はじめに
本記事はモブプロ開発を行っているチームでやっている取り組み Advent Calendar 2022の12日目の記事です
今回は「キャプテン制度」について紹介します。
ペアペアプロでは2並列で作業を進めることができるようになりました、その次の段階としてキャプテン制度を用いることでモブプログラミングのメリットが必要なときに適切にモブプログラミングを行うことができるようになるメリットがあります。
前回
Chapter#11 もっと先へ
ペアペアプロを始めたメンバー一同は開発スピードがさらに上がりはじめた
そして、4カ月がたったある日、、
じん「ペアペアプロにだいぶ慣れてきましたね」
アール「そうですね、ペアペアに変えたおかげでより自分でコードを書くという実感がわいたのでよかったです」
ミュート「いままで割と答えを聞いて、その場では理解しているつもりだったことが割とあったことがわかりました。より実力が付いた気がします」
ベープ「Reactめっちゃ楽しいです!」
じん「では、ペアペアにも慣れたということで今回からは最後のモブプログラミングの派生であるキャプテン制度に挑戦していきたいと思います」
ミュート「また新しいのがでてきたな。。」
そしてじんはあるテック記事のリンクを送った
じん「この記事はサイバーエージェントが出していた2022年6月ごろの記事です。この中にはスウォーミングという方法をうまく取り入れたモブプログラミングが紹介されています。その名もキャプテン制度!これをみんなでやっていこうと思います!」
キャプテン制度について
今回はキャプテン制度について紹介していきます。
といっても、詳しくは元の記事を読んでいただくのが良いかと思います!
ざっくり概要を説明していきます
開発は基本的にモブプログラミングではなくソロプログラミングで行います
スクラムのプランニングイベントでバックログを個人に振り分ける際にそのバックログに優先度をつけていきます。
もし優先度が一番高い人がスプリントで終わらないと判断した際にモブプログラミングの招集がかけられます (まさにキャプテン)
キャプテンの召集は絶対なので、他の人は作業を止めてモブプログラミングに参加します。
キャプテンのタスクが終わったら、次に優先度が高い人がキャプテンになり、終わらないと判断したら招集できる権限が与えられます。
キャプテン制度を行うことで、モブプログラミングから徐々にソロプログラミングに移行ができるようになります
チームのメンバーがある程度成長して同じようなレベル感で仕事ができるようになっていればその効果はかなり大きくなります。
実際にやったところ
- 個別で開発するのも楽しい
- キャプテン制度にするとタスクの粒度が同じくらいになってよい
- しっかりとタスクに完了の定義を書くようになった
- モブをやるほど出ない小さなタスクが早く終えられる
- キャプテンのPRを早くみんなでみる習慣ができた
- キャプテンがPRを出したときにみんなに連絡するの楽しい
- キャプテンが召集したら集まるのもできるようになってきた
など、かなりポジティブな意見が多く上がりました。
実際にやってみて小さいタスクをモブでやらなくてよかったり、資料作成など開発以外の業務が手軽にできるようになったりと想定していなかったメリットも多くありました
デメリットはレビューを見ないといけなかったり、キャプテンの指示で作業を中断しないといけないなどがありました。
キャプテン制度がうまくいくようにするのは、先を常に見据えて自力でスプリント内に終わらないと判断したらすぐキャプテンがモブに切り替えることです
これ自分で数時間調べれば行けそう、まだ自分で試行錯誤したいなど考えて、数日使った挙句終わらないというのが問題となりました
ここまでモブプログラミングをしてきたメンバーなのでそういったことは少なかったですが、新しく新人が入ってきてモブプログラミングやチームに慣れておらずわからないことを聞けずにいるという状況をつくらないようにする必要がありそうです
次回
おわりに
今回は「キャプテン制度」について紹介しました
元の記事がとても分かりやすいのでぜひともそちらを読んでいただきたいため、本記事では軽く紹介程度にさせていただきました
ここまでいけばチームとして効率的な開発ができているはずです
モブプログラミング→ペアペアプロ→キャプテン制度の順番でぜひ開発チームを成長させてみてください!