はじめに
モーショングラフィックスデザイナーの前田と申します。
国内外のライブコンサート演出を軸としたモーショングラフィックス、VJ映像、電飾パターンのデザイン等を制作してます。
ツールは主にAfter EffectsとCinema4Dで、基本プリレンダ映像が9割です。
好きなアーティストはPerfume
#プリレンダ系ユーザーの悩み
AEやC4Dをやっていて一番悩みに感じることは
####「レンダリングがなげえ！！！！！
」
ということ！
パーティクル、Looks、ブラー系が特に重い
4K8Kとか60fpsとかになってくると途方もないほどのストレスです。
リアルタイム描画されていれば数値やエフェクト変える度プレビューキャッシュをためたり、動画形式として書き出す必要もないわけです。
また、ライブのように**『その空間＆時間にしか存在しない１回限りの演出』をする上で"インタラクションを加えられる"のがリアルタイムレンダリングのメリット
#Notchについて https://www.notch.one/
Notchとはノードベースのリアルタイムグラフィック生成ツール**です。
グラフィックを生成する各種エフェクトの他カメラやKinect、MIDIをはじめとした外部規格との連携が容易です。
VRなんかにも対応してたりします。
Notchのリールです↓こんな映像がつくれます
https://www.youtube.com/watch?v=E5fwJ3-cSEM
主に海外のライブをはじめとしたインタラクティブなシーンでメジャーになってきているようです。
日本のライブは非公開案件が多くほぼ紹介できないですが国内でも近年事例が増えてきてます。
Chef Grafixx (Tetsuya Kubota) @Tet_K_ さんの制作事例が記事になっています。
『CROSSING CARNIVAL - visual edition-』
https://www.cinra.net/report/201904-crossingcarnival
#AE&C4Dユーザーに刺さったNotchのすごいところ
インタラクティブな描画といえばoFやProcessing等の言語のほかTouchDesignerやUnity VFXgraphなどノードベースのツールも昨今様々なものがあります。
その中で特にAE＆C4Dユーザーである自分に刺さった点をいくつかあげます。
- タイムラインがあること（AEっぽい）
- レイヤーモードが使えること（AEっぽい）
- キーフレームが使えること（AE&C4Dっぽい）
- グラフエディタでイージングが感覚的に行えること！（これが一番ささった ※値グラフのみ。速度グラフ派は公式へお願いを 両刀の僕には無問題でした）
- クローナーとそれを一括管理できるエフェクターがあること（C4D Mographっぽい）
- C4Dファイルが直で読み込める （神）
- AEとC4Dを合体させたみたいなインターフェースしてる （親しみやすい）
- ノードベース （プログラミング言語ゼロから習得して感覚的に作るの大変）
- エフェクトが豊富 (AEにあるようなポストエフェクトがけっこうある)
- 描画がキレイ (シンプルな設定で綺麗になっちゃう)
- AEと違いグラフィックが全て3Dとして独立（AEの場合カメラに連動する3D要素はレイヤー上下構造に依存してしまう）
- VRカメラノード１個入れるだけでVR対応 （AEのVR系エフェクトは重い！とにかく重い！！！）
####そして何よりこれらの機能が全てリアルタイムで動く！！！
大量パーティクルも3DCGもAOもGIもすべてリアルタイムです
（画像ソース 公式サイトより許可を得ています https://www.notch.one/）
#勉強方法
公式サイトに初心者向けチュートリアルがあります。
https://www.notch.one/learn/
https://www.notch.one/learn/academy/
また、TDSWさん主催でNotchのワークショップを行っており、過去アーカイブもすべて無料公開されてるのでぜひ参考にしてみてください！
https://www.youtube.com/playlist?list=PLvhb6CwVdqVzHYMD3-kq3VCIhn6kB5sKp
https://www.facebook.com/groups/tdsw099/
質問や情報共有はこちらのグループで行っています
Line オープンチャット : https://line.me/ti/g2/kJYmLLsvS2zNfR9PEiknMg
Facebook : https://www.facebook.com/groups/notchusergroupjapan/
#まとめ
Notchはデザイナー、アーティストに親しみやすいツールです！
グラフィックはバリバリ作れるけどコード書けないよって人でも感覚的に使えます。
キーフレームとタイムラインワークフローにより『音に合わせてデザインされたモーショングラフィックス』に"インタラクション"を追加できます。
興味を持った方はぜひ一度Trialを触ってみてください
いつになるかわからないですが暇なときに中身の作り方解説を書きたいと思います。
主に上記のワークショップでやらなかった「キーフレーム」「タイムライン」に着目してプリレンダユーザーのための記事にしたいなあとか思ってるところです。
###[追記10/08]続き書きました
###【Notch】AE＆C4Dユーザーが作るリアルタイムモーショングラフィックス #02 基本操作編
これ知りたいとか要望質問なんでも聞いてください
https://twitter.com/shu1053
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