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Microsoft 365無償版のCopilot Chatガイド(68) チャット履歴から"続き"を始める

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Last updated at Posted at 2026-09-16

「今回取り上げるのは、地味だけど効いてくる機能「チャット履歴」です。「セッションを閉じたら消えるでしょ」と思い込んでいて損をしている方、意外と多いんですよね。

こんな経験、ありませんか?

朝いちで、明日の役員向け報告に向けてCopilot Chatと壁打ちをしていました。「この論点は突っ込まれそうだから先回りしておきたい」気になる想定質問を並べて、Copilotに反論役をお願いして、想定問答をひととおり整理。ちょうどそのタイミングで別の案件から電話が入って、少し離席することに。

夕方に戻ってきて「よし、続きをやろう」とCopilot Chatを開き直したら、いつもの真っ白な入力欄。「あれ、あのやり取り、どこいった?」結局、また同じ背景から書き直す羽目に。

これ、無償版のCopilot Chatを日常的に使い始めた方から、本当によく聞くお話なんですよね。

なぜこうなってしまうのか

原因は半分UIの見落とし、半分は思い込みかなと思っています。

Copilot Chatを開くと、真ん中に大きく新規チャットの入力欄が出てくるので、多くの方はそこにそのままプロンプトを打ち始めます。過去のやり取りを開き直す導線は左側にあるのですが、真ん中が主役に見えるので、視線がそちらに固定されてしまう。

もう一つは「一度閉じたセッションは戻せない」という前提が刷り込まれていること。この前提があると、そもそも履歴を探そうという発想にならないんですよね。結果、朝と夕方で同じ背景説明を二度書いたり、先週組み立てた議事骨子を今週の類似案件でまた一から作り直したり、といった見えないコストが積み上がっていきます。

履歴から"続き"を始める

Copilot Chatを開いたら、まずは左側のナビゲーションに目を移してみてください。チャットというリストがあって、これまでのやり取りが並んでいます。再開したいチャットをクリックすれば、そのまま過去のやり取りが表示されて、続きから会話を再開できます。文脈は前回のまま引き継がれているので、「さっきの3案のうち、Aについてもう少し深めたい」といった追加質問がそのまま通ります。

image.png

もう一つ覚えておきたいのが、チャットのタイトル横にある「…(詳細)」メニュー。ここから 名前の変更 と 削除 ができます。デフォルトのタイトルはチャット冒頭の一部を切り取った自動生成なので、後から一覧で探すには手がかりが弱いんですよね。自分に分かる名前に変更しておくと、次に開くときの検索性が段違いに上がります。

image.png

Before / After

Before のパターン。朝、Copilotに「明日の役員報告について壁打ちしたいです。背景は~」と長い前提を書いて、想定問答を整理。夕方に戻ってきた時は新規チャットで「今朝相談した役員報告なんだけど、追加で~」と書き始めるのですが、Copilotは今朝の会話を知らないので、また背景から書き直すことに。取りこぼしが出やすいし、時間もかかります。

After のパターン。朝の壁打ちが終わったタイミングで、チャットのタイトルを「1010_役員報告_想定問答」に変更しておく。夕方、左のチャット一覧からそのチャットを開いて、「さっきのAの想定問答、もう一段深めたいです」と続きから会話。背景説明ゼロ、Copilotは前回のやり取りを踏まえて答えてくれる。

同じ夕方のやり取りでも、書く前提の量がまるで違ってきます。

Tips:資産として積み上げる3つの工夫

一つ目は、自分の命名規則を決めること。日付_相手(または案件)_トピックの3要素で並べておくと、時系列でも案件別でも探しやすくなります。「1010_役員報告_想定問答」「1011_ABC社_提案骨子」といった具合です。ここは各自が探しやすいルールで大丈夫。大事なのは"ルールを決めて揃える"ことなんですよね。

二つ目は、1テーマ1チャットで立てること。同じチャットの中で複数の話題を混ぜてしまうと、後から呼び戻したいときに文脈が絡み合って、Copilotの回答も焦点がぼやけてきます。案件や議題が変わったら、潔く新規チャットを立てる。この一手間が、履歴の資産化を大きく左右します。

三つ目は、不要になったチャットは削除すること。長く使っていると一覧が膨らんできて、目的のチャットに辿り着くまでの時間が伸びます。単発の雑談や実験的なプロンプトなど、後で見返す必要のないものはその場で削除しておくと、一覧が締まって使いやすくなります。

なお、Copilot Chatには過去のやり取りから自動的に学習してパーソナライズする Copilotメモリ という別機能もあります。ただこれはチャット履歴とは仕組みが違う別のトピックなので、稿を改めて取り上げますね。カスタム指示とも混同しやすい領域なので、そこは順に整理していきます。

チャット履歴のパーソナル化(Copilotメモリ)は、オン/オフを切り替えられます。切り替え位置は 設定 → パーソナル化 → チャット履歴 のトグル。オフにするとCopilotが過去のチャットから作った推論はCopilotシステムから30日後に削除されます。30日以内にオンに戻すと、削除は上書きされてデータは保持されます。

型のまとめ:「終わりから始める」

今回の型は、「終わりから始める」型。

チャットを閉じる前にひと手間、自分に分かる名前を付けて印を残す。次に同じ案件に戻ってきた時は、新規チャットではなく履歴から続きを開く。この二つを習慣にするだけで、Copilot Chatとの会話が「使い捨ての単発」から「資産として積み上がる対話」に変わります。無償版でも履歴はちゃんと残るので、有償ライセンスがなくても今日から使える型です。

本記事の手順・UI表記は執筆時点のMicrosoft公式Support情報に基づきます。実際の画面表記や導線は、テナントの設定やロールアウト状況によって表示が異なる場合があります。ご自身の環境でも動作をご確認のうえご活用ください。

参考

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