前回はDockerとは?
Imageって?
レイヤー構造とは?
の3つについて触れました。
本記事ではDockerにおけるコンテナについて書いていきます。
コンテナとは?
Dockerにおけるコンテナとは簡単にいうとDockerのイメージから作成される実行環境
のことです!
コンテナの主な特徴は以下の通りです。
- 独立性
- 軽量性
- 可搬性
それぞれ簡単に触れます。
独立性
コンテナは完全に独立した実行環境を持ちます。
詳細にいうと、プロセス、ファイルシステム、ネットワークそれぞれが分離しています。
プロセス
- 他のコンテナのプロセスは見えない
- ホストOSのプロセスとも分離
ファイルシステム
- 独自のルートファイルシステム
- 他のコンテナと共有されない
- 必要なファイルのみを含む
ネットワーク
- 独自のIPアドレス
- 独自のポート空間
- 必要な場合のみ外部と接続
軽量
コンテナは、最小限のリソースで動作し、高速な起動が可能です。
リソース効率
- 最小限のメモリを使用
- 必要なCPUリソースのみ使用
- ストレージ効率が良い
高速な起動
- 数秒で起動可能
- 仮想マシンよりも圧倒的に高速
- スケーリングが容易
省スペース
- 基本イメージの共有
- レイヤー構造による効率化
- 差分のみの保存
可搬性
コンテナは、どの環境でも同じように動作することが保証されています。
環境の一貫性
- 開発環境と本番環境の一致
- 依存関係の完全な管理
- バージョンの厳密な制御
簡単な移行
- 異なるホスト間での移動が容易
- クラウド環境への展開が簡単
- バックアップと復元が容易
マルチプラットフォーム対応
- 異なるアーキテクチャでの動作
- OSに依存しない実行
- クロスプラットフォーム開発可能
まとめ
Dockerのコンテナについて、主要な3つの特徴を見てきました。
これらの特徴により、Dockerコンテナは以下のようなメリットを提供します。
- 開発環境と本番環境の一致による安定性の向上
- 素早いデプロイと効率的なリソース利用による運用コストの削減
- 簡単なスケーリングと移行による柔軟な環境管理