0. はじめに
このプログラムは、AITRIOS Console Developer Editionに接続されているデバイスからの推論結果を取得したり、推論の開始と停止をしたり、推論の結果をビジュアルに表示する機能を提供します。
AITRIOS Console Developer Editionでも操作できる機能ばかりですが、日常作業するには、画面遷移が多く色々と煩わしく感じることも多いので、よく使う機能に絞り、視認性と操作性重視で作ってみましたので、共有いたします。
このプログラムは、Macで開発していますが、WindowsでもRaspberry Piでも動作するように意識して作りましたので、多くの方にお使いいただけると思います。
下記のOSで稼働確認していますが、システムにより見た目が多少異なります。
MacOS(Sequoia) Python 3.13.2
Raspberry Pi OS (Bookworm) Python 3.11.2
Windows 11 Python 3.13.2
AITRIOS Console APIを使用していますので、Projectの管理者からClient_IDとSecretを入手しておいてください。
GitHubからコードを入手していただけますので、Git Cloneできる環境設定をあらかじめお願いします。"gitのインストール"などで検索すると、Gitのインストール方法などが出てきますので、使えるようにしておいてください。
1. セットアップの手順
セットアップは至って簡単で、下記の通りです。不慣れな方の参考になればと思いますのでOS毎の手順の詳細も書いておきます。
- リポジトリーをCloneする
- Pythonの仮想環境をセットアップする
- 必要なライブラリーをインストールする
- 実行する
1-1. MacOS, Raspberry Piの場合
1-1-1. ターミナルを開き、インストールしたいディレクトリーに移動しておき、次のコマンドで、コード一式をダウンロードする
git clone https://github.com/TechMind428/KumaDT.git
1-1-2. 成功すると、KumaDTというディレクトリーができるので、そこへ移動し、pythonの仮想環境を構築して、仮想環境に入る
cd KumaDT
python3 -m venv myenv
. myenv/bin/activate
1-1-3. 実行に必要なライブラリーをインストールする
pip install -r requirements.txt
1-1-4. 実行する
python3 main.py
1-2. Windowsの場合
1-2-1. Poweshellを開き、インストールしたいディレクトリーに移動しておき、次のコマンドで、コード一式をダウンロードする
git clone https://github.com/TechMind428/KumaDT.git
1-2-2. 成功すると、KumaDTというディレクトリーができるので、そこへ移動し、pythonの仮想環境を構築して、仮想環境に入る
cd KumaDT
python -m venv myenv
myenv/Scripts/activate
1-2-3. 実行に必要なライブラリーをインストールする
pip install -r requirements.txt
1-2-4. 実行する
python main.py
2. 画面と使用手順について
画面は、OSによって若干レイアウトが変わってしまいますが、概ね同じように表示されます。またシンプルな作りになっていますので、迷うところはないかと思います。
2-1. 初期画面
最初に起動すると、デバイスIDやクライアントIDなどが正しくないため、設定タブへ移動して設定を行いましょう。
2-2. 設定タブ
デバイスIDは、カメラ本体の裏側に記載されています。クライアントIDとシークレットは、プロジェクトの管理者から入手してください。
2-3. コマンドパラメーター設定タブ
この画面の設定では、デバイスにBindされているコマンドパラメーターを直接編集してしまいます。同じコマンドパラメーターファイルを共用しているデバイスのここでの変更によって影響されますので、あらかじめデバイス専用のコマンドパラメーターファルにして、Bindしておくようにしてください。(その作業は砂場のConsoleでしていただく必要があります)
2-4. メイン画面
以上となります。皆さんのAITRIOS関連アクティビティーのご参考になれば幸いです。