🔳はじめに
今回は、ServiceNowの導入時に、構築を始める前にやっておくべき初期設定方法についてご紹介します。ServiceNowの初期設定は複雑で、どの手順を踏めばよいか迷うことが多いかもしれません。そのため、これまでのServiceNow製品の導入経験に基づき、初期設定で必ず押さえておくべきポイントを詳しく説明します。なお、導入プロジェクトの要件によっては、追加の設定が必要になる場合があります。その際は本記事に記載されていない設定も適宜対応していただくようお願いします。
🔳設定タスク一覧
▼対象製品のプラグイン有効化
ServiceNowは、Now Platformと呼ばれる1つのプラットフォーム上に、各製品ごとのプラグインをインストールすることで、各製品の機能を有効化することができます。
⚫️All > Pluginsを選択し、Application Managerを開く
※以下例
▼ローカライズ設定
ServiceNowはグローバルでの利用を想定して開発されており、多言語対応や複数のタイムゾーンを利用することが可能です。
ユーザの言語設定
⚫️Application Managerにて、「Translation」と検索
⚫️任意の言語を選択いただけます
システムの言語設定
⚫️All > system properties > System Localizationを選択
システムのタイムゾーン設定
⚫️All > system properties > Basic Configuration UI16を選択
ユーザのタイムゾーン設定
▼多要素認証とパスワードポリシーの設定
ServiceNowでは、ログイン時に認証アプリやメールへの確認コード送付などの多要素認証を設定できます。また、パスワードに特殊文字を含むかどうかなどのポリシーも設定可能です。
⚫️All > PassWord Policies > PassWord Policiesを選択
▼メール設定
ServiceNowでは、問い合わせや申請がアサインされた際にユーザーへ通知を送るため、メール機能を有効にする必要があります。
⚫️System Properties > Email Propertiesを選択
⚫️送受信のチェックを入れて完了
▼デモデータの削除
Now Supportに依頼して、テスト用のデモデータを削除します。
参考:https://support.servicenow.com/kb?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0550107
▼各種利用ツールの有効化
Virtual Agent(チャットボット機能)など、ITSMやHRSDなどの主要製品でよく利用されるツールは、プラグインとは別に有効化設定が必要です。
⚫️Application Managerで必要なPluginを検索
🔳まとめ
いかがだったでしょうか。今回はServiceNowの初期設定で外せない6つのタスクについて説明させていただきました。今後ServiceNowを導入する機会がありましたら、この記事を参考に初期設定を行ってみてください。