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face-api.jsを使って「トラニナル」

Last updated at Posted at 2022-01-21

#はじめに
昨年の年末に「うちの会社っぽい年賀状なんかない?」ということで
「”顔”になんやかんやできる年賀状」を作ってみよう!と、face-api.jsを使ってみました

#face-api.jsってなぁに
ブラウザで顔検出と顔認識ができるJavaScript APIです
機械学習用のライブラリTensorFlow.jsが利用されています
face-api.js

  • 顔検出:face detection、人の顔を自動的に見つける
  • 顔認識:face recognition、個人を識別する

です
今回は「顔検出」の範囲になります

#face-api.jsを使う準備
Getting Startedの記述を参考に作業します

  • dist /face-api.jsの最新のスクリプトを含める
    または、npm経由でインストール

と記載があったので、前者を選択しました
GitHub からリポジトリをクローンしてdistディレクトリを自分のプロジェクトにコピーしました
分かりやすいようにディレクトリ名はdist⇒jsに変更しました
image.png

  • モデルの読み込み

顔検出や顔認識を行うためには、「顔モデル」を読み込む必要があります
モデルのロードに必要なmanifestファイルとshardsファイルが提供されているので
こちらもクローンしてきたリポジトリ内からweightsディレクトリを自分のプロジェクトにコピーしました
分かりやすいようにディレクトリ名はweights⇒modelsに変更しました
image.png

#使ってみる

  • まず、顔モデルを読み込みます。

今回「顔を検出」して「顔のパーツを識別して」その上に「画像を乗っけ」よう、と考えたので
以下の2つのモデルを使いました
顔を検出:faceapi.nets.ssdMobilenetv1
顔パーツの検出:faceapi.nets.faceLandmark68Net

faceapi.nets.ssdMobilenetv1.load('./models'),
faceapi.nets.faceLandmark68Net.load('./models'),
  • 次に、顔パーツの検出を実行します

顔のパーツを認識するために、顔ランドマークと呼ばれる顔の特徴点を検出して利用します
(画像はface-api.jsから引用)

image.png

今回は、「映っている中で最も信頼度の高い顔を検出する」detectSingleFaceを使用しました

const detection = await faceapi.detectSingleFace(input)

顔検出後に、withFaceLandmarksを実行することで検出された各顔の顔のランドマークを予測できます

const detectionWithLandmarks = await faceapi.detectSingleFace(input).withFaceLandmarks()

顔ランドマークの座標を取得できます

const landmarkPositions = landmarks.positions

const nose = landmarks.getNose()
const mouth = landmarks.getMouth()
const leftEye = landmarks.getLeftEye()
const rightEye = landmarks.getRightEye()
const leftEyeBbrow = landmarks.getLeftEyeBrow()
const rightEyeBrow = landmarks.getRightEyeBrow()

landmarkPositionsには68個の(x,y)座標が含まれています
getnose()
getMouth()
等をつかうと、パーツの座標が取れますが
今回は上に画像を重畳するのが目的なので使用せず、
「右頬(向かって左頬)の特徴点を起点に頬画像パーツを乗せる」
というような計算をしました

function drawStamp(){
   ctx.clearRect(0, 0, cvs.width, cvs.height);
   let positions = detectionWithLandmarks.landmarks.positions;

   // スタンプの計算例です
   let cheekRight = 2;
   let cheekLeft = 14;
   let faceWidth = positions[cheekLeft].x - positions[cheekRight].x;
   let dw = stampCheek.width * faceWidth / stampCheek.width;
   let dh = stampCheek.height * faceWidth / stampCheek.width;
   let dx = positions[cheekRight].x;
   let dy = positions[cheekRight].y - dh / 2;
   ctx.drawImage(stampCheek, dx, dy, dw, dh);
}

#トラになった!

image.png
色んなパーツを乗せてみました
これは静止画ですが、顔検出のソースをvideoにすることもできます

#おわりに
こんなんできるんじゃ?とプロトタイプを実装したのち
デザイナーさんに素敵なデザインをつけてもらいAR年賀状としてリリースしました

  • 顔検出が動くまでが遅い(重い)
  • 1人しかトラになれない
  • 横画面非対応

等…
まだまだ課題はありますが
face-api.jsの顔モデルを変更したら改善できる部分もあるのかな?
と思っています

時間を見つけて試していきたいです

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