当記事の位置づけ
- この記事は、「英語でデータ可視化を学ぼう:第23回 」における発表資料です。
- 翻訳箇所は、以下の2つです。
概要
- 24 Use larger axis labels(軸のラベルをもっと大きくする) : 図表の注釈は大きめにして見やすくしよう。
- 25 Avoid line drawings(線画を避けよう) : 誤解のない見た目に整えるため、グラフは色で塗りつぶして、線画はやめよう。
詳細
24 Use larger axis labels(軸のラベルをもっと大きくする)
- この本からなにか一つだけ覚えていってほしいこと
- 図表における軸ラベル、目盛りラベル、注釈には気をつけましょう。
- だいたい小さすぎることが多いです。
- 図24.3
- オーストラリアの男性アスリートの身長と体脂肪率
- 全ての要素がバランスよく整えられた。
- この書籍の中では全てこのバランスで描かれている。
問題なく読めるようなバランスであることを確認するために、縮小表示して確認しましょう。
- なぜテキスト部分が小さくなりがちなのか。
- 図表作成時に大きな高解像度ディスプレイで作業していると、テキストが小さくても問題なく読めるので。
- 実際の印刷サイズで確認するようにしましょう。
この章の感想
- 正直、個人の好みの問題ではないのか、という気はしています。
- あと、年取ったら小さい文字読みづらいという問題もあるのかもしれない。
25 Avoid line drawings(線画を避けよう)
歴史的背景
- 以下の制約があった。
- 20世紀のほとんどの間、可視化は手描きだった。
- 白黒で複製できなければならなかった。
- 擬似的な塗りつぶしとして、以下が行われてきた。
- ハッチング線
- クロスハッチング
- 点描パターン
- ハッチング線やクロスハッチング線はこちらのサイトのの説明がわかりやすいかも。
棒グラフの場合
- 線画だと、領域の内部と外部の違いがわかりにくい、というのは、以下の図のようなことであろうか。
- 図25.1ではこのような誤解はなさそうだが。
密度プロットの場合
- 図25.3
- 3種のアヤメのガク片の長さの密度推計
- モノクロの輪郭線のみ(破線あり)の場合
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問題は以下2点
- 破線では線の上部分と下部分をはっきりと分離できない。
- 線と線が交差していて、重なる部分に色がついていないため、6つの領域の輪郭線からここの密度分布を取り出すのが困難(???意味がわからなかった???)
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図25.4
-
色別の線になると、破線で分離できない問題には対応できる。
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図25.5
-
半透明の色塗りにしているので、3つの一度曲線がそれぞれ別なものであると認識しやすい。
散布図の場合
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図25.6
エンジン排気量に対する市街地走行燃費を、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、四輪駆動(4WD)について示したもの -
図25.7
エンジン排気量に対する市街地走行燃費を、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、四輪駆動(4WD)について示したもの -
中が塗られたポイント(例えば●▲■)のほうが、中が塗られていないポイント(例えば◯△□)に比べて存在感があるのでお勧めです。
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中が塗られていないポイント(例えば◯△□)のほうが、オーバープロットしたポイントが見えるという利点はあるものの、視覚的ノイズが多いのでお勧めはしない。
箱ひげ図の場合
- 図25.8
- 2016年ネブラスカ州リンカーンの日平均気温の分布
- 図25.9
- 2016年ネブラスカ州リンカーンの日平均気温の分布
- 薄い色をつけるのが作者の好み
- 箱に色がついている方が読み手に対して箱を背景から切り離す効果があるため読み取らせやすい。
- 2016年ネブラスカ州リンカーンの日平均気温の分布
この章の感想
- 薄く色をつけ塗りつぶす、又は半透明にする、というやり方は非常に賛同します。