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Kotlinの拡張関数や拡張パラメータへの呼び出し時にex.を挟むようにする

Last updated at Posted at 2020-01-17

三行で

"abcd".ex.doubleStr() // abcdabcd
Optional.of(3).ex.unwrap // 3

拡張関数、拡張パラメータの呼び出しが上のようにex.を挟むことができます。

これはつまり?

Kotlinの拡張関数、拡張プロパティ便利だけど、標準やライブラリの拡張関数、拡張プロパティとは区別ができるようにしたいので、呼び出す前にex.を付けられるようにしてみた。と言う話です。

きっかけ

最近Swift界隈では拡張関数や拡張パラメータにアクセスする時に、Rxの拡張関数だとrx.、自前の拡張関数だとex.みたいなものが流行っている(?)みたい話を耳にしたので、Kotlinでも同じようにしたい!!と思ったので作りました。

例えばこんな感じのやつです
https://qiita.com/tattn/items/dc7dfe2fceec00bb4ff7#exでアクセスできるプロパティやメソッドを作る

実装

Swiftのコードを見ると難しそうに見えますが、やってみると意外に簡単でした。
実際のコードです。

data class TargetedExtension<out Base>(val base: Base)
val <Compatible> Compatible.ex: TargetedExtension<Compatible>
    get() = TargetedExtension(this)

これだけです。めっちゃ簡単ですね。

Sample Code

早速これを使って、どう拡張関数、拡張パラメータを定義する必要があるのか見てください。

// 拡張関数定義
fun TargetedExtension<String>.doubleStr(): String = base + base
fun TargetedExtension<Int>.square(): Int = base * base
// 拡張パラメータ定義
val TargetedExtension<String>.doubleStrValue: String
    get() = base + base
val TargetedExtension<Optional<Int>>.unwrap: Int
    get() = base.get()
val TargetedExtension<Number>.half
    get() = base.toDouble() / 2

"test".ex.doubleStr() // testtest
12.ex.square() // 144
"abc".ex.doubleStrValue // abcabc
Optional.of(3).ex.unwrap // 3
3.55.ex.half //1.775

(思ったように動いて安心しました)

コードの説明

以下拡張関数、拡張パラメータの説明が重複するので、拡張パラメータを使ったパターンについての説明をします。
拡張関数の説明も拡張パラメータと同じです。

3.55.ex.half

を分解すると左から

  1. 3.55: 本来拡張変数を持たせたい型のインスタンス(レシーバ)
  2. ex: 型パラメータを使って定義されたex拡張パラメータ(関節レシーバ)
  3. half: 関節レシーバから呼び出された拡張関数((関節)レシーバの拡張パラメータ)

本来は13の部分だけで構成して関節部分を挟まない定義が当たり前ですが、3の部分の定義を2exが返すインスタンスの型の拡張パラメータとして定義することで、間にexを挟めるようにしたと言うことです。

3.55(本レシ).ex(関節レシ).half(関節レシバに定義した拡張パラメタ)
  • 本レシーバのインスタンスをTargetedExtensionでラップしたインスタンスをexからもらえるようにする。
  • TargetedExtensionの型パラメータを指定した拡張関数を定義する。

の複合要素の合体技という感じで、ちょっと直感的じゃないのが難点かなという気がしますが、慣れたら問題はないかなぁという気がしています。型パラメータをつなぐ使い方がテクニカルなポイントでしょうか。


  • ライブラリやなんかの拡張関数、拡張パラメータとは呼び方を変えたい
  • 自分のライブラリの拡張関数、拡張パラメータは、特別なアクセスのさせ方をしたい
  • 自作のものが他と被るのが嫌だったから拡張関数、拡張パラメータの利用を避けていたけど、それがこれなら問題がクリアされる

みたいに刺さればいいなと思っています。
以上。

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