📝 はじめに
こんにちは!Dirbatoの下出です。
普段開発でVSCodeを使っていると、「ちょっとメモを取りたい」と思ったときにもVSCodeを使いたくなりませんか?
しかし、いざ開こうとすると……
- 起動が遅い(大量の拡張機能のせい)
- 保存が面倒(「名前を付けて保存」でファイル名を考える時間)
- 手順が多い(VSCode起動 → 新規ファイル作成 → やっと書ける)
結局、標準のメモ帳や付箋アプリを使ってしまう。そんな経験がある方も多いはずです。
この記事では、VSCodeを「ダブルクリック一発で起動」「保存操作ゼロ」の爆速メモツールに変身させる3つのテクニックを紹介します。
TL;DR
- 結論:開発環境と切り離した「メモ専用プロファイル」を作り、ショートカットからワンクリックで起動する。
- 効果:拡張機能のロード待ち時間ゼロ。ファイル名に悩む時間ゼロ。起動の手間ゼロ。
-
設定:
- プロファイル機能で「Memo」環境を作成
-
Files: Hot Exitを有効化して保存せずに閉じる - ショートカットを作成してダブルクリック一発で起動
1️⃣ 「メモ専用プロファイル」で爆速起動にする
VSCodeでメモを取るときに「重い」と感じる最大の原因は、PythonやGit、Linterなど、メモには不要な開発用拡張機能が裏で読み込まれていることです。
VSCodeに追加された「プロファイル」機能を使って、これらを一切読み込まないメモ専用の軽量環境を作ります。
⚙️ 設定手順
- VSCode左下の歯車アイコン ⚙️ をクリックします。
- [プロファイル] → [プロファイルの作成...] を選択します。
- 「空のプロファイルを作成」を選びます(ここが重要!)。
- 名前を「Memo」、アイコンを「notebook」に設定します(お好みで!)。
- フォルダーの追加で、普段メモを格納しているフォルダーを設定して、作成!
✅ 何が変わるか
この「Memo」プロファイルは、普段の開発環境とは完全に隔離されています。
ここにはMarkdown関連など、メモに必要な最小限の拡張機能だけを入れ、重たい拡張機能は入れない状態にします。
結果、起動が一瞬になり、動作も劇的に軽くなります。
2️⃣ 「保存しない」スタイル(Hot Exit)を活用する
付箋アプリや物理的なメモの手軽さは、「保存操作がいらない(書き捨てできる)」点にあります。
VSCodeでも、実は同じことができます。
💡 テクニック:ファイル保存をしない
「名前を付けて保存」のダイアログが出ると、ファイル名を考える思考コストが発生します。
これを回避するために、「保存しないでウィンドウを閉じる」運用をします。
VSCodeにはデフォルトで Hot Exit という機能が備わっています。これは、未保存の Untitled(無題)ファイルのままウィンドウを閉じても、次回起動時に勝手に内容を復元してくれる機能です。
⚙️ 設定確認
念のため、設定が有効になっているか確認しておきましょう。
| OS | 操作 |
|---|---|
| Windows |
Ctrl + , で設定を開く |
| Mac |
Cmd + , で設定を開く |
- 検索欄に
hot exitと入力します。 -
Files: Hot Exit が
onExitになっていることを確認してください。
✅ 運用イメージ
これでもう、ファイル管理は不要です。
- VSCode(Memoプロファイル)を起動
- 新規タブにガッと書く
- 書き終わったら、保存せずにそのまま閉じる(×ボタン)
これだけでOKです。「ファイル名どうしよう?」と悩む時間はゼロになります。
3️⃣ ワンクリックで即メモ開始!ショートカットを作成する
ここまでの設定で「軽量なメモ環境」と「保存不要の運用」が整いました。
しかし、まだ「VSCodeを起動 → 新規ファイルを開く」という手順が残っています。
最後の仕上げとして、デスクトップにショートカットを作成し、ダブルクリック一発でメモ用ファイルが開いた状態で起動できるようにしましょう。
🪟 Windowsの場合
⚙️ 設定手順
- デスクトップで右クリック → [新規作成] → [ショートカット] を選択
- 「項目の場所」に以下を入力:
"C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code\Code.exe" "C:\Memo\memo.txt" --profile "Memo"
- 「次へ」をクリックし、名前を「VSCode メモ」などに設定
- 「完了」をクリック
💡 ポイント:
<ユーザー名>は、あなたのWindowsユーザー名に置き換えてくださいD:\Memo\memo.txtは、あなたのメモ用ファイルのパスに置き換えてください--profile "Memo"で、先ほど作成した軽量プロファイルを指定します- ファイルが存在しない場合は自動的に作成されます
🍎 Macの場合
Macでは、Automatorを使ってアプリケーションを作成します。
⚙️ 事前準備:code コマンドのインストール
まず、ターミナルから code コマンドが使えるようにします。
- VSCodeを開く
-
Cmd+Shift+Pでコマンドパレットを開く - 「Shell Command: Install 'code' command in PATH」を検索して実行
⚙️ Automatorでアプリを作成
- Finder → アプリケーション → Automator を起動
- 「新規書類」を選択し、書類の種類で「アプリケーション」を選択
- 左側のライブラリから「ユーティリティ」を選択
- 「シェルスクリプトを実行」を右側のワークフロー領域にドラッグ&ドロップ
- シェルを
/bin/zshに設定し、以下のスクリプトを入力:
/usr/local/bin/code ~/Memo/memo.txt --profile "Memo"
💡 注意:
codeコマンドのパスは環境によって異なる場合があります。
ターミナルでwhich codeを実行して確認してください。
例:/opt/homebrew/bin/codeなど
-
Cmd+Sで保存(名前:「VSCode メモ」、場所:アプリケーション または デスクトップ)
📍 Dockに追加する(オプション)
作成したアプリをDockにドラッグ&ドロップすれば、ワンクリックでメモを開始できます!
✅ これで完成!
ダブルクリック → 即メモ開始
付箋アプリと同じ感覚で、VSCodeの強力な編集機能(検索・置換、シンタックスハイライト、マルチカーソルなど)を使ったメモが取れるようになりました!
🏁 まとめ
今回紹介した「最強のメモ環境」の構成は以下の通りです。
| 項目 | 設定内容 | メリット |
|---|---|---|
| 環境 | メモ専用プロファイル | 不要な拡張機能を排除し、爆速起動 |
| 運用 | Hot Exit (保存しない) | ファイル管理の手間をゼロにし、付箋感覚で使える |
| 起動 | ショートカット + --profile オプション |
ダブルクリック一発でメモ開始 |
開発用の高機能なVSCodeとは別に、「サッと開いてサッと書く」ための専用入り口を作っておく。
たったこれだけで、VSCodeが最強のメモ帳に早変わりします。ぜひ試してみてください!