ったりしても具合が悪いので、必ず笑いを取れるような鉄板ジョークでもなければ、辞めておいたほうが無難でしょう。

繰り返しになりますが、まずは自分の話を聞けばこんな良いことがありますよと宣言しちゃってください!

2. 区別をする

近い概念とはどこが違うのかを区別する
✖️ 物事を自分が分かりやすい言葉で説明する

スピーカーが話を進めるにつれ、色々なことを説明することになります。
プレゼン等をしているなら、「自分のアイデアのココが良い!」と言ったこともアピールしなければなりません。

そんな時には、他にも似たようなアイデアはあるけど、自分のアイデアは「こういう点で差別化を図っている」であったり、「こういう点がより優れている」などの比較対象を持ってきた方が分かりやすい説明になることが多いです。

話すために資料などを準備した時間などを含めると、これから話す内容について、スピーカーは自分で思っている以上に詳しい状態になっています。
そのため、自分の分かりやすさ指標と他人の分かりやすさの指標が大きくずれている可能性があることを、心に留めておきましょう。

比較の方法については、「自分のアタマで考えよう」にて記載されているとおり、

  • 「自と他」
  • 「現在と過去」

の2つの軸が存在します。
自分のアイデアと他人のアイデアであったり、自分の昔のアイデアと現在のアイデアを比較することで、分かりやすさが格段に上がります。

3. 繰り返す

重要なことは3回以上繰り返す
✖️ 重要なことも1度しか言わない

皆さんが学生だった頃、たくさんの授業を受けたと思います。
ですが、授業が終わった後に頭に残っていたことは何かありましたか?

先生の雑談か、何も無いかではないでしょうか。

基本的に人間の注意力というのは散漫ですし、記憶力もそんなに優れてはいません。
そのため、1度言ったことを全てキャッチできるような人間はこの世にいません。
これはどんなに重要なことであっても全く同じで、聞き逃してしまっている人間がいます。
しかも、その人数は少なくありません。

なので、重要なことは兎にも角にも繰り返しましょう。
自分のメッセージが伝わる確率を少しでも上げるのが、一番大切なことです。

それでは頭の中でご一緒に
「繰り返し,繰り返し,繰り返し...」

4. 助けてあげる

話の内容に戻ってこれるように助けてあげる
✖️ どんどん話を進めていく

皆さんはこんな経験したことがありませんか?

さっきまで話を聞いてたけど、一瞬気が散ってしまったら話についていけなくなってしまった...

こうなってしまった人々を助けるのもまた、スピーカーの仕事です。
さっきも言った通り、人の注意力は散漫なので、これはよく起こることとして認識しておいて損はないです。

ではどうすればいいのかについてお話ししますと、
基本的に話の切れ目切れ目で、今どこにいるかをまとめる形で喋るのが良いです。

具体的には、トピックの変わり目で軽いまとめを行う(繰り返す!)だったり、話すトピックに番号を振ってあげて、どこについての話かを明示するなど、工夫の余地があります。

どんどん先に進める話をして、一人で気持ち良くなってはいけません。
聴衆が自分が船頭を務めている船から落ちないように、最大限気遣って助けてあげましょう。

5. 投げかける

こちらから質問を投げかける
✖️ 質問されるのを待つ

TEDなどのスピーチを観たことがある人は、かなり多くのスピーカーが質問を投げかけていることに気付くはずです。
大学の講義中でも、質問を投げかけるようなシーンに遭遇した方もいると思います。

なぜ、こちら側から質問する必要があるのでしょうか?

質問を投げかけることに意義は、聴衆が主体的に聞いてくれる確率が上がることです。
所々でこのような作業を行うことで、間が生まれ集中力も上がりますし、聴衆の頭も回り始めます。

特に何かを答えて欲しい質問については、簡単すぎてもいけないし、難しすぎてもいけない、というのが難しいところです。

簡単すぎた場合は、間違えることを恥ずかしがって回答率が悪くなります。
難しすぎた場合は、そもそも回答が思いつかずに終わることが多くなります。

このバランスをうまく見極められるようになれば、とても建設的な質問を投げかけたことになります。

まとめ

これまで述べてきた5つの事柄

  1. 約束する
  2. 区別をする
  3. 繰り返す
  4. 助けてあげる
  5. 投げかける

を行うことで、あなたの伝える力は大きく向上します。

この先、何かプレゼンなり講義なりをする機会があれば、ぜひお試しください!

※実は、この記事は上記の5つの事柄を行なったメタ記事でもあります。なんとなく感覚を掴んでもらえると幸いです。

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