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Microsoft 365 最初にやるべき 10 の設定

Last updated at Posted at 2026-01-12

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Microsoft 365 を契約したものの、管理センターを開いて「何から手をつければいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。

私は M365 のサポートを 7 年以上やってきましたが、「最初にこれをやっておけば…」という後悔を何度も見てきました。

この記事では、契約直後にやるべき 10の設定を優先度順にまとめます。


この記事の対象者

  • M365 を契約したばかりの管理者
  • 「とりあえず使えてるからいいや」で放置している管理者
  • 情シス担当がいない中小企業の担当者

前提

  • Microsoft 365 Business Basic / Standard / Premium を想定
  • 管理者権限を持っていること
  • M365 管理センター: https://admin.microsoft.com

1. 認証方法の登録

重要度:★★★★★(最優先)

現在、Microsoft 365 ではセキュリティの既定値群が既定で有効化されているため、通常初回サインイン時に認証方法の登録を要求されます。

スクリーンショット 2026-01-12 102134.png

画面の指示に従って、電話番号または Microsoft Authenticator を登録してください。

手順

  1. M365 ポータルにサインイン
  2. "アカウントをセキュリティ保護しましょう" と表示されたら [次へ]
  3. QR コードが表示されたら、Microsoft Authenticator アプリを起動して読み取り
  4. PC 画面に表示された 2 桁のコードをスマートフォンに入力して完了

ワンポイント

  • 管理者ユーザーは「別の方法を設定する」リンクが表示される
  • スマートフォンの QR コードリーダーでは読み込めないので、必ず Authenticator アプリから起動すること

推奨:Microsoft Authenticator

スマートフォンに Microsoft Authenticator アプリをインストールして利用することを推奨します。

👉 サインイン ページからセキュリティ情報をセットアップする - Microsoft サポート

スマートフォンが使えない場合

ブラウザーの拡張機能も利用できます。携帯を貸与していない場合などは拡張機能を検討してください。


2. 認証方法の追加登録

重要度:★★★★★

携帯電話の機種変更や電話番号の変更など、登録した認証方法が突如利用できなくなった場合に備えて、追加の認証方法を登録しておきましょう。

なぜ必要か

  • スマホを紛失した
  • 機種変更で Authenticator が消えた
  • 電話番号が変わった

こうなると、自分のアカウントにログインできなくなります

手順

  1. マイ アカウント にアクセス
  2. 「セキュリティ情報」を選択
  3. 「+ サインイン方法の追加」をクリック
  4. 別の認証方法(電話番号、別の Authenticator など)を追加

スクリーンショット 2026-01-12 103202.png

最低でも 2つ以上の認証方法を登録しておくことを強くお勧めします。


3. 緊急アクセス用アカウントを作成する

重要度:★★★★★

管理者アカウントがロックされた時のための「非常口」です。

なぜ必要か

  • 管理者が退職した
  • 管理者の MFA デバイスが使えなくなった
  • 何らかの理由で管理者アカウントがロックされた

この状態になると、テナント全体が管理不能になります。

手順

  1. M365 管理センター → 「ユーザー」→「アクティブなユーザー」
  2. 「ユーザーの追加」
  3. 画面に従い作成

ワンポイント

  • "製品ライセンスなしでユーザーを作成する" を選択すると無料で作成可能
  • "管理センターに対するアクセス許可" で「グローバル管理者」を付与
  • 最低でも 2つの管理者アカウントがあればロックアウトを回避できる

管理方法

項目 推奨
パスワード保管 金庫や封筒で物理保管
確認頻度 四半期に1回ログインテスト
使用後 必ずパスワード変更

スクリーンショット 2026-01-12 104518.png


4. 組織のプロファイルを設定する

重要度:★★★★☆

意外と忘れがち。これを設定しないと、通知メールの送信元が不明な状態になります。

手順

M365 管理センター → 「設定」→「組織の設定」→「組織のプロファイル」タブ

なぜ必要か

  • パスワードリセット通知などに組織名が表示される
  • サポートに問い合わせる際に組織情報が必要
  • 請求書の宛名にも反映

スクリーンショット 2026-01-12 104816.png


5. セルフサービス試用版と購入をオフにする

重要度:★★★★☆

この設定をオフにしないと、ユーザーが勝手に試用版やライセンスを購入できてしまいます。

問題点

  • 知らないうちに有料ライセンスが増えている
  • 請求が予想外に膨らむ
  • ライセンス管理がカオスになる

手順

  1. M365 管理センター → 「設定」→「組織の設定」→「サービス」タブ
  2. 「セルフサービス試用版と購入」を選択
  3. すべての項目をオフに設定

特に理由がなければ、すべてオフにすることをお勧めします。必要なライセンスは管理者が一括で購入・割り当てするのが安全です。

スクリーンショット 2026-01-12 105108.png


6. ユーザーが所有するアプリとサービスを設定する

重要度:★★★★☆

ユーザーが組織のアカウントでサードパーティのアプリやサービスにアクセスすることを制御します。

手順

管理センター → 「設定」→「組織の設定」→「サービス」タブ →「ユーザーが所有するアプリとサービス」

設定項目

項目 推奨
ユーザーが Office ストアにアクセスできるようにする 組織のポリシーによる
ユーザーが組織の代理として試用版を開始できるようにする オフ
ユーザーが初めてサインインするときに、ライセンスを自動的に要求できるようにする 任意

なぜ重要か

  • 野良アプリの乱立を防ぐ
  • セキュリティリスクの軽減
  • シャドー IT 対策

スクリーンショット 2026-01-12 105338.png


7. ゲスト招待設定を確認する

重要度:★★★★☆

外部ユーザー(ゲスト)を Teams や SharePoint に招待できる範囲を制御します。

手順

  1. Microsoft Entra 管理センター にアクセス
  2. 「External Identities」→「外部コラボレーション設定」
  3. ゲスト招待の設定を確認

設定項目

設定 リスク
組織内のすべてのユーザーがゲストを招待できる 🔴 最も緩い(危険)
特定の管理者ロールのみ招待可能 🟡 中程度
管理者を含め招待不可 🟢 最も厳しい

セキュリティを重視するなら、「メンバー ユーザーと特定の管理者ロールに割り当てられたユーザーがゲストを招待できる」以上に制限することをお勧めします。

スクリーンショット 2026-01-12 105615.png


8. 共有設定を確認・制限する

重要度:★★★★☆

SharePoint / OneDrive の外部共有設定がデフォルトで「誰とでも共有可能」になっている場合があります。

手順

  1. SharePoint 管理センターにアクセス
  2. 「ポリシー」→「共有」
  3. 外部共有レベルを確認

推奨設定

外部共有を制限する場合は、以下に設定:

  • SharePoint: 「新規および既存のゲスト」または「既存のゲストのみ」
  • OneDrive: SharePoint と同等以下

スクリーンショット 2026-01-12 105812.png


9. 監査ログを有効化する

重要度:★★★★☆

何か問題が起きた時に「誰が何をしたか」がわからないと調査できません。

手順

  1. Microsoft Purview コンプライアンスポータル にアクセス
  2. 「監査」を選択
  3. 「監査を有効にする」をクリック(既に有効な場合は表示されない)

有効化が完了すると検索画面が表示されます。

スクリーンショット 2026-01-12 110114.png

注意点

  • 有効化後のログのみ記録される
  • ログの保持期間はライセンスによる(180日〜1年)
  • 過去に遡っての記録は不可 → 早めに有効化

10. グループの作成権限を制限する

重要度:★★★☆☆

デフォルトでは、全ユーザーが Microsoft 365 グループ(=Teams のチーム)を自由に作成できます。

問題点

  • 誰でもチームを作れる → 乱立して管理不能に
  • 不要な SharePoint サイトが大量に作成される
  • 命名規則なしでカオスに

手順

  1. Microsoft Entra 管理センターにアクセス
  2. 「グループ」→「全般」
  3. 以下を確認・変更
設定 推奨
Microsoft 365 グループを作成できるユーザー いいえ(管理者のみ)
セキュリティ グループを作成できるユーザー いいえ(管理者のみ)

最初は管理者のみ作成可能に設定し、必要に応じて権限を持つグループを作成して許可範囲を広げる方法がお勧めです。


まとめ:チェックリスト

# 設定項目 完了
1 認証方法の登録
2 認証方法の追加登録
3 緊急アクセス用アカウントを作成
4 組織のプロファイルを設定
5 セルフサービス試用版と購入をオフ
6 ユーザーが所有するアプリとサービスを設定
7 ゲスト招待設定を確認
8 共有設定を確認・制限
9 監査ログを有効化
10 グループの作成権限を制限

忘れているものがあれば今すぐチェック

特に「認証方法の追加登録」と「緊急アクセス用アカウント」は、問題が起きてからでは遅いです。


関連リソース

本記事で紹介した設定の確認を自動化したい方向けに、PowerShellスクリプトをGitHubで公開しています。

  • MFA設定状況の一括確認
  • 非アクティブユーザーの検出
  • ライセンス割当状況のエクスポート

👉 m365-admin-scripts - GitHub


もっと詳しく学びたい方へ

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