0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Microsoft 365無償版のCopilot Chatガイド(47)Wave 3で何が変わった?無償版・有償版の新機能を整理する(2026年3月版)

0
Posted at

はじめに

2026年3月9日、MicrosoftはCopilotの大型アップデート「Wave 3」を発表しました。

「ClaudeもChatGPTも使えるようになった!」というニュースを見て、「自分のM365でも使えるの?」と思った方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、Wave 3の主な新機能はM365 Copilotの有償ライセンスが必要です。ただし、無償版(M365標準ライセンス)にも着実に恩恵はあります。

この記事では、Microsoftの公式情報をもとに「何が無償版で使えるか」「何が有償版が必要か」を整理します。


Wave 3とは

Microsoft 365 Copilotの第3世代アップデートです。Microsoftは公式ブログで次のように説明しています。

Wave 3 marks a new version of Microsoft 365 Copilot, moving beyond assistance to embedded agentic capabilities.

(Wave 3はMicrosoft 365 Copilotの新バージョンを示し、支援にとどまらず、エージェント機能が組み込まれた段階へと進化します)

出典:Powering Frontier Transformation with Copilot and agents | Microsoft 365 Blog

簡単に言えば、「AIが回答するだけの時代」から「実際に作業を実行する時代」への移行です。


無償版・有償版の機能比較

🆓 M365標準ライセンス(無償版Copilot Chat)で使えるもの

機能 内容 変更
Web検索に基づく回答 Webを参照した一般的なAIアシスタント 変更なし
開いているOfficeファイルを参照した回答 Word・Excel・PowerPointの内容を文脈にしてChatできる 変更なし
下書き・アイデア出し 文章作成・ブレインストーミング 変更なし
Outlookでメールを参照した回答 開いているメール・メールスレッドを文脈にしてChatできる 新機能(2026年3月〜)

出典:How Copilot Chat works with and without a Microsoft 365 Copilot license - Microsoft SupportWhat's New in Microsoft 365 Copilot | February 2026 | Microsoft Community Hub


💳 M365 Copilotライセンス(有償版)で追加される主な新機能

機能 内容 変更
Claude Sonnetの選択 Copilot Chatでモデルを選んで使える 新機能(2026年3月末〜)
Wordエージェント機能 1つの指示で構成・修正・整形まで自律実行 新機能(2026年3月〜GA)
Excelエージェント機能 数式・グラフ・分析を複数ステップで自律実行 新機能(2026年3月〜GA)
PowerPointエージェント機能 プロンプト1つでスライド生成まで 新機能(2026年3月〜展開中)
Outlookエージェント機能 メール分析・日程調整・会議設定の自律実行 新機能(2026年3月〜GA)
Researcherエージェント(Claude Opus選択可) 深い調査・分析。ClaudeとOpenAIから選択可能 機能強化
Copilot Cowork 複数ステップの長時間タスクをバックグラウンド実行 新機能(Research Preview中)

出典:Powering Frontier Transformation with Copilot and agents | Microsoft 365 Blog


無償版で3月からすぐ使えること:Outlookのメール参照

Wave 3で無償版ユーザーにとって一番身近な新機能は、Outlookでメールを開いた状態でCopilot Chatと会話できる機能です。

Microsoftの公式ドキュメントには次のように記載されています。

When users without a Microsoft 365 Copilot license use Copilot Chat in Outlook alongside an open email, Copilot will ground the conversation in the open email.

(M365 Copilotライセンスを持たないユーザーがOutlookでメールを開いた状態でCopilot Chatを使用すると、Copilotはそのメールを文脈として会話を行います)

出典:What's New in Microsoft 365 Copilot | February 2026 | Microsoft Community Hub

活用例:

  • 「このメールへの返信文を日本語で書いて」
  • 「このメールの要点を3行にまとめて」
  • 「このメールスレッドで決まったことを整理して」

有償版の目玉:ClaudeとOpenAIを選んで使える

Wave 3から、M365 Copilotの有償ライセンスユーザーは、Copilot ChatでモデルをClaude SonnetとOpenAIモデルから選んで使えるようになりました。

Microsoftはこのマルチモデル方針について次のように説明しています。

Your work is not limited by one brand of models. Copilot hosts the best innovation from across the industry and chooses the right model for the job regardless of who built it.

(あなたの仕事は、特定のモデルブランドに縛られません。Copilotは業界全体の優れたイノベーションを取り込み、誰が作ったかにかかわらず、タスクに最適なモデルを選びます)

出典:Powering Frontier Transformation with Copilot and agents | Microsoft 365 Blog


セキュリティ・プライバシーはどうなる?

「ClaudeはMicrosoftのサービスではないのでは?」という疑問は自然です。

Microsoftは、AnthropicをMicrosoftの**「サブプロセッサー」**として位置づけ、以下の対応を取っています。

  • エンタープライズデータ保護(EDP)の適用:入力データがAIのトレーニングに使われない
  • Microsoftの製品条件・データ保護補遺(DPA)が適用:Anthropicはこれに拘束される

ただし、注意点もあります。

  • EU・EFTA・UK地域ではデフォルトでオフ(管理者がオプトインする必要あり)
  • 政府クラウド(GCC等)・ソブリンクラウドでは利用不可
  • EU Data Boundaryおよびin-country処理コミットメントの対象外

出典:Anthropic as a subprocessor for Microsoft Online Services | Microsoft Learn

日本の商用クラウドでは原則オンがデフォルトですが、社内のデータポリシーに応じてIT管理者が確認することをお勧めします。


まとめ

機能 M365標準ライセンス M365 Copilotライセンス
Copilot Chat(Web・一般回答)
開いているOfficeファイルを参照
Outlookでメールを参照した会話 ✅ 3月〜
Claudeモデルの選択 ✅ 3月末〜
WordエージェントによるAI自律作成
ExcelエージェントによるAI自律分析
Copilot Cowork(複数ステップ実行) ✅ Preview中

Wave 3は大きな進化ですが、無償版ユーザーへの恩恵は現時点では限定的です。とはいえ、Outlookのメール参照など着実に機能は拡充されています。

有償版では「ChatGPT(OpenAI)とClaude(Anthropic)を用途に応じて選べる」という方向性が明確になりました。今後の無償版への展開にも引き続き注目です。


よくある質問

Q. 無償版でClaudeは使えますか?
A. 現時点では使えません。M365 Copilotの有償ライセンスが必要です(出典:Microsoft Learn)。

Q. Wave 3の機能はいつから使えますか?
A. 機能によって異なります。Outlookのメール参照は2026年3月から展開中です。Copilot CoworkはまだResearch Preview段階です(出典:Microsoft 365 Blog)。

Q. 日本(商用テナント)でClaudeは使えますか?
A. M365 Copilotの有償ライセンスがあれば、日本の商用クラウドでは原則オンがデフォルトです。ただし、IT管理者が無効化している場合はご確認ください(出典:Microsoft Learn)。


参考:本記事の情報ソース(すべてMicrosoft公式)

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?