XenServer 6.1上に無理やりWindowsServer2016を立てたところ、インストール画面では動いたもののインストール後のパスワード設定画面でキーボードマウスが効かず途方に暮れました。
ですが、ダメ元でやってみた操作でうまくいくようになったのでその手順を残しておきます。
当たり前ですが動作保証は誰もしてくれない操作なので、作業は自己責任で。
事前準備
WindowsPEのISOファイルを作成する
以下の手順に沿ってWindowsPEイメージを作っておきます。
https://qiita.com/SkyLaptor/items/204245cf6bb4fee5b19d
XenToolsドライバをファイル共有に上げておく
1.WinSCPを使いXenServerへSCP接続する
2./opt/xensource/packages/iso
に潜るとxs-tools-XXXX.iso
というファイルがあるので、タイムスタンプが新しい方を取り出す
3.ISOをマウントすると中にcitrixxendriversx64.msi
というファイルがあるので解凍する
msiexec /a citrixxendriversx64.msi targetdir="<解凍先フォルダフルパス>" /qn
【例】
msiexec /a citrixxendriversx64.msi targetdir="D:\citrixxendriversx64" /qn
4.解凍先フォルダにCitrix
というフォルダが作成され、中にXen***
というフォルダ配下に.inf
などがあることを確認する
解凍したドライバファイルをフォルダごと適当なWindows共有に上げておく
WindowsServer2016を立てる
1.XenCenter上からテンプレートをWindowsServer2012に設定して仮想マシンを作成する
2.OSを普通にインストールする。(この時点ではマウスキーボードが効く)
インストール後はなるべく再起動せずシャットダウンさせておくこと。
XenドライバをOSに読み込ませる
1.WindowsServer2016仮想マシンにてWindowsPEを起動する
2.IPアドレスを割り当てる
DHCPが流れていないネットワークであれば、以下のコマンドで静的IPを設定する。
netsh inetface ip set address "<NIC名>" static <IPアドレス> <ネットマスク>
【例】
netsh inetface ip set address "イーサネット" static 192.168.1.10 255.255.255.0
備考:NIC名が日本語の場合の入力
日本語WindowsPEだとNIC名に「イーサネット」とわざわざ日本語表示されてしまい、IMEが動いていないWindowsPEでは打てない。
どうするかというと、ipconfig
コマンドでNIC一覧を表示させるとNIC名が表示されるのでそれをコピペすると良い。
3.Xenドライバファイルを置いた共有をマウントする
net use n: <Xenドライバ置き場所パス>
【例】
net use n: \\192.168.1.50\xsdrv\Citrix\XenTools
4.適用先ボリュームレターの確認
diskpart
diskpart> list volume
5.ドライバをOSイメージに適用する
ドライバファイル名から言って多分XenIfaceがキーボードマウスドライバっぽいですが、面倒なので片端から入れていきます。
Dism /Image:<OSイメージボリュームレター> /Add-Driver /Driver:XenBus /Recurse
Dism /Image:<OSイメージボリュームレター> /Add-Driver /Driver:XenIface /Recurse
Dism /Image:<OSイメージボリュームレター> /Add-Driver /Driver:XenNet /Recurse
Dism /Image:<OSイメージボリュームレター> /Add-Driver /Driver:XenVdb /Recurse
Dism /Image:<OSイメージボリュームレター> /Add-Driver /Driver:XenVif /Recurse
【例】
Dism /Image:E:\ /Add-Driver /Driver:XenBus /Recurse
Dism /Image:E:\ /Add-Driver /Driver:XenIface /Recurse ...
5.WindowsPEを終了し、WindowsServer2016を起動する
exit
もしくは wpeutil reboot
以上で無事キーボードとマウスが利用でき、セットアップを進めることができました。
ログインが出来ましたら、あらためてしっかりとXenToolsをインストールしておきました。