以前の記事で「可用性」と「冗長性」という考え方を学びましたが、言葉だけでは少しイメージしづらい部分もあったと思います。
そこで今回は、AWSでよく使われる「マルチAZ(アベイラビリティーゾーン)」を例にしながら、これらの概念が実際のシステムでどのように活かされているのかを、具体的に説明していきます。
難しい仕組みを覚える必要はありません。
複数の場所に分けておくことで、なぜ止まりにくくなるのかを、イメージしやすい形で理解してもらえる内容になっています。
1. 事前知識
1.1. AZ
AZとは、AWSがサーバーを安全に動かすためにまとめているデータセンターのグループのことです。
1つのデータセンターだけに頼ると、停電や故障が起きたときにサービスが止まってしまう可能性があります。
そこでAWSでは、いくつかのデータセンターをひとまとまりにし、そのグループ全体でサーバーを動かすことで、可用性を高められるようにしています。
より詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。
1.2. 可用性
可用性とは、サービスが「いつでも使える状態」をどれだけ保てているかを表す考え方です。
アプリやWebサイトが普段どおり動いている時、そのシステムは可用性が高いと言えます。
より詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。
1.3. 冗長性
冗長性とは、システムを止めないために、同じ機能を複数持たせておく設計のことです。
例えるなら「スペアキー」です。
家の鍵をなくしても、予備の鍵があれば入れます。
サーバーやネットワークも同じで、一つが壊れてももう一つが動けるようにしておく仕組みです。
より詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。
2. マルチAZとは
マルチAZとは、同じサービスを複数のAZに分けて動かす仕組みです。
こうすることで、1つのAZが利用できなくなっても、もう一方のAZでサービスを継続できます。
そのため、サービスに必要なサーバーや仕組みを、それぞれのAZに配置しておくことが基本になります。
3. マルチAZにおける冗長性
マルチAZにすると、サービスに必要な仕組みを、2つのAZに同じように準備しておくことができます。
これが冗長性です。
1つのAZでトラブルが起きても、もう1つのAZに同じ仕組みがあるため、サービスを止めずに済むようになります。
4. マルチAZにおける可用性
マルチAZにすると、どちらかのAZでトラブルが起きても、もう一方のAZがサービスを提供し続けられる状態を保てます。
つまり、マルチAZで冗長性(予備を置く)があることで、「いつでも使える状態を切らさない」という可用性が高くなるということです。
5. まとめ
マルチAZは、可用性と冗長性を実際の仕組みとして実現したものです。
複数のAZに分けておくことで、1つが止まってもサービスを継続できます。
今回の内容で、
予備を持つ(冗長性) → いつでも使える状態を保つ(可用性)
という流れがイメージしやすくなれば十分です。



