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20年以上z/OS・MSP・XSPを使って思う操作差異の注意ポイント

Last updated at Posted at 2025-12-06

この記事は セゾンテクノロジー Advent Calendar2025 シーズン2の7日目の記事です。

はじめに

はじめまして、セゾンテクノロジーの清水です。
IBM汎用機z/OS、富士通汎用機MSP、XSPで開発を行っています。

20年以上前、

「今日から汎用機z/OS・MSP・XSPで開発してください!(覚えてください!)」

と言われてからずっと、操作しています。汎用機は存在すら全く知らない人間でした。
その時々の事情で変わりますが、基本的にz/OS・MSP・XSPを日常的に操作する毎日を送っています。


昔からの疑問
「z/OSだけ」「MSPだけ」「XSPだけ」操作する方は多くいらっしゃると思いますが、

  • 「z/OSとMSP」
  • 「z/OSとXSP」
  • 「z/OSとMSPとXSP」

「2つまたは3つ操作する方って、世の中にどのくらいいるんだろう?」と
ずっと思っています(今も未解決)。

z/OS・MSP・XSPはどれも汎用機なので、基本的に色々同じです。

  • z/OSとMSPは互換があるので、色々同じです
  • MSPとXSPは富士通製なので、色々同じです。

3つを並行で操作すると 「ここが違うから注意しないと!」 というポイントがあります。
気を抜くと間違えてしまいます。
今回は、この注意ポイントをご紹介していこうと思います。

ここ違うから注意ポイント!

  • 日本語の表示画面
    汎用機の文字コード(z/OSはIBM漢字、MSP/XSPはJEF)にはシフトコードがあります。
    初心者はそこから驚きですが、IBM漢字のシフトコードは「0x0E,0x0F」、JEFのシフトコードは「0x28,0x29」と異なります。

    このシフトコードが、エミュレータで日本語表記したときの表示カラムが違うので、参照するとき注意です!
    左側がz/OS、右上がMSP/XSP日本語表記、右下が標準表記(共通)です。
    image.png


  • ファンクションキー操作(XSP)
    前提として、汎用機の操作はファンクションキーがベースです(一例であり、他にもあります)。
    初心者にはここも驚きです。
    「F7キー」:上の画面へ遷移
    「F8キー」:下の画面へ遷移
    「F10キー」:左の画面へ遷移
    「F11キー」:右の画面へ遷移
    「F3キー」:前の画面に戻る、編集画面だと保存する

実は、XSPはコンソール(ECS画面)に行くといきなりキーが変わるので注意です!

    「F4キー」:上の画面へ遷移
    「F5キー」:下の画面へ遷移
    「F8キー」:左の画面へ遷移
    「F7キー」:右の画面へ遷移

昔は差を意識しましたが、もはや手に染みついている操作なので、今は全く気になりません(思い出せなくても手が動きます)。

余談
そもそも汎用機ユーザ以外で、ファンクションキー(F3とかF8とか)使わないですよね。
最近のz世代の汎用機メンバは、PCノートのファンクションキー(Fxキー)で操作が出来るのが驚きです(あんなに小さいのに…)。
自分は外付けキーボードでなければ汎用機操作出来ません。


  • OSのユーティリティ名が同じだったり、違ったりします
    • z/OSのIEHMOVEは、MSPではJSGMOVE。だがIEHMOVE名でも使える。XSPにはない
    • z/OSのIDCAMSは、MSPではKQCAMS、XSPでもKQCAMS。使用感は同じ。
    • XSPのLIBE、MSPにもある!

 汎用機初心者の混乱ポイントではないかと思います。


  • z/OSの3.4画面「データ・セット・リスト・ユーティリティー 」
    z/OSにしかありません。
    カタログ検索、VTOC検索、前方一致検索、色々できてスムーズにできて便利です。
    ただし、慣れすぎるとMSP、XSPでは操作でつまづくので、
    新人後輩には 「3.4画面の使いすぎには気を付けて!」 という、よくわからないアドバイスをしてしまいます。

最後に

z/OS・MSP・XSPを並行で操作する場面はあまりないと想定出来るからこそ、いざ直面した時に、この注意点がどなたかのお役に立てると、とてもうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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