この記事は セゾンテクノロジー Advent Calendar2025 シーズン2の7日目の記事です。
はじめに
はじめまして、セゾンテクノロジーの清水です。
IBM汎用機z/OS、富士通汎用機MSP、XSPで開発を行っています。
20年以上前、
「今日から汎用機z/OS・MSP・XSPで開発してください!(覚えてください!)」
と言われてからずっと、操作しています。汎用機は存在すら全く知らない人間でした。
その時々の事情で変わりますが、基本的にz/OS・MSP・XSPを日常的に操作する毎日を送っています。
昔からの疑問
「z/OSだけ」「MSPだけ」「XSPだけ」操作する方は多くいらっしゃると思いますが、
- 「z/OSとMSP」
- 「z/OSとXSP」
- 「z/OSとMSPとXSP」
「2つまたは3つ操作する方って、世の中にどのくらいいるんだろう?」と
ずっと思っています(今も未解決)。
z/OS・MSP・XSPはどれも汎用機なので、基本的に色々同じです。
- z/OSとMSPは互換があるので、色々同じです
- MSPとXSPは富士通製なので、色々同じです。
3つを並行で操作すると 「ここが違うから注意しないと!」 というポイントがあります。
気を抜くと間違えてしまいます。
今回は、この注意ポイントをご紹介していこうと思います。
ここ違うから注意ポイント!
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日本語の表示画面
汎用機の文字コード(z/OSはIBM漢字、MSP/XSPはJEF)にはシフトコードがあります。
初心者はそこから驚きですが、IBM漢字のシフトコードは「0x0E,0x0F」、JEFのシフトコードは「0x28,0x29」と異なります。このシフトコードが、エミュレータで日本語表記したときの表示カラムが違うので、参照するとき注意です!
左側がz/OS、右上がMSP/XSP日本語表記、右下が標準表記(共通)です。

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ファンクションキー操作(XSP)
前提として、汎用機の操作はファンクションキーがベースです(一例であり、他にもあります)。
初心者にはここも驚きです。
「F7キー」:上の画面へ遷移
「F8キー」:下の画面へ遷移
「F10キー」:左の画面へ遷移
「F11キー」:右の画面へ遷移
「F3キー」:前の画面に戻る、編集画面だと保存する
実は、XSPはコンソール(ECS画面)に行くといきなりキーが変わるので注意です!
「F4キー」:上の画面へ遷移
「F5キー」:下の画面へ遷移
「F8キー」:左の画面へ遷移
「F7キー」:右の画面へ遷移
昔は差を意識しましたが、もはや手に染みついている操作なので、今は全く気になりません(思い出せなくても手が動きます)。
余談
そもそも汎用機ユーザ以外で、ファンクションキー(F3とかF8とか)使わないですよね。
最近のz世代の汎用機メンバは、PCノートのファンクションキー(Fxキー)で操作が出来るのが驚きです(あんなに小さいのに…)。
自分は外付けキーボードでなければ汎用機操作出来ません。
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OSのユーティリティ名が同じだったり、違ったりします
- z/OSのIEHMOVEは、MSPではJSGMOVE。だがIEHMOVE名でも使える。XSPにはない
- z/OSのIDCAMSは、MSPではKQCAMS、XSPでもKQCAMS。使用感は同じ。
- XSPのLIBE、MSPにもある!
汎用機初心者の混乱ポイントではないかと思います。
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z/OSの3.4画面「データ・セット・リスト・ユーティリティー 」
z/OSにしかありません。
カタログ検索、VTOC検索、前方一致検索、色々できてスムーズにできて便利です。
ただし、慣れすぎるとMSP、XSPでは操作でつまづくので、
新人後輩には 「3.4画面の使いすぎには気を付けて!」 という、よくわからないアドバイスをしてしまいます。
最後に
z/OS・MSP・XSPを並行で操作する場面はあまりないと想定出来るからこそ、いざ直面した時に、この注意点がどなたかのお役に立てると、とてもうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。