前回の記事では「ネットワーク部」と「ホスト部」について扱いました。今回は、その区切りを決めるサブネットマスクと、それを簡単に表すCIDR表記、さらに使えるIPアドレス数の考え方を紹介します。
ネットワーク部とホスト部とは
- ネットワーク部:端末がどのグループに属しているかを表す
- ホスト部:そのグループ内のどの端末かを表す
より詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。
サブネットマスクとは
- IPアドレスを「ネットワーク部」と「ホスト部」に分けるためのもの
- どこまでがネットワーク部かを決める境界線の役割を持つ
- サブネットマスクによって、そのネットワークで使えるIPアドレスの数も決まる
- IPアドレスが「端末の住所」だとすれば、サブネットマスクは「住所のどこまでを町名(ネットワーク部)とするかを決めるルール」
CIDRとは
- CIDRはサブネットマスクの表記方法のひとつ
- CIDRは192.168.1.10/24のように書く
- /24の「24」は「IPアドレスのどこまでをネットワーク部とするか」を示している
ホスト数の計算
- CIDRの数字で区切りが変わり、使えるIPアドレス数も変わる
例:
/8 → 第一オクテットがネットワーク部 → 残り3つ分(約1600万台)をホストとして利用可
/16 → 第二オクテットまでがネットワーク部 → 残り2つ分(約6万5千台)をホストとして利用可
/24 → 第三オクテットまでがネットワーク部 → 残り1つ分(254台)をホストとして利用可
AWS VPCのサブネット設定画面などを使えば、自動的に「このCIDRなら何台使えるか」が確認できるため便利です。
まとめ
IPアドレスはネットワーク部とホスト部に分けられており、その区切りを決めるのがサブネットマスクです。さらにCIDRを使えば、サブネットマスクを簡潔に表すことができます。そして、この区切り方によって実際に使えるIPアドレスの数も変わります。
ネットワークの仕組みは一見難しく感じますが、住所やグループ分けのイメージを持つと理解しやすくなります。ぜひAWSなどのツールを使って実際に確認しながら学んでみてください。