はじめに
この記事は掲題の通り、以下のような方に向けて書いたものです。
実際、私はこの問題にぶつかって半年くらいあきらめていました…
- Google Workspace アカウントを現在使っている
- 以前個人アカウントとして使用していたアカウントを、ドメインなどの紐づけでWorkspaceへアップグレードした・あるいは統合した
- Workspaceである必要がなくなったため戻したい方、あるいは間違えてアップグレードした方
経緯
最初、私はいくつかの目的で、もともと個人として使っていたアカウントにドメインを紐づけ、Workspaceアカウントに移行しました。
例えば、Geminiの利用やメールのルーティング、いくつかの権限設定など…
しかしながら、現在はGeminiの利用でも安いプランが出たこと、いくつかのサーバーの導入などによりメールのルーティングが不要になったことなどで、Workspaceである必要がなくなりました。
実際、使っていても基本的な機能は問題ありませんが、いくつか特殊な機能を有効化したりするにはいちいち管理コンソールから権限設定が必要ですし、一般向け機能でWorkspaceに搭載されない機能もあります。
なにより、SSO (シングルサインオン) や、OAuth を利用しているサイトでログインが複雑になったりする問題がありました。
そのため、Workspaceを解約して個人アカウントへ戻す方法を探すことにしました。
直面した課題
しかしながら、個人アカウントに戻す方法を探しているうちにいくつかの課題が浮上してきました。
- 個人アカウントへ直接戻す方法がない
- そのままWorkspaceを解約(削除)すると、データやアカウントが残らない(らしい)
- Google Takeoutなどを利用してデータを持ち出そうとしても、持ち出せるデータには限りがある(そもそもどこまで利用しているか把握できていない)
- 公式サイトには「もどすことはできません」という文言しかない
ということで、当初の私は何度か検索したりしていましたが、アカウントを戻すことをあきらめていました。
(Geminiも戻せないしか言わなかったので…)
しかし、ふと思いつき再度検索してみると、なんと1か月ほど前に、同じ問題に直面している人を見つけました。
記事を参照してみると、以前調べていた時にはなかったコメントが…!
読んでみると、以下の通りのことのようです。
- Workspace内に、新規のダミーアカウントを作成する
- 管理者権限をダミーアカウントにつける
- ダミーアカウントを組織の管理者に昇格する
- ダミーアカウントでログインし、戻したいアカウントを組織から削除する
ということでこの手順を実行してみたところ、個人アカウントへ戻り、今のところ使用している限りではデータの欠損は認められませんでした。
実際に行った手順
実際に私が実行した手順を乗せていますが、状況によってはメニュー等変わる可能性があるのでご承知おきください。
新規管理者アカウントの作成
まず、管理コンソールにて [ディレクトリ] > [ユーザー] > [すべての組織部門のユーザー] を開きます。
上のメニューから新しいユーザーを作成し、適当な名前とメールアドレスでユーザーを追加します。
※場合によっては、このタイミングで1シート分の追加料金がかかるかもしれません。
作成が完了したら、メールアドレスとパスワードを控えておきます。
後でログインに必要です。
ダミーユーザーに特権を付与する
ダミーユーザーに自分を追い出してもらうため、特権を付与しておきます。
再度、[ディレクトリ] > [ユーザー] > [すべての組織部門のユーザー] を開き、先ほど追加したアカウントを選択します。
[管理者と権限] の [ロールを割り当ててください] というボタンをクリックし、[特権管理者] のトグルをオンにして保存します。
これで追い出しの準備ができました。
アカウントを組織から削除する
ダミーアカウントでログインし、管理コンソールを表示。
[ディレクトリ] > [ユーザー] > [すべての組織部門のユーザー] で、元に戻したいアカウントのメニューから [ユーザーを削除] します。
私の場合は削除するアカウントもWorkspace内で作成したアカウントなので画像がありませんが、削除時にデータを移行するか、しないかという選択肢が出るので、「データを移行しない」を選択して、実行します。
このアカウントがオーナーのデータはすべて個人アカウントに残ります。
組織の他のユーザーなどがオーナーのデータに関しては、組織のディレクトリに残ります。
数分間待ってから、再度元に戻したいアカウントでGoogleに通常通りログインすると、組織から削除された通知が表示されるので内容を確認して同意すると、晴れて個人アカウントに戻ります。
この後、残ったWorkspaceに関しては丸ごと削除するか、アカウントを残して別々に運用するかになります。
途中、アカウントが2つ存在するので契約形態によっては2シート分のアカウント利用料がかかる可能性があります。
契約更新などのタイミングまではかかりますが、サブスクリプションの管理などから利用アカウント数を減らすことができますので、Workspaceを残す場合には気をつけましょう。
さいごに
かなりあきらめていましたが、この方法で個人アカウントに戻すことができてよかったです。
やはり定期的に調べるのはかなり重要ですね。
この記事が困っている誰かの目に留まれば幸いです。



