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【10個のツールを渡り歩いた結論】メモツール難民を卒業した話|VSCode+拡張機能で情報整理が劇的に変わった

Last updated at Posted at 2026-01-21

📝 はじめに

こんにちは。Dirbatoの下出です!
PMとして日々、会議の議事録、タスク整理、アイデアメモ、仕様の整理など、膨大な情報と格闘しています。

PMにとって「情報整理」は生命線です。どのツールを使えばいいのか、どう書けば後から探しやすいのか——この問いに対する答えを見つけるまで、私は実に10個のツールを渡り歩きました。

この記事では、私がなぜそれぞれのツールを試し、なぜ合わなかったのか、そして最終的にどこに辿り着いたのかをお話しします。

同じ悩みを持つPMやビジネスパーソンの方の参考になれば幸いです。

TL;DR

  • 結論:メモはツールではなくフォーマットを統一するのが先。私はMarkdownに統一した
  • 運用:Markdownを書く環境として VSCode+拡張機能(VSNotes+Office Viewer+GitHub Copilot)が一番ラクだった
  • 向く人:個人メモが散らかりがちなPM / 検索性と移植性が欲しい人

10個のツールを試した結果、メモの資産は Markdownに統一するのが最適でした。
そのうえで、私の運用例が以下の構成です。

VSCode
├── Office Viewer拡張機能(WYSIWYG(見たまま編集))
├── VSNotes拡張機能(ノート管理)
└── GitHub Copilot(メモ作成支援)

この構成を選んだ理由は、私がツールに求めていた条件をすべて満たしていたからです。

  • VSCodeで満たす:プレーン貼り付け/検索/クロスプラットフォーム/マウスズーム
  • 拡張で満たす:WYSIWYG/ノート管理/AI支援

以下、なぜこの結論に至ったのか、10個のツールを試した経緯を詳しくお話しします。

💡 PMにとってメモ・情報整理が重要な理由

PMの仕事は「情報のハブ」になることです。

  • 複数の会議で決まったことを正確に記録する
  • ステークホルダーごとに異なる文脈を整理する
  • 過去の決定事項をすぐに引っ張り出す
  • アイデアを逃さずキャプチャする

情報が散らばると何が起きるか?

「あの件、どこにメモしたっけ...」
「前回の会議で何が決まったんだっけ...」
「このメモ、いつ書いたやつだ...」

こんな経験、ありませんか?私は何度もありました。

だからこそ、「どこに」「どう書くか」を真剣に考える必要があったのです。

🔍 私が試した10個のツールとその評価

ツール名 概要・特徴 良かった点 合わなかった点(課題)
Atlassian Confluence チーム共有・Jira連携が強みのドキュメントツール ・チーム共有や権限管理が柔軟
・検索機能が強力
・Jira連携が便利
・個人のメモには機能過多で胃もたれする
・ブラウザベースで動作が重い
・個人メモをチームツールに置く抵抗感
Microsoft OneNote 自由なレイアウトが特徴のデジタルノート ・リッチテキストが直感的
・階層構造(セクション/ページ)が明確
・Officeユーザーなら共有容易
「游ゴシックの呪い」(半角英数入力で勝手にフォントが変わる仕様)によるストレス
・見た目の調整に時間を取られる
Microsoft Excel IT業界で多用される表計算ソフト ・フィルタや並び替えで構造化できる
・WBS等で操作に慣れている
・フォーマットの自由度が高すぎて整理に迷う
・長文メモに向かない(セル内改行が見づらい)
・起動が重い
Microsoft Word 文書作成の定番ツール ・長文作成や見出し機能が充実
・校閲機能が使える
・「ちょっとしたメモ」には起動が重く大げさ
・コピペ時の書式混入
・メモが増えると検索・管理が大変
VSCode
(拡張機能なし)
エンジニア向けコードエディタ
※Microsoft製
プレーンテキストで貼り付け可能
・動作が軽快で強力な検索機能
・クロスプラットフォーム対応
・デフォルトではマウスでの拡大縮小ができない(設定で解決可)
・Markdownのプレビューが別ペインになり煩わしい
Macのメモ Apple純正のシンプルメモアプリ ・起動が速くシンプル
・Apple製品間での自動同期
・コピペ時に書式が混入し見た目が崩れる
・組織利用ではiCloud同期がNGの場合がある
Macのテキストエディット macOS標準エディタ ・インストール不要
・標準テキストモードへ切替可能
・デフォルトはリッチテキストのため書式が混入する
・標準テキストにすると見出し等の視覚整形ができない
・メモが増えると管理が困難
Macのスティッキーズ デスクトップ付箋アプリ ・起動が一瞬でリマインダーになる
・色分けが可能
・コピペ時の書式混入
・保存忘れによるデータ消失リスク
・長期保存や検索に向かない
ブラウザの
プレーンテキストエディター
ブラウザ機能を利用した簡易エディタ ・完全なプレーンテキストで書式を気にせず使える
・軽量で環境を選ばない
・検索や置換などの便利機能がない
・ブックマーク管理で破綻しやすい
・保存の手間とデータ消失リスク
ターミナル+Vim CLIベースのテキストエディタ ・動作が非常に軽快
・キーボードから手を離さず集中できる
・正規表現検索が可能
・ファイルを開くまでの手順(ディレクトリ移動等)が手間
・複数ファイルの横断閲覧が不便
・学習コストが高い

「これだ!神ツール」と思ったツールが3日で合わなくなる。
あるあるですよね?(私だけ?)

📄 なぜMarkdownに行き着いたのか

10個のツールを試して気づいたことがあります。

ツールの問題ではなく、「フォーマット」の問題だったということです。

私が求めていたのは:

  • ⌘+V(Mac)/ Ctrl+V(Windows)でプレーンテキストとして貼り付けられる
  • 見るときはリッチテキストのように読みやすい

この2つを両立できるのがMarkdownでした。

Markdownには、色々嬉しい特徴があります。

特徴 メリット
プレーンテキスト どんな環境でも開ける。ツールに依存しない
軽量な記法 見出し、箇条書き、表が簡単に書ける
検索性 grep、全文検索が効く
バージョン管理 Gitで履歴管理できる
ポータビリティ 10年後も読める

特に「ツールに依存しない」という点が決め手でした。

ConfluenceもOneNoteも、そのツールがなくなったらデータはどうなる?Markdownなら、最悪メモ帳でも読めます。

✨ 最終構成:VSCode+拡張機能(VSNotes+Office Viewer+GitHub Copilot)

構成(役割サマリ)

役者 役割(ひとことで) 具体的に嬉しいこと
VSCode メモの母艦 プレーンテキストで扱える/検索が強い/軽い
Office Viewer 見たまま編集 「編集」と「プレビュー」を行ったり来たりしない
VSNotes 管理の導線 作成・タグ・一覧が揃って"散らかりにくい"
GitHub Copilot 作成支援 議事録の整形、表変換、校正が速い

1️⃣VSCode(ベースエディタ)

📝 概要

エンジニア御用達の無料テキストエディタ。軽快な動作と強力な拡張機能が特徴。

✅ メモ用途での利点
  • プレーンテキスト貼り付け:どの環境でも書式なしで貼り付け可能
  • 強力な検索機能:フォルダ全体を横断検索できる
  • 軽快な動作:大量のファイルを開いてもサクサク動く
  • 無料でクロスプラットフォーム対応:Windows/Mac/Linuxで使える
💡 Tips

マウスホイールでズームできるようにする設定も追加しました。
settings.jsonに以下を追加:

{
  "editor.mouseWheelZoom": true
}

これで⌘+マウスホイール(Mac)/ Ctrl+マウスホイール(Windows)(またはトラックパッドでピンチイン・アウト)でエディタのフォントサイズを拡大縮小できます。


2️⃣Office Viewer拡張機能

📝 概要

VSCode用の拡張機能で、MarkdownをWYSIWYG(見たまま編集)で編集できる。さらにExcel、Word、PDFなど様々なオフィスファイルもVSCode内でプレビュー可能。

✅ 何が解決されるか
  • 通常のVSCodeでは編集画面とプレビュー画面を分ける必要があるが、Office Viewerを使えば:
  • 書いたそばから整形された状態で表示される
  • 「プレーンテキストで入力 → リッチテキストのように表示」を実現
  • 編集とプレビューを同時に見る煩わしさがなくなる
✅ Markdown以外にも対応
ファイル形式 対応拡張子
Excel .xls, .xlsx, .csv
Word .docx
PDF .pdf
画像・フォント .svg, .ttf, .otf, .woff, .woff2
圧縮ファイル .zip, .jar, .vsix, .rar
💡 Tips

Office Viewerは、Extensions for Visual Studio Codeで公開されているVSCode拡張機能です(インストール数:約99万以上)。

ショートカット:

  • リストを上に移動:Ctrl+Alt+I(Mac: ⌘+^+I
  • リストを下に移動:Ctrl+Alt+J(Mac: ⌘+^+J
  • VSCodeの標準エディタで編集:Ctrl+Alt+E(Mac: ⌘+^+E
  • エディタのズーム:Ctrl/⌘+マウススクロール

3️⃣VSNotes

📝 概要

VSCode用のノート管理拡張機能。指定フォルダにMarkdownノートを作成・管理できる。

✅ 主な機能

機能 説明
ノート作成 指定フォルダに自動でMarkdownファイルを作成
タグ管理 YAMLフロントマターでタグ分類
サイドバー表示 ノート一覧・タグ一覧を確認
コマンドパレット 素早くノート作成・検索

VSNotesは、Extensions for Visual Studio Codeでノートを管理するための拡張機能です(インストール数:約11万以上)。

💡 Tips

ファイル名のフォーマットを変更
VSNotesのデフォルトでは、ファイル名に時刻まで入ってしまいます。

2026-01-19_11-20_会議メモ.md  ← デフォルト

これだと長すぎるので、年月日のみに変更しました。

2026-01-19_会議メモ.md  ← カスタマイズ後

タグで検索性を向上

Markdownのフロントマター(ファイル冒頭のメタ情報)にタグを入れています。

---
tags:
  - 議事録
  - サンプルプロジェクト定例
  - 要件定義
  - MTG_定例
---

タグの分類例:

カテゴリ タグ例
種類 議事録 メモ アイデア TODO
会議名 MTG_定例 MTG_レビュー
システム名 WEBシステム 基幹システム
ジャンル 要件定義 設計 運用

こうしておくと、VSNotesのサイドバーや検索ですぐに目的のメモにたどり着けます


具体的な使い方

新規メモの作成フロー

  1. ⌘+Shift+P(Mac)/ Ctrl+Shift+P(Windows)でコマンドパレットを開く
  2. VSNotes: Create New Noteを選択
  3. ファイル名を入力
  4. テンプレートが自動挿入される
  5. 書き始める

フォルダ構成の例

notes/
├── 2026/
│   ├── 01/
│   │   ├── 2026-01-15_サンプルプロジェクト定例.md
│   │   ├── 2026-01-16_要件ヒアリングメモ.md
│   │   └── 2026-01-19_アイデアメモ.md
│   └── 02/
└── templates/
    └── meeting_template.md

🤖 生成AIを活用したMarkdownメモの効率化

⚠️ 組織のポリシーを確認して適切に利用してください。

GitHub Copilotでメモ作成を時短

VSCodeを使うもう一つの大きなメリットは、GitHub Copilotとの連携です。私はMarkdownメモの作成・添削にもCopilotを活用しています。

活用シーン

  • 議事録の構成を整える
  • 箇条書きを表形式に変換
  • 誤字脱字のチェック
  • レイアウトの再考・リファクタリング

プレミアムリクエストを消費しないモデルを活用する

Businessプランでは月300回のプレミアムリクエスト制限がありますが、
GPT-5 mini、GPT-4.1、GPT-4oは「含まれるモデル(included models)」として
プレミアムリクエストを消費せず、有料プランでは無制限で利用可能です。
Markdownメモの添削程度であれば、これらのモデルで十分な品質が得られます。

※2026年1月時点の情報です。最新情報はGitHub Docsをご確認ください。


Markdownメモに使える簡単プロンプト集

GitHub Copilot Chatや他の生成AIでも使える、Markdownメモ向けの汎用プロンプトを紹介します。

📝 添削・校正

以下のMarkdownを添削してください。誤字脱字、文法の誤り、読みやすさの観点で修正してください。

---
(ここにMarkdownを貼り付け)
---

🔧 レイアウト改善

以下のMarkdownのレイアウトを改善してください。見出しの階層、箇条書きの使い方、強調表現を見直してください。

---
(ここにMarkdownを貼り付け)
---

📋 議事録テンプレート生成

以下の会議情報から、Markdown形式の議事録テンプレートを作成してください。

会議名:〇〇定例
日時:2026-01-19 14:00
参加者:田中、佐藤、鈴木
議題:△△について

✅ TODOリスト抽出

以下の議事録から、アクションアイテム(TODO)を抽出し、Markdownのチェックリスト形式で出力してください。

---
(ここに議事録を貼り付け)
---

⚖️ この構成のメリット・デメリット

メリット

無料 — VSCodeや拡張機能は無料
軽量・高速 — 起動が速い、動作が軽い
プレーンテキストで貼り付け — ⌘+V(Mac)/ Ctrl+V(Windows)で書式なしペースト
リッチに表示 — Office Viewer拡張でMarkdownが整形表示される
Git連携可能 — 履歴管理、バックアップが簡単
どこでも同じ環境 — Settings Syncで別PCでも同じ環境を再現
ツールに依存しない — Markdownファイルはどこでも読める
生成AIとの相性が良い — GitHub Copilotでメモ作成を効率化できる
多機能 — Office ViewerはMarkdown以外にExcel、Word、PDFもプレビュー可能

デメリット

⚠️ 初期設定が必要 — 拡張機能のインストール、設定ファイルの編集が必要
⚠️ 非エンジニアにはハードルあり — VSCodeに馴染みがないと最初は戸惑うかも
⚠️ 企業利用時は要確認 — 組織のセキュリティポリシーによっては、VSCodeやVSCode拡張機能のインストールが制限されている場合があります。導入前にIT部門へ確認することをお勧めします。

🏁 まとめ

10個のツールを渡り歩いた私の結論は2つです。

  • 結論(本質):メモはツール選びより先に、Markdownに統一する
  • 運用(実装例):私は VSCode+(VSNotes/Office Viewer/GitHub Copilot) に落ち着いた

大切なのは「どのツールを使うか」ではなく、「どうすれば情報を整理しやすく、後から探しやすくできるか」という視点です。

Markdownというフォーマットを選んだことで、ツールに縛られない自由を手に入れました。さらにGitHub Copilotを活用することで、メモ作成の効率も大幅に向上しています。

同じ悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
インストールが難しい環境での最適解をご存じの方は、ぜひコメントで教えて下さい!

📝更新履歴

  • 2026/01/23: TyporaからOffice Viewerへ修正(非推奨から推奨へ)
  • 2026/01/21: 公開

🔗 参考リンク

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