はじめに
エッジコンピューティングの重要性が高まる中、AWS IoT Greengrassはエッジデバイスでクラウドの強力な機能を活用できる魅力的なエコシステムです。しかし、実際に触ってみようとすると、設定が複雑で何から始めればいいか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、TECH BOOK By KINTO Technologies Vol.01の第13章「AWS IoT Greengrassをサンプルアプリを使ってハンズオンしてみよう」で解説されている内容を紹介します。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
なぜこのハンズオンを作ったのか
AWS公式のドキュメントやハンズオンは充実していますが、実際に手を動かして試すには以下のような課題がありました:
- 設定項目が多く、どこから始めればいいかわかりにくい
- 実践的なユースケースでの実装例が不足している
- エッジデバイスとクラウドの連携部分の理解が難しい
そこで、Raspberry Piを使った具体的なサンプルアプリケーションを通じて、AWS IoT Greengrassの基本から実践までを学べるハンズオンを作成しました。
実装する2つのサンプルアプリケーション
-
天気情報チェックLED通知アプリ (Weather Check LED)
- 天気情報をLEDで視覚的に通知
- Amazon Pollyを利用したしたAI音声合成
- Amazon Bedrockを活用した文章生成
- IoT Core経由でのデバイス制御
-
AI駆動運転支援アプリ (AI Driving Partner)
- Amazon Bedrockを使ったAIパートナー
- リアルタイムのAI応答機能
- IoT Core経由での通信
- エッジデバイスの高度な制御
前提条件
本ハンズオンを実施するには、以下の準備が必要です。
アカウント関連
- AWSアカウント(IAM権限設定含む)
- GitHubアカウント
ハードウェア
- Raspberry Pi (推奨: 4以上) - LED、スピーカーなどの周辺機器
- SDカード(32GB以上推奨)
ハンズオンで学べる内容
-
AWS IoT Greengrassの基礎理解
- IoT Greengrassの基本概念とアーキテクチャ
- コンポーネントベースの設計思想
- エッジとクラウドの役割分担
-
実践的なセットアップ手順
- Raspberry PiへのGreengrass Core インストール
- Terraformを使ったIaCによるインフラ構築
- Ansibleによるデバイスプロビジョニング
- GitHub ActionsによるCI/CDパイプライン構築
-
デプロイと運用
- Dockerコンテナ化されたコンポーネントのデプロイ
- IoT Coreを使ったデバイス通信
- Amazon Bedrock、Pollyとの連携
- ログ管理とトラブルシューティング
-
アーキテクチャのポイント
- デバイス層: Greengrass V2とsystemdサービス
- エッジ層: Dockerコンテナによるアプリケーション実行
- クラウド層: Lambda、S3、DynamoDBなどのマネージドサービス連携
- CI/CD: GitHub ActionsとOIDC認証による自動化
一部アーキテクチャの紹介
技術スタック
本ハンズオンでは、以下の技術を活用します。
- AWS サービス: IoT Greengrass V2、IoT Core、Lambda、Bedrock、Polly、S3、DynamoDB
- IaC/自動化: Terraform、Ansible、GitHub Actions
- 開発: Python 3.13、Docker、Docker Compose
まとめ
AWS IoT Greengrassは強力なプラットフォームですが、設定が複雑です。本ハンズオンでは、2つの実践的なサンプルアプリケーションを通じて、基本から応用まで体系的に学ぶことができます。
完全なソースコードはGitHubで公開されており、すぐに試すことができます。
詳しい解説は、TECH BOOK By KINTO Technologies Vol.01の第13章をご覧ください。無料でダウンロードできますので、ぜひ実際に手を動かしながら学んでみてください。
エッジコンピューティングの世界へ、一緒に飛び込みましょう!
Appendix
HandsOn Repository: https://github.com/ShiroUz/aws-iot-greengrass-handson
