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G検定対策ノート:音声認識・音声合成

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Last updated at Posted at 2026-05-03

全体像

音声AIは、大きく分けると次の2つの方向があります

分類 英語 方向 内容
音声認識 STT 音声 → 文字 人の声をテキストに変換する
音声合成 TTS 文字 → 音声 テキストから人の声のような音声を作る

音声認識(STT)

AIの音声認識(処理フロー)

声
↓
A-D変換
↓
PCMデータ
↓
特徴抽出
↓
スペクトル包絡  / MFCC/ フォルマント
↓
音声認識モデル
↓
文字列
↓
言語モデルで補正

音声データの処理

1. A-D変換 → PCM

アナログの音をデジタルの数値列にする処理

空気の振動
↓
マイクで電気信号
↓
A-D変換
↓
PCM

📝PCM(Palse Code Modulation)

パルス符号変調

音声波形をそのまま数値化したもの

※まだ「単語」や「音素」は不明

2. フーリエ変換

フーリエ変換は、PCMの波形を見て、

この音には、どんな周波数成分がどれくらい含まれているか?

を調べる処理。

PCM波形
↓
フーリエ変換
↓
周波数成分

時間方向の波形を、周波数方向の情報に変換する処理

3. スペクトル包絡

スペクトル包絡は、

スペクトル全体のなめらかな形

です。

細かいギザギザではなく、
「どの周波数帯が全体的に強いか」という大まかな形を見る。

この形が、声の音色や母音の違いに関係します。

📒スペクトル

フーリエ変換で得られる

周波数ごとの強さ

の情報のこと


たとえば、

低い周波数:強い
中くらいの周波数:弱い
高い周波数:少し強い

みたいな情報

4. メル周波数ケプストラム係数

  • Mel-Frequency Cepstrum Coefficients、MFCC

音声の特徴を、人間の耳に近い感覚で、少ない数値にまとめたもの

スペクトル包絡を求めるための定番手法です。

📒メル周波数
メル尺度は、人間の耳の聞こえ方に合わせた周波数の尺度です。

人間の耳は、低い音の違いには敏感ですが、高い音の細かい違いにはやや鈍感です。

例:
人間の耳は、
100Hz と 200Hz の違い はかなり違って聞こえるのに
8100Hz と 8200Hz の違いは違いが分かりづらいです。

だから、機械にも人間の耳に近い形で音を見せるために、
周波数を メル尺度 に変換します。

5. フォルマント

フォルマントは、特に母音の識別で重要な、

声道の共鳴によって強く出る周波数の山

です。

「あ」「い」「う」「え」「お」は、
どの周波数帯が強くなるかが違います。

なので、

フォルマント = 母音っぽさを見分けるための周波数の山

くらいでOKです。

音声認識

STT

STT は Speech To Text の略で、

音声を文字に変換すること

です。

これは技術名というより、タスク名です。

音声 → テキスト

2. HMM

HMM:隠れマルコフモデル は、昔から使われていた音声認識モデルです。

音声は時間的につながっているので、

/a/ → /i/ → /u/

みたいな音の並びを確率的に扱います。

ざっくり言うと、

音声特徴量から、どの音素列っぽいかを確率で推定するモデル

です。

3. CTC

CTC は、

音声と文字の長さがズレていても学習できる仕組みです。

音声認識では、

音声フレーム:めちゃくちゃ細かい
文字列:短い

ので、1対1で対応しません。

たとえば「こんにちは」でも、音声データは何百フレームもあります。

例:
(音声🔊)
こーん・にーち・はー
↓
(機械側🤖)
こ こ こ ん ん _ に に に ち ち _ は は は
↓ 同じ連続をまとめる
こ ん _ に ち _ は
↓ blankを消す
(出力💻)
こんにちは

CTCは、

音声の各時点と文字列の対応がわからなくても、最終的な文字列を学習できる仕組み

です。

4. n-gram

n-gram は音そのものを見る技術ではなく、
言葉の並びの自然さを見る言語モデルです。

たとえば、

今日は いい 天気

は自然。

今日は いい 冷蔵庫

は不自然。

音声認識では、音だけだと候補が迷うことがあります。

きしゃ
  • 記者
  • 汽車
  • 貴社

こういうときに、前後の単語から自然なものを選ぶのに使います。

音声合成(TTS)

WaveNetを覚えてたらなんとかなるはず

WaveNet

WaveNet は、DeepMind が開発した音声生成モデルです。

音声波形を直接生成するニューラルネットワークモデル

です。

音声合成では、ボコーダとして使われることがあります。

📒ボコーダ

メルスペクトログラムなどの音響特徴量から、
実際の音声波形を生成する仕組み

※G検定の試験範囲外と思われるので覚えなくていい。
[2026-05-03時点]

WaveNetは、音声を細かい時間単位で見て、

前の音声波形
↓
次の波形の値を予測
↓
さらに次の波形の値を予測
↓
……

というように、音声波形を順番に生成します。

特徴は、

  • 人間らしい自然な音声を生成できる
  • 音声波形を直接扱う
  • 高品質だが、元々の方式は生成が遅い
  • 音声合成の品質向上に大きな影響を与えた

という点です。

ようするに、

WaveNet = 音声波形を生成する深層学習モデル。音声合成に使われる。


まとめ

分類 用語 役割
デジタル化 A-D変換 アナログ音声をデジタル化
デジタル音声 PCM 波形を数値列にしたもの
周波数分析 フーリエ変換 波形を周波数成分に分解
周波数情報 スペクトル 周波数ごとの強さ
音声特徴 フォルマント 母音などを区別する周波数の山
音声特徴 スペクトル包絡 スペクトル全体のなめらかな形
特徴量 MFCC 音声認識に使いやすい特徴量
タスク STT 音声を文字にする処理
認識モデル HMM 音素列を確率的に推定
認識手法 CTC 音声と文字の対応ズレを扱う
言語モデル n-gram 単語の並びの自然さを判断
タスク  TTS  テキストを音声に変換する処理
モデル  WaveNet  音響特徴量から音声波形を生成するモデル
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