データ分析基盤ツールtroccoを使ってWEB広告のデータを統合管理してみました。
今回実現したいのは、Google広告とYahoo!広告とMicrosoft広告の3つをまたぐの統合レポート。
troccoは私のような非エンジニアでもサクッと扱える点がとても便利です。
特にMicrosoft広告のような相対的に小規模なサービスはマーケターも後回しになりがちです。
検索エンジンをまたいで指標が統合された一枚絵のレポートがあればアカウント状態の把握・意思決定が迅速になるはずです。
troccoでのデータ転送設定
Microsoft広告のデータをBigQueryに転送する
接続情報の作成 - 設定
troccoにアクセスして、接続情報の作成をします。
Microsoftアカウント認証をする必要があるので赤枠部分から認証します。
基本設定の名前等はわかりやすい名前を指定します。
Microsoft広告のDeveloper Portalからdeveloper tokenを発行して控えておきます。
転送設定の新規作成
接続情報の作成ができたら転送設定を新規作成します。
転送元は「Microsoft Adverstising」を選択し、転送先は「Google BigQuery」を選びます。
転送元 Microsoft Advertisingの設定と転送先 Google BigQueryの設定を順に記入していきます。
データ取得期間は、最新日までのデータを指定したかったのでカスタム変数を使用しました。
レポート種別や粒度は好みに合わせて選択すればOK。
BigQuery側で事前にMicrosoft用のデータセット(空)を用意します。
テーブルについては、入力したテーブルがデータセットに存在しない場合、自動的に生成されます。
STEP2でデータプレビューを見ることができます。
細かなカラム定義や転送日時のカラム追加などもGUI上でできて便利です。
あとは転送設定(スケジューリング)して完了です。
BigQueryにも問題なく転送できていそう。超簡単。。
その他の広告データセットを用意する
Yahoo!広告のデータをBigQueryに転送する
Yahoo!も基本的には手順同様です。
以前書いた下記記事を参照してください。
Google広告のデータはLookerStudioのコネクタから
Google広告のデータはLookerStudioから直接接続すれば完了です。
デフォルトで用意されたコネクタを使うことで簡単に設定することができます。
データを繋げて可視化する
LookerStudioのデータソースから3つのデータを統合して、混合データを作成します。
今回はそれぞれ日次の配信データを抽出したので、共通するキーとして日付を指定しました。キャンペーン名も共通にしているので、一緒にキーにしてしまえば後から可視化が楽です。
注意点としては、Google広告の日付データはデフォルトでデータの種類が「日付」になっているため、「日付、時、分」に変更することで、Yahoo!やMicrosoftと同じデータ種類になり上手く可視化することができます。
3つの検索エンジンから表示回数やクリック数、コンバージョン数などを合算したフィールドを作成します。また、CVRやCTRなどの計算指標も、クリック数から表示回数を除算するなどしてそれぞれメトリクス化します。
ダミーデータを組み合わせて基本的な指標だけグラフ化してみました。troccoでデータを繋ぐまでは簡単にできますが、LookerStudio上で計算フィールドを作るのが結構大変です。。それでも、一度作ってしまえば分析がはかどりそうですね。
リスティング広告のアカウント統合管理といえば、検索広告360(SA360)がありますが、ランニングコストがかかる商品です。
可視化だけで良いのであれば、troccoを使えば非エンジニアでもリーズナブルに統合管理が実現できるのでオススメです!