オンプレミスは聞き慣れない言葉かもしれませんが、基本を押さえれば難しくありません。
この記事では、オンプレミスの仕組みと課題を初心者向けにわかりやすく解説します。
1. 事前知識
オンプレミスを理解するためには、まず欠かせない存在であるサーバーについて振り返っておきましょう。
サーバーは一見むずかしく感じますが、まずは次のポイントを押さえておけば十分です。
- サーバーとパソコンは 本質的には同じ「コンピュータ」
- 違いは 「どう使うか」という役割や用途 によって生まれる
- 初心者は 「パソコンの仲間で、用途によって意味が変わるもの」 と捉えれば十分
より詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。
2. サーバー運用の歴史
昔は、企業が自社の建物やデータセンターにサーバーを設置して運用するオンプレミスが当たり前でした。
システムを使うには、サーバーを買い、設置し、専門の担当者が保守する必要があったのです。
しかし現在では、AWS や Microsoft Azure、Google Cloud などの「クラウドサービス」が広く利用されるようになり、必要なときに必要な分だけ IT リソースを使える時代になりました。
これは、スマホのデータ保存にたとえると分かりやすいです。
以前はスマホの本体に写真や動画を保存するのが一般的でしたが、今は iCloud や Google Drive などクラウドに保存する人が増えています。
サーバーの世界でも、オンプレミス=自前で保存、クラウド=外部に預けて柔軟に使えるという流れに変わってきているのです。
3. オンプレミス
オンプレミスとは、企業が自社の建物やデータセンターにサーバーやネットワーク機器を設置し、自分たちで運用する形態のことです。
イメージとしては、会社の中に「サーバールーム」と呼ばれる専用の部屋があり、そこにサーバーがずらりと並んでいる姿を想像すると分かりやすいでしょう。
サーバーを動かすためには、電源・空調・セキュリティを整える必要があり、さらにIT担当者が監視やメンテナンスを行います。
つまり、オンプレミスとは 「自社の責任でサーバーを所有し、運用する仕組み」 です。
4. オンプレミスのデメリット
これまで多くの企業でオンプレミスが利用されてきましたが、次のような課題もあります。
- 俊敏性
サーバーを増やそうとしても、納期に数週間から数か月かかることが多く、すぐに対応することはできません。
そのため、新しいサービスを始めたり利用者が急に増えたりしても、即座にサーバーを用意するのは難しいのです。 - 必要な分のみ利用できない
サーバーの納期が長いこともあり、必要になったときにすぐに追加することは難しく、どうしても先を見越して余裕を持って導入するのが一般的です。
その結果、実際には使われないリソースが余ってしまい、コストの無駄につながります。 - 運用負荷
サーバーの監視、障害対応、セキュリティ対策などをすべて自社で行わなければなりません。
24時間体制での管理や専門知識を持った担当者の確保が必要となり、人やお金の負担が大きくなります。
5. まとめ
オンプレミスは昔から利用されてきましたが、俊敏性に欠け、必要な分だけ使えず、運用の負担も大きいという課題があります。
スマホのデータ保存が本体からクラウドへ移ったように、サーバーの世界でもクラウドという選択肢が広がっています。
次回は、このクラウドについて解説します。

