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【入門】IPアドレスの仕組み:ネットワーク部とホスト部の役割

Last updated at Posted at 2025-09-08

IPアドレスはインターネット上の「住所」にあたる番号です。
実はこの番号はネットワーク部とホスト部の2つに分かれていて、それぞれに役割があります。

この記事では、その仕組みを初心者向けにわかりやすく解説します。

1. IPアドレスとは

インターネットにつながるすべてのコンピュータやスマホ、サーバーには、IPアドレスと呼ばれる番号が必ず割り当てられています。これは、インターネット上で通信相手を識別するための「住所」のようなものです。

より詳しい解説は、以下の記事も参考にしてみてください。

2. IPアドレスの読み方

IPアドレスは、通常数字をドットで区切った形で表されます。
例えば次のようなものです。

例:192.168.1.10

この場合、「192」「168」「1」「10」という4つの数字が並んでいます。

2.1 「0~255」の数字が並ぶ理由

それぞれの数字は0から255までの範囲で使われます。
これはコンピュータが内部的に数字を扱う仕組みによるものですが、初心者の方はIPアドレスを構成する数字は必ず「0~255」の間に収まると理解しておけば十分です。

2.2 それぞれの数字の呼び方

この「4つに分かれた数字のかたまり」は、専門用語でオクテットと呼ばれます。
つまり、IPアドレスは「4つのオクテットの組み合わせ」でできている、というわけです。

ip.png

3. ネットワーク部とは

IPアドレスには「ネットワーク部」と「ホスト部」という役割があります。
このうちネットワーク部は、端末がどのグループ(ネットワーク)に属しているかを示す部分です。
住所にたとえると、ネットワーク部は「町名」や「丁目」にあたります。
たとえば「東京都新宿区西新宿〇丁目」のように、その場所が「どのエリアに属しているのか」を表しているイメージです。
同じネットワーク部を持つ端末同士は「同じ町内に住んでいる住人」のようなものなので、直接通信することができます。
一方で、ネットワーク部が異なる端末同士は「別の町」に住んでいるため、ルーター(郵便局のような存在)を経由して通信を行う必要があります。

cidr.png

4. ホスト部とは

IPアドレスのもう一つの役割がホスト部です。
ホスト部は、同じネットワークの中でどの端末を指すのかを表しています。
住所にたとえると、ホスト部は「建物番号」や「部屋番号」にあたります。
たとえば「東京都新宿区西新宿〇丁目△番地△号室」といった具体的な建物や部屋を示す部分がホスト部のイメージです。
同じネットワーク部を持つ端末が複数あっても、ホスト部が異なればそれぞれ別の端末として区別されます。
逆に、ネットワーク部とホスト部が両方同じであれば、同じ端末を指していることになります。

5. まとめ

IPアドレスはネットワーク部とホスト部に分かれており、それぞれが「どのグループか」「どの端末か」を表しています。
ただし、この記事では「どこで区切るか」までは説明していません。
その仕組みはサブネットマスクやCIDRで決まります。
この区切り方については、次の記事で解説します。

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