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AWS Lambdaの制限まとめ|処理可能なファイルサイズや実行時間など初心者向けに解説

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Last updated at Posted at 2026-07-03

はじめに

AWS Lambdaは、サーバーを管理することなくコードを実行できる便利なサービスです。

しかし、Lambdaにはさまざまな**制限(クォータ)**があります。

例えば、

  • 「何GBまでのファイルを処理できる?」
  • 「実行時間の上限は?」
  • 「メモリはどこまで設定できる?」

といった疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、AWS Lambdaを利用する上で知っておきたい主な制限について解説します。


Lambdaの主な制限一覧

項目 制限
最大実行時間 15分(900秒)
メモリ 128MB〜10,240MB(10GB)
一時ストレージ(/tmp 512MB〜10GB(設定可能)
デプロイパッケージ(ZIP) 50MB(圧縮時)
デプロイパッケージ(展開後) 250MB
コンテナイメージ 最大10GB
同期レスポンス 最大6MB
ストリーミングレスポンス 最大200MB
非同期イベント 最大1MB
環境変数 4KB
レイヤー数 最大5個
同時実行数(デフォルト) 1,000(リージョンごと)

1. 最大実行時間は15分

Lambdaの実行時間は

最大900秒(15分)

です。

処理開始
     │
     ▼
最大15分
     │
     ▼
タイムアウト

15分を超える処理は途中で強制終了されます。

長時間処理を行いたい場合

以下のサービスを検討しましょう。

  • AWS Step Functions
  • Amazon ECS
  • AWS Batch
  • Amazon EC2

2. メモリは最大10GB

Lambdaでは

128MB〜10GB

まで設定できます。

メモリを増やすと、

  • CPU性能
  • ネットワーク性能

も向上します。

128MB
   │
   ▼
1GB
   │
   ▼
5GB
   │
   ▼
10GB

メモリが多いほど高速に処理できますが、その分料金も高くなります。


3. 一時ファイルは最大10GBまで

Lambdaでは

/tmp

ディレクトリに一時ファイルを保存できます。

設定可能な容量は

512MB〜10GB

です。

例えば、

  • CSV加工
  • ZIP解凍
  • PDF生成
  • 動画変換

などで利用できます。


4. 処理できるファイルサイズは?

「Lambdaで何GBまでのファイルを処理できますか?」

という質問をよく見かけますが、

実は「処理対象」と「受け渡し方法」で変わります。

S3から読み込む場合

S3からファイルを取得する場合、

Lambda自体にファイルサイズの制限はありません。

つまり、

  • 100MB
  • 1GB
  • 5GB

といったファイルでも取得できます。

ただし、

  • メモリ
  • /tmp容量
  • 15分以内に処理が終わること

が条件になります。

ファイルサイズ 処理可否
10MB
100MB
500MB 〇(メモリ次第)
5GB △(ストリーミング処理推奨)
20GB ×(Lambdaには不向き)

5. API Gateway経由では6MBまで

API GatewayからLambdaへ同期実行する場合、

レスポンスサイズは

最大6MB

です。

Client
   │
API Gateway
   │
Lambda

画像やPDFを返す場合は、

S3へ保存してURLを返す設計が一般的です。


6. デプロイパッケージの制限

ZIPでデプロイする場合は、

項目 制限
ZIPファイル 50MB
展開後 250MB

ライブラリが多い場合は

Lambdaコンテナイメージ

を利用すると、

最大10GBまで利用できます。


7. 環境変数は4KBまで

環境変数の合計サイズは

4KB

です。

そのため、

以下のような情報は保存しないようにしましょう。

  • 大量のJSON
  • SQL
  • 証明書

代わりに、

  • AWS Secrets Manager
  • AWS Systems Manager Parameter Store

の利用がおすすめです。


8. 同時実行数にも制限がある

Lambdaはデフォルトで

1,000同時実行

まで利用できます。

アクセスが急増すると、

Throttling

が発生することがあります。

必要に応じて

AWSサポートへ申請することで増加できます。


Lambdaが苦手な処理

Lambdaは万能ではありません。

次のような処理には向いていません。

  • 30分以上かかる処理
  • 数十GB以上のファイル処理
  • 常時起動が必要なサービス
  • GPUを利用する処理
  • 大規模な動画エンコード

これらは、

  • Amazon ECS
  • AWS Batch
  • Amazon EC2

などの利用を検討しましょう。


Lambdaに向いている処理

逆にLambdaが得意なのは、

  • APIの実装
  • ファイルアップロード時の処理
  • CSV加工
  • ログ解析
  • メール送信
  • 定期実行(EventBridge)
  • DynamoDB Streamsの処理

などです。

イベント駆動型のシステムと非常に相性が良いサービスです。


まとめ

Lambdaにはさまざまな制限がありますが、ほとんどのWebシステムでは十分な性能があります。

特に覚えておきたいポイントは次のとおりです。

項目 覚えておきたい値
実行時間 15分
メモリ 最大10GB
/tmp 最大10GB
ZIPデプロイ 50MB(圧縮時)
同期レスポンス 6MB
環境変数 4KB
同時実行数 1,000(デフォルト)

ファイルサイズに明確な上限があるわけではありませんが、メモリ・一時ストレージ・実行時間の3つが実質的な制約になります。

大容量ファイルを扱う場合は、ストリーミング処理やAmazon S3と組み合わせた設計を検討すると、Lambdaのメリットを活かしながら効率よく処理できます。

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