はじめに
本記事はモブプロ開発を行っているチームでやっている取り組み Advent Calendar 2022の2日目の記事です
実際にチームでやっていることについて要点を押さえて説明していきます。
今回はアジャイルについてお話ししますが、アジャイル自体の詳しい話はしておりません。あくまでチームでやっていることについて簡単に紹介していきます。
前回
Chapter#1 スクラムってなにやるの?
ベープ「ところで、これから俺らは何すれば良いの?」
じん「まずは、スクラム開発やアジャイルについて学んでからよくやるスクラム開発の**イベント**の導入をしたいと思います」
ミュート「アジャイルについて何も知らないんだけど、なにからすればいいですか?」
じん「みなさんには社内の福利厚生である書籍購入申請で購入したこの本を配りますので1週間程度で読んできてください。仕事中に時間をとっていただいて大丈夫です」
そうするとじんは2つの本をカメラに写した
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発
ここはウォーターフォール市、アジャイル町 ストーリーで学ぶアジャイルな組織のつくり方
ベープ「本読むの苦手なんすよね」
アール「私も苦手です」
じん「苦手な方もあると思ったので、ストーリー性を重視した読みやすい本を選んできました!特にウォーターフォール市は最後の展開が熱いのでおすすめです」
じん「スクラムを学ぶにはまず一通り概要を知ることから始めるのが1番早いので頑張ってきてください」
一同「がんばります、、」
そこから1週間仕事中に本を読む時間をつくり、しっかりと最後まで読めるようにサポートを行った
- 1週間後 -
ベープ「ウォーターフォール市めっちゃ面白かったです!最後ほんとに胸熱な展開だったし、内容もわかりやすくて読みやすかったです!」
アール「もう一つの方も図やイラストがたくさんあって読みやすかったです」
私「では、スクラムやアジャイルについてなんとなく概要がわかったようなので私たちが今後やる取り組みについて説明します」
スクラムイベントの取り組み
私のチームでは1スプリント1週間で開発を行っています。
イベントは定番のものを基本的にやっており、周りと変わったことをしているというのはないです。
デイリースクラム
朝会と言われる毎日5-10分程度行われるイベントです
ここでは、前日までの作業の進捗を報告するとともに困っていることなどをチームに共有しています
しかし、このデイリースクラムはこのあと「モブプログラミング」を導入することで廃止になります
夕方にデイリースクラムをやっていることもありましたが、朝に行うことでダラダラと仕事を始めることが少なくなりました
プランニング
スプリントの初めの日に行います
今週でどのタスクに着手するかという計画を立てていきます
1時間程度で行うことが多いですが、タスクが複雑な場合は2時間程度とることもあります
ここではまずタスクボードを確認して今回やるタスクを優先度の高い順から1つ選びます
選んだタスクに対して完了するまでの工数を見積もるのですが、私たちのチームではこの段階で作業を手順レベルにまで分解したTODOリストを作成しています
このときなるべくチームの中で若い人にTODOリストを作らせるようにしています。(事前に作ってきてくれるとありがたい)
そうすることでチケットから具体的な実装方針というのを描ける能力ができてきます。
またこの後のアドベントカレンダーでも説明しますが、このTODOの細かさがテスト駆動開発にも大きくつながってくるため、作ったTODOを実装イメージがわいている人が手直ししてより具体的なTODOにするようにしています。
修正が入ることでどんどんタスクを見積もる精度が上がってきます。
またタスク完成までに時間がかかるもの(チームではSP5以上)のものは、タスクを2つに分解してそれぞれにストーリーポイントを付けるようにしています。
そして、1週間でまだ時間に余裕がありそうな場合にさらに次の優先度の高いタスクの見積もりをしています
リファイメント
スプリントの真ん中の日に1時間程度行われる再度プランニングをするというイベントです
ここでは、割り込みで入ってきた作業を現在のタスクと入れ替えるために見積もりを行ったりと1スプリントのタスクを変更・調整しています
レビュー
スプリントの最終日に1時間程度で実際にプロダクトオーナーに作成しているものを見せて、相違がないかなどをチェックしています
ここで分からない点などを質問したり、要望を受け取ることで手戻りを少なくするようにします
レトロスペクティブ
スプリントの最後に1時間程度で行われる振り返りの会です
このスプリントでどのようなことがあったか、どのような点が良かった/悪かった、次回どうするとよいかなどを話し合っています。
振り返りはかなり大事なので、ここでどれだけ話が盛り上がるかは重要視しています
次回
おわりに
今回は簡単にチームでやっているスクラムイベントをまとめてみました
だいたいスクラム開発をやっているところと同じにはなりますが、プランニングをかなり大事にするチームの文化があるのは会社でも珍しい気がします。