Claude・Codex・Cursorの使い分け——バイブコーディングで本番サービスを作った工程別ガイド
Claude、Codex、Cursor。AIツールが乱立する今、「全部使ってます」では何も伝わらない。
バイブコーディングで本番サービスを開発・運用している現場から、各ツールの性格と工程別の使い分けを共有する。
この記事は バイブコーディングで本番サービスを作ってわかった、AIツール使い分けのリアル のダイジェスト版です。
レビューの三段構えや「正解は毎月変わる」の詳細は、上記の完全版をどうぞ。
3ツールの性格を一言で表すと
ツールの使い分けを語る前に、各ツールの性格を押さえておきたい。ここを理解しているかどうかで使い方がまるで変わる。
| ツール | 性格 | 得意 | 苦手 |
|---|---|---|---|
| Claude | ITコンサルタント | 要件の壁打ち、UI/UX観点の指摘、仕様の整理。丁寧で万人受けする | 深い技術領域に入ると回答が表面的になる |
| Codex | 口数の少ないCTO | DB設計からAPI実装まで「面で塗る」ように広範囲を押し進める。知識量が圧倒的 | 精細さに欠ける。愛想もない |
| Cursor | コード職人 | 局所的な修正は抜群に速く正確。リファクタのピンポイント修正が得意 | プロジェクト全体を俯瞰した判断や横断的な作業にはミスが出やすい |
この三者は競合ではなく相互補完の関係だ。コンサルのClaude、CTOのCodex、職人のCursor。どれか一人で全工程を回そうとすると、必ずどこかで品質が落ちる。
工程別のツール割り当て
実際にバイブコーディングで本番サービスを開発している現場での使い分けを、工程ごとに整理する。
| 工程 | メインツール | 使い方 |
|---|---|---|
| 企画・要件定義 | Claude + Codex | Claudeで仕様の壁打ち・UI/UX観点の問いかけ。技術的な実現可能性の検証でCodexにバトンタッチ |
| 基本設計・詳細設計 | Codex | DB設計、API設計、画面遷移図など広範囲の設計をCodexの「面を押す」力で叩き台を大量生成 |
| 実装 | Codex | CRUD処理、バリデーション、エラーハンドリング等の量が多い実装を一気に進める。生成コードは必ずレビュー |
| レビュー | Codex→Claude→Cursor | 3ツール併用。全体整合性→規則性チェック→ピンポイントバグ検出の三段構え |
| テスト | Codex | テストコードを網羅的に生成。テストカバレッジの方針・重点テスト領域の判断は人間 |
レビューの順番に意味がある
レビュー工程だけ3ツールを使うのは、観点ごとにツールの得意領域が異なるからだ。
- Codex(CTOの目):まずプロジェクト全体の整合性を俯瞰する。アーキテクチャ観点の問題、モジュール間の依存関係の矛盾
- Claude(コンサルの目):次に命名規則の統一、UI/UXの一貫性、コードスタイルの揺れをチェック
- Cursor(職人の目):最後に境界値のバグ、NullPointer、エッジケースをピンポイントで潰す
面で全体を見て、人の目で整合性を見て、点で精密に潰す。一つのツールで全部見せようとしていると品質が落ちる。
「正解は毎月変わる」——固定しないことが最重要
ここまでの工程別割り当ては2026年4月時点のスナップショットでしかないことを強調しておきたい。各AIツールの進化スピードは尋常ではない。先月Cursorが苦手だった作業が、今月のアップデートで改善されることもある。
評価の方法はシンプルだ。同じタスクを複数ツールに投げて比較する。これを月に1〜2回やるだけで、各ツールの得意・不得意の変化が肌感でわかるようになる。
大事なのは「どのツールが最強か」を決めることではなく、特定のツールに依存しないこと。工程ごとに最適なツールを評価し続ける姿勢自体が、バイブコーディング時代に求められるスキルだ。
▶ 各工程の詳しい判断プロセスやツール切り替えのサインはこちら → バイブコーディングで本番サービスを作ってわかった、AIツール使い分けのリアル
この知見をスキルシートに書くとこうなる
「全部使ってます」と書くのと、工程別に書くのでは伝わる情報量が桁違いに変わる。
NG: AI活用:Claude、Codex、Cursorを使用
OK:
【AI活用】
・企画・要件定義:Claudeで仕様の壁打ち・UI/UX観点のレビューを実施
・設計〜実装:Codexで設計ドキュメント・コード生成を実施。
実装リードタイムを従来比約50%短縮
・レビュー:Codex→Claude→Cursorの3ツール併用体制を設計・運用
・テスト:Codexでテストコード生成。カバレッジ方針の選定は自身が担当
※各ツールの役割はアップデート状況に応じて継続的に評価・最適化
どの工程で・なぜそのツールを選び・何を判断したかが読み取れる。ここまで書ける人は現時点ではほとんどいないので、書けるだけで差別化になる。
Skillsheet-Port のフォーム入力でAI活用欄を整理すると、こうした工程別の記載も体裁を気にせず書き進められる。
まとめ
- Claude=コンサル、Codex=CTO、Cursor=職人。三者は競合ではなく相互補完
- 工程ごとに最適なツールは異なる。一つのツールで全工程を回すと品質が落ちる
- レビューは「面→整合性→点」の三段構えが効く
- ツールの最適解は毎月変わる。固定せず、評価し続ける姿勢が重要
- スキルシートには「全部使ってます」ではなく、工程別の活用内容を書く
AIは道具。選び方と組み合わせ方がエンジニアの価値になる。まずは今使っているツールに加えて、もう一つ別のツールを試すところから始めてみてほしい。
▶ 完全版ガイドはこちら → バイブコーディングで本番サービスを作ってわかった、AIツール使い分けのリアル
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