昔書いた未完成の下書きで、最後に何を書こうとしていたのか忘れましたが、ここに書いたことが誰かの役に立つかもしれないのでとりあえず投稿しておきます。
%%%%%%%%%% 以下、未完成の記事 %%%%%%%%%%
最近、文書を$\LaTeX$で書いていて悩んだことがあったのでそれについてまとめてみます。
#章, 節の見出しの体裁を変更する
普通、$\LaTeX$で
\section{はじめに}
とすると、クラスファイルにjsarticleを使用していれば
1 はじめに
jsbookを使用していれば(\sectionの上に\chapterがあるので)
0.1 はじめに
と表示されることになります。これを
§1 はじめに
と表示されるようにするには、いくつかの方法があります。
まず、節の見出しのみを変更し、目次(jsbookでは柱なども)に反映されないようにする方法から。これはtitlesecパッケージを読み込み、プリアンブル(\documentclass{...}と\begin{document}の間)に
\titleformat{\section}{\normalfont\Large\bfseries}{\S\thesection}{1em}{}[]
と書けばOKです。
次は、目次などにも反映される方法を。これはプリアンブルに
\renewcommand\thesection{\S\,\arabic{section}}
と書けばOKです。どうやらmathcompパッケージを読み込むと§の書式が変わるようで、自分は上のコードの\Sを$\S$で置き換えて使用しています。jsarticleであれば代わりに
\renewcommand\presectionname{\S\,}
を書いても構いません。
しかし、二つ目の方法を使うと定理環境にも影響が現れます。そこで、定理環境について述べ、その解決法を載せます。
#定理環境
$\LaTeX$を知っていれば"環境"に関しても知っていると思うのでいちいち説明しません。定理環境を使用するためにはamsthmパッケージを読み込みます。プリアンブルに
\newtheorem{thm}{定理}
\newtheorem{rem}{注意}
と書けばthm, remという環境が使用可能になります。その後、本文に
\begin{thm}
これは定理です.
\end{thm}
\begin{thm}
これは別の定理です.
\end{thm}
と書けば
定理1. これは定理です.
定理2. これは別の定理です.
と出力されます。番号はthm環境を使用するごとに自動で付けられます。番号を付けてほしくない場合には\newtheoremにアスタリスク(*)を付けて
\newtheorem*{thm}{定理}
と書けば良いです。また、番号を節(section)や小節(subsection)ごとに分けてほしい場合にはそれぞれ
\newtheorem{thm}{定理}[section]
\newtheorem{thm}{定理}[section]
と書けば良いです。このとき、第3節第4小節の2つ目の定理はそれぞれ
定理3.2. ○○○
定理3.4.2. ○○○
と出力されます。
先ほど、"見出しの体裁を二つ目の方法で変更すると定理環境にも影響がある"と書きましたが、これについて詳しく説明します。
\documentclass{jsbook}
\begin{document}
\chapter{はじめに}
\section{あああ}
\section{いいい}