「レビューが怖い」新人エンジニアへ
「レビューするの怖い」と思っていた過去の自分に教えたい、コードレビューが『最強の学習ツール』である3つの理由
はじめに
エンジニアになりたての頃、私はコードレビューがとても怖いものでした。
- 「自分のような初心者が意見していいのだろうか」
- 「間違ったことを言って恥をかいたらどうしよう」
そんな気持ちから、LGTMを押すことすら躊躇していました。
あるとき先輩にこう言われました。
「レビューはテストの採点じゃなくて、認識を揃えるための対話だよ」
その言葉で、少しだけ肩の力が抜けました。
この記事は、当時の私のようにレビューに踏み出しづらさを感じている人に向けて、コードレビューがどれほど学びに直結するかをまとめたものです。ゆっくり読んでみてください。
初心者こそレビューに参加したほうが良い理由
レビューは経験豊富なエンジニアだけのもの、と思っている人もいるかもしれません。でも、実は初心者にとってこそ、大きな価値があります。
1. 「読む力」という基礎体力が自然と身につく
開発の中で、コードを書く時間よりも、読む時間のほうがずっと長いものです。
特に、コーディングにAIが深く関わってきた最近では特に顕著に現れてきています。
AIがコーディングする機会が増えてきた昨今では、特にコードを読む力が重要視されてきています。
レビューでは、他の人の考え方や設計の跡を追うことができます。
- なぜこの書き方なのか
- どういう手順で実装したのか
そうした流れを読み取ることは、「良いコードの例」を蓄積することにつながり、あなたの基礎体力になります。
2. ルールの背景が見えるようになる
Linterや規約を見て「面倒だな」と感じたことはありませんか?
レビューに参加すると、その裏側にある理由が自然と見えてきます。
- この書き方は、将来のバグを防ぐため
- こう残すと他の人が読みやすくなるから
単に「守るもの」ではなく、「意味のある仕組み」として理解できるようになります。
3. 初心者だからこそ気づける視点がある
経験が長いほど、前提が増えるものです。
一方、初心者は「まっさらな視点」を持っています。
「この挙動、初めて使う人はどう感じるだろう?」
そうした、ユーザーに近い気づきはとても価値があります。技術力とは関係なく、あなたにしかできない貢献です。
安心してレビューに参加するための3つの作法
「間違った指摘をしたらどうしよう」
「自分なんかがコメントしていいのかな」
そんな不安がある人に向けて、無理せず、安全に参加できるポイントをまとめました。
1. レビューは“認識合わせ”であり、採点ではない
レビューは間違い探しではありません。
- 「意図を教えていただけますか?」
- 「この理解で合っていますか?」
こうした確認の質問だけでも、立派な参加です。
2. 分からないことは素直に伝える
背伸びして無理に理解しようとする必要はありません。
大切なのは、どこまで確認できたかを共有することです。
- 「内部実装までは追えていませんが、仕様通りに動くことは確かめました」
このように伝えるだけで、十分に誠実なレビューになります。
3. スタイルの好みより、事実を見る
初心者のうちは、好みが絡む部分よりも、
- バグがないか
- 仕様通りか
という、普遍的な観点だけに集中すると安全です。
スタイルの部分は、ツールや他の人に任せても大丈夫です。
成長の近道:「他人のレビュー」を読む
もしコメントを書くのがまだ怖いなら、まずは過去のPRを読むだけでいいのです。
そこには、たくさんの学びがあります。
- どんな点をチェックしているか
- どんな言葉遣いで指摘しているか
- 何を大事にしているチームなのか
特に“言い回し”はとても役に立ちます。
よく使われるやさしい表現
- 「こちらの意図を教えていただけると嬉しいです」
- 「別案として、こういう方法もあるかもしれません」
- 「こうしておくと少し安心かもしれません」
これらは相手に敬意を払いながら話せる、普遍的な言葉です。
あなたのコメントが格段に読みやすくなります。
おわりに
コードレビューは、誰かを批判する場でも、優劣をつける場でもありません。
それは、チーム全員でプロダクトをより良くするための、小さな作戦会議のようなものです。
怖いと感じるなら、最初の一歩はとても小さくて構いません。
- PRをひとつだけ開いてみる
- LGTMだけ押してみる
- 「勉強になります」と一言添える
その一歩が、あなたの視野とスキルを確実に広げていきます。
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